2026年10月時点の、公的機関や宿の会社の案内をもとにしています(法律や医療の助言ではありません)。
まず、これだけ
次の2つは、答えが同じです。
・隣の部屋がうるさい
・部屋の物を壊してしまった
ホテルなら、その場で、フロントへ。
言葉が不安なときは、翻訳アプリの画面を見せながら伝えてみてください。すぐに伝えれば、ホテルの人に、そのときの様子を見てもらえます。
次の2つも、答えが同じです。
・「予約が入っていない」と言われた
・確認メールが届かない
予約の控えを、手元に。
予約したら、画面を1枚スクリーンショットに。それが、宿で見せられる控えになります。
次の2つも、答えが同じです。
・ベッドで寝たい
・刺青(タトゥー)がある
予約の前に、宿に聞く。
宿に聞いておくことの一覧は、「旅館の1泊|着いてから翌朝まで、時間の順に」の記事の終わりにもあります。先に聞いておけば、着いてからは、くつろぐだけです。
予約するとき・着く前
布団で眠れるか心配。ベッドがいい
ベッドの部屋を用意する旅館も増えています。予約の前に、宿に問い合わせてみてください。
布団の宿では、夕食のあいだに係の人が布団を敷いてくれるところもあります。戻ると、部屋が寝室に変わっています。
→「旅館の1泊|着いてから翌朝まで、時間の順に」
食べられない物がある
予約のときに、宿に伝えておきます。
旅館は、夕食を用意して待っている宿です。伝えるときは、日本語で書いたカードを1枚見せる手もあります。
→「旅館の1泊」/「食べられない物を伝えるカード(アレルギー・菜食・ハラール)|言うより、1枚見せる」
刺青(タトゥー)がある。お風呂は?
宿によって違うので、予約の前に宿に聞きます。
日本全体で決まった線はなく、それぞれの宿が決めています。刺青のおおよその大きさも一緒に伝えると、宿も答えやすくなります。小さな刺青なら、シールで隠せば入れる温泉やホテルもあります。
貸切風呂や部屋のお風呂を使える旅館なら、まわりの目を気にせず、自分たちだけでゆっくり湯に浸かれます。
→「大浴場と温泉|入り方と、入れないとき」/「ビジネスホテル|駅のそばの、身軽な1泊」
着くのが遅くなる。行けなくなった(飛行機の欠航・病気)
分かった時点で、宿に連絡します。
旅館の夕食は時間が決まっていることが多く、着くのが遅すぎると食べられないことがあります。連絡がないまま決まった時刻を過ぎても着かないと、予約を取り消したものとして扱われることがあります。
行けなくなったときのキャンセル料は、宿の約款や予約サイトの決まりによります。病気やけがで行けなくなったときも、自分の都合によるキャンセルとみなされ、キャンセル料がかかることがあります。
飛行機の欠航でも、キャンセル料の定めがあれば、免除を求めるのは難しくなります。それでも、欠航のときに事情を考えてくれる宿もあります。だから、欠航で行けないと分かったら、すぐに連絡を。
→「旅館の1泊」/「宿のお金|宿泊税・入湯税・チップ ― 予約画面の数字と、フロントで払うもの」
子ども連れ。予約した宿が、大人向けのホテルでないか心配
予約サイトの宿名や説明と、料金表を確かめます。
日本には、ラブホテルと呼ばれる大人向けのホテルがあります。見分ける手がかりになるものがあります。
・料金表に「休憩」「サービスタイム」のような、短い時間の料金が書いてある
・予約サイトで、宿名に「大人専用」(日本語のサイト)や「Adult Only」(英語のサイト)と付いている
ただ、宿名に何も付いていない宿もあります。予約サイトの表示は、宿によってそろっていません。子どもに好ましくないと思う方は、あやしければ避けて、ほかを探します。
着いたとき
チェックインの前に着いた。荷物は預けられる? 部屋には入れる?
旅館なら、ほとんどの宿でフロントが荷物を預かってくれます。部屋に入れるのは、ふつうチェックインの時刻からです。
家族で営む小さな宿では、人が出かけていることもあります。早く着きそうなら、先に連絡しておきます。ホテルやカプセルホテルにも、チェックインの前に荷物を預かる宿があります。
荷物を預けたら、部屋に入れるまでの時間は、身軽に町歩きへ。
→「旅館の1泊」/「ビジネスホテル」/「カプセルホテル|荷物を預けて、身軽な一晩」
チェックインは、どうする? 機械でも?
フロントでします。ホテルには、自動チェックイン機で手続きできる宿もあります。
民泊は、予約のときに案内された方法で。対面か、家に置いたタブレットなどで、顔とパスポートを確かめます。
旅館なら、チェックインのときに、たいてい夕食と朝食の時間を決めます。お風呂の場所と時間も、このとき案内してもらえます。
→「ビジネスホテル」/「民泊(Airbnbなど)|町の中の家に、暮らすように泊まる」/「旅館の1泊」
パスポートを見せる? コピーを取られるのは、ふつう?
ふつうです。
日本に住所のない外国人が泊まるときは、宿の名簿に国籍とパスポートの番号を書くことが、法令で決まっています。パスポートを見せることと、コピーを取ることも、日本政府が求めています。
家族旅行なら、全員のパスポートを1か所にまとめておけば、すぐ出せます。
→「宿のお金」
宿泊税を、別に払うように言われた。温泉に入らないのに、入湯税も?
宿泊税は街ごとに決まる税で、かかる街では払う必要があります。まず、予約画面で含まれているかを見ます。
含まれていなければ、宿で払います。額は、街や宿泊料金によって違います。
入湯税は、温泉旅館に泊まる人なら、温泉に入らなくてもかかるのが一般的です。泊まる人は毎日温泉を使うものとみなされ、泊まった日数と人数の分がかかります。病気やけがで入らないときは、宿の人に相談してみます。
払った宿泊税は、旅行者を迎える街のために使われます。
→「宿のお金」
部屋で
隣の部屋がうるさくて、眠れない
ホテルなら、その場でフロントに連絡します。
様子を確かめてもらい、静かにしてもらえるよう頼みます。状況によっては、部屋を替えられないかも相談してみます。
我慢して翌日に伝えても、ホテルはそのときの様子を確かめられず、手を打ちにくくなります。
部屋で気になることがある。たばこのにおいが苦手
ホテルなら、部屋に着いた時点で、すぐホテルの人に伝えます。
部屋にはできるだけ手を触れずに、様子を見てもらいます。まずは、掃除をしてもらえるか、部屋を替えられるかを話し合います。
たばこのにおいは、予約の前に確かめておけます。日本では、多くの人が使う建物の中は原則として禁煙ですが、ホテルの客室はこの決まりの外です。喫煙の部屋と禁煙の部屋の両方があるホテルもあり、喫煙の部屋には、たばこのにおいが残っていることもあります。
たばこが苦手なら、予約の前に、禁煙の部屋かをホテルに確かめておきます。
部屋の鍵をなくした
ホテルのフロントに伝えます。費用は鍵の型で大きく違うので、内訳を確かめて話し合います。
カードキーか、金属の鍵(シリンダーキー)かで、なくしたときの費用は大きく変わります。宿の約款に書いてあることもあります。東横インの利用規則では、客室のシリンダーキーをなくすと、鍵の交換の費用は1万円です。海外旅行保険に入っているなら、鍵をなくしたときが対象になるかも確かめてみます。
同じチェーンでは、シリンダーキーのホテルなら外出のときに鍵をフロントに預け、カードキーのホテルなら持って出かけます。預けて出かければ、鍵を持ち歩かずに町を歩けます。
部屋の物を壊してしまった。お湯をあふれさせた
ホテルなら、すぐに、フロントに伝えます。
壊れ方によっては、修理代などを求められることがあります。金額と内訳を、よく確かめます。宿の許可を得て、いまの様子を写真に残しておきます。
お風呂のお湯があふれて下の部屋まで水が漏れると、賠償が大きな額になることがあります。海外旅行保険や、クレジットカードに付いている保険で補償されることもあるので、入っている保険を確かめてみます。
旅行中に話がまとまらなければ、帰国してから話を続けるのも、1つの方法です。
貴重品は、どこに置く? 盗まれたら?
宿の決めた置き場所へ。分からなければ、フロントで聞きます。
カプセルホテルの入口には、鍵がかからないことが多く、貴重品はロッカーなど、宿の決めた場所へ入れます。盗まれたときは、まず宿に伝え、警察にも相談します。
ロッカーに入れてしまえば、手ぶらで、お風呂へもラウンジへも行けます。
→「カプセルホテル」
掃除が来ない。タオルを替えたい
タオルの替え方はホテルによって違うので、部屋の案内を確かめます。
続けて泊まる日は、毎日は部屋を全部掃除しないホテルもあります。ふつうの掃除を3日に1度にしているホテルもあります。
→「ビジネスホテル」
民泊のゴミは、どうする?
宿が決めた方法で捨てます。
東京都の文例などでは、ゴミは家の中の箱に入れ、外のゴミ捨て場には出しません。分け方は、家の中の案内と箱の表示に合わせます。
それなら、ゴミの日の曜日も、集積所の場所も、覚えなくていい。家の中の箱に、表示どおり分けて入れるだけです。
→「民泊」
お風呂・浴衣・夜
男湯と女湯が入れ替わった? お風呂は何時まで?
入るたびに、のれんの「男」「女」の字を見ます。
男湯と女湯が時間で入れ替わる宿があります。掲示に「男女入替」とあれば、その入れ替えのことです。のれんの色は決まっていないので、字の形で覚えておきます。入れ替わる時間やお風呂の時間は、チェックインのときに聞いておきます。
旅館の大浴場は、掃除の時間を除いて、夜遅くや朝早くにも入れる宿が多くあります。入れ替わる宿なら、朝は、夜とは違うお風呂が待っています。
→「大浴場と温泉」
浴衣やスリッパで、どこまで行ける?
旅館の中なら、浴衣とスリッパのまま歩けます。宿の外へ出られるかは、宿によって違います。
ホテルの館内着は、ホテルで違います。寝間着やスリッパのまま客室から出ないよう、規約でお願いしているホテルもあれば、館内着で大浴場やレストランへ行けるホテルもあります。
浴衣で外へ出たいときは、チェックインのときに聞いておきます。兵庫県の城崎温泉のように、浴衣と下駄で町を歩くこと自体が楽しみになっている温泉町もあります。
→「靴を脱ぐ・スリッパ・浴衣|宿の中の決まり」/「ビジネスホテル」
夜、遅く戻りたい。門限は?
旅館には、門限を決めている宿が多くあります。
門限のある宿では、夜遅く(たとえば0時)より後は、出入りができなくなります。門限のない宿や、夜遅く戻る人に鍵を渡してくれる宿もあるので、気になるなら宿に問い合わせてみます。
ホテルには、門限のない宿もあります。たとえば東横インには、外出の門限がありません。24時間出入りできるカプセルホテルもあります。夜の町を楽しみたい日は、門限のない宿を選ぶ手もあります。
→「旅館の1泊」/「カプセルホテル」
カプセルホテルで、眠れる?
まわりの音は、聞こえることがあります。だから、耳栓を。
カプセルの入口は扉かカーテンで仕切られていて、防音ではありません。耳栓をフロントで無料でくれる宿もあります。テレビや音楽はヘッドホンで、自分の音も小さく。
眠るための場所と割り切れば、駅のそばに、手ごろな値段で泊まれます。
→「カプセルホテル」
出るとき・出たあと
チェックアウトの時刻を過ぎそう。延長できる?
宿によって違います。まず、チェックアウトの時刻を確かめます。
延長できるか、いくらかは、宿ごとに決まっています。たとえば東横インは、空室があるときだけ、14時まで1時間1,000円(税込)で延長でき、満室なら断ることもあります。カプセルホテルには、延長できない宿もあります。
旅館なら、チェックアウトまでに、朝のお風呂に入って、朝ごはんをゆっくり食べるくらいの時間があります。
→「ビジネスホテル」/「カプセルホテル」
チェックアウトのあとも、荷物を預けたい
預かってくれる宿もあります。前もって確かめておきます。
チェックアウトのあとも預かると案内しているホテルがある一方で、預からない宿もあります。一定の時間や日数を超えて預けると、保管料がかかるのがふつうで、求められたら払います。チェックアウトのあとは、貴重品や現金を預からないホテルもあります。
荷物を預けられたら、帰りの電車までの時間も、身軽に町を歩けます。
→「ビジネスホテル」/「カプセルホテル」
忘れ物をした。ホテルから連絡は来る?
来るとは限りません。
日本の法律では、忘れ物を拾った人は、すぐに持ち主に返すか、警察に届けることになっています。だから、持ち主が分かれば連絡するホテルもあれば、連絡しないまま警察に届けるホテルもあります。
宿の約款のひな形では、持ち主が分からないときなどは、宿が7日間保管してから警察署に届けます。
部屋を出る前に、ひと回り見ておく。それだけで、荷物を全部持って、次の町へ向かえます。
浴衣やタオル、スリッパは、持ち帰っていい?
浴衣は、宿に置いて帰ります。
浴衣や部屋着は宿の備品で、ふつうは持ち帰れません。一方、個別に包まれて、泊まる人ごとに用意された足袋型の靴下やタオル、歯ブラシ、スリッパは、持ち帰れることが多くあります。バスタオルは、宿に置いて帰るものです。
間違えて持ち帰ると、あとで代金を求められることもあります。迷ったら、宿の人に聞いてみます。手ぬぐいを持ち帰ってよい、という旅館もあります。聞いてみれば、旅の小さなおみやげが1つ増えるかもしれません。
→「旅館の1泊」
チップは渡す?
ふつうは、要りません。日本の宿では、チップを渡すことは一般的ではありません。
ごく一部の最高級の旅館は例外ともされますが、渡さなくて困ることはありません。勘定は、明細に書かれた数字のままです。
感謝を伝えたいときは、「ありがとうございました」のひと言と、笑顔で。
→「宿のお金」/「旅館の1泊」
もしものとき
「予約が入っていない」と言われた。確認メールも届かない
予約のときの画面や確認メールを見せて、宿の責任者と話します。
民泊を予約サイトで取ったなら、サイトの利用規約を見直し、サイトにも申し出ます。宿の側が約束した部屋を出せないときは、泊まる人の了解を得て、できるだけ同じ条件の別の宿を紹介する、というのが宿の約款のひな形の形です。
確認メールが届かないときは、別の宿を取る前に、最初の予約が取れていないかを確かめます。取れていたら、2つの宿の両方に払うことになりかねません。確認メールを探し、予約サイトに予約の状況を見る画面があれば、そこで調べます。それでも分からなければ、宿に直接メールや電話で問い合わせます。
予約したら、画面を1枚スクリーンショットに。それが、宿で見せられる控えになります。
民泊で、鍵がもらえない。ホストと連絡がつかない
予約の確認書で、鍵の受け取り場所と時刻を見直し、書いてある連絡先に連絡します。
予約サイトで取ったなら、困ったときの扱いがサイトの規約に書いてないかも確かめます。「ホテル」と名前が付いていても、実際は民泊やゲストハウスのことがあり、フロントがなく、扉のそばのキーケースで鍵を受け渡すこともあります。
それでも入れなかったときは、着いた時刻や連絡した時刻、入口の写真など、その日の様子を記録しておきます。あとで、宿泊料の支払いなどを宿と話し合うときに使えます。
予約のときに、鍵の受け取り方と連絡の方法を確かめておけば、当日迷わず入れます。
→「民泊」
具合が悪くなった。けがをした
救急車が必要なときは、119に電話します。
消防庁によると、緊急の病気やけがなら、日本ではだれでも救急車を使えます。周りに日本語を話せる人がいれば、手伝いを頼みます。
日本政府観光局の「Japan Visitor Hotline」(050-3816-2787)は、24時間、英語・中国語・韓国語で、事故や病気などのときの相談に応じています。
自分の健康状態をメモにまとめておくと便利です。食事のカードの裏に書いておけば、1枚が、もしものときにも自分の代わりに話してくれます。
→「食べられない物を伝えるカード」
地震が来たら? 火事のときは?
揺れているあいだは、頭を守って、丈夫な机の下へ。
観光庁の旅行者向けの安全情報「Safety tips」は、宿で地震にあったときの動き方を、こう書いています。
・揺れが止まったら、扉を開けて出口を確保し、宿の指示に従う
・室内のほうが安全なときもある。慌てて外へ走り出さない
・ふだんから非常口を確かめておく
建物で火事にあったときは、こう動きます。
・館内放送や、近くにスタッフがいればスタッフの指示に従って避難する
・煙の中を避難するときは、ハンカチやタオルを口や鼻にあてて、できるだけ低い姿勢で避難する
・エレベーターは使わない
・いったん逃げ出したら、火の中には戻らない
火事や救急車の電話は、119です。民泊なら、火事や地震のときの連絡先を、家の中の案内に置いておくことになっています。観光庁のアプリ「Safety tips」は、地震の速報などを知らせてくれます。
泊まる宿の非常口を、一度見ておく。それが済めば、あとは宿の夜を楽しむだけです。
→「民泊」
※宿の決まり、料金、時刻、荷物の預かりなどは、宿によって異なり、変わることがあります。実際に泊まるときは、宿の案内や宿の人の説明を確かめてください。