インドの免許で、日本を運転できる?|インドで国際運転免許証を1冊。そろえば運転できます

2026年10月24日に確かめた、日本の警察庁・警視庁の案内と道路交通法、インド政府の様式、日本のレンタカー会社の案内をもとにしています(法律の解説ではありません)。決まりは変わることがあります。出発前に、記事の終わりにある公式の案内と、予約する会社で最新の内容を確かめてください。

インドで毎日ハンドルを握っている。日本でも、家族を乗せて自分で走れたら。そう考えている人に、先に答えです。

運転できます。インドで国際運転免許証(IDP)を1冊取れば。

インドは、日本が認めている1949年の道路交通の条約に入っていて、日本の警察庁の資料でも、インドが出す国際運転免許証は「運転可(VALID)」とされています。

ただし、インドの運転免許証だけでは運転できません。日本語の翻訳文を付けても、同じです。

まず、この4つがそろえば出発できる

  • インドの運転免許証(原本。旅行のあいだ有効なもの)
  • インドで出た国際運転免許証(冊子の形・1949年の条約名・日本で運転する日に有効なもの)
  • パスポート(日本の入国スタンプが押されたもの)
  • 借りる車に合った印(9人乗りまではBの欄、10人乗りはDの欄)

4つ目は、家族の人数が多いほど大事になります。下で順に見ていきます。

インドの免許だけでは、なぜだめなのか

日本で外国の人が運転できるのは、次の3つのどれかを持っているときだけです。

  • 日本の運転免許証
  • 1949年のジュネーブ条約にもとづく国際運転免許証
  • 決められた6つの国と地域(スイス・ドイツ・フランス・ベルギー・モナコ・台湾)の免許に、決められた機関が作った日本語の翻訳文を添えたもの

インドは、2つ目の道です。翻訳文の道(3つ目)の6つには入っていません。

だから、日本のJAF(日本自動車連盟)などが作る日本語の翻訳文をインドの免許に付けても、運転には使えません。インドから来るなら、用意するのは翻訳文ではなく、国際運転免許証です。

国際運転免許証は、インドで取る

インドの国際運転免許証の申請は、住んでいる地域を管轄するRTO(Regional Transport Office)へ出します。日本の警察庁の資料にも、インドの発給機関としてRTOが載っています。

申請書(Form 4A)は、運転したい車の種類を挙げて申し込む形です。日本で10人乗りを借りたいなら、申し込むときに、Dの種類のことを窓口で聞いておきます(わけは下の「何人乗りを借りる?」)。

必要な書類・手数料・日数は、資料によって書いていることが違うので、この記事では書きません。申し込む前に、RTO の案内で確かめてください。

インドに住んでいる人は、出発前に、インドで取っておきます。インドの申請書を見ると、国外から申し込む道は「いまの滞在中に出た国際運転免許証が切れた人」の場合として書かれています。日本に着いてから、または旅の途中で作る前提にはしないでおきます。

冊子が届いたら、自分で開いて見る

日本の警察庁の資料に載っているインドの様式は、縦148mm・横105mmの灰色の表紙の冊子です。表紙に「Convention on International Road Traffic of 19 September 1949」と書かれていて、その下に「Valid until」(有効期限)の欄があります。

日本の会社は、受付でこのあたりを見ます。

  • 冊子の形か(コピーやスマートフォンの画面、A4の紙は受け付けない、とニッポンレンタカーは書いています)
  • 1949年9月19日の条約の名前があるか
  • 発行から1年以内か
  • 本人の写真があるか
  • 予約した車の種類の欄に、印かシールがあるか

日本で運転できるのは、国際運転免許証の発行から1年以内で、しかも日本に着いた日から1年以内のあいだです。旅の最後の日が、表紙の有効期限の内側に入っているかを見ておきます。

手元の冊子がこの形と違って見えるなら、出発前に、予約したレンタカー会社に冊子を見せて確かめるのが早道です。ニッポンレンタカーは、確認点を満たしていても、店が不適当と判断すれば貸さない、と書いています。

受付で見せる3つ(インドの免許証・国際運転免許証・パスポート)と、空港で入国スタンプをもらうコツは、「国際運転免許証で日本を運転する」にまとめてあります。

何人乗りを借りる? BとDの印で決まる

国際運転免許証の中には、A〜Eの車の種類の欄があり、運転してよい種類にだけ印が押されます。インドの様式では、こう分かれています。

  • B … 運転席のほかの席が8つまでの車(運転する人を入れて9人乗りまで)
  • D … 人を乗せる車で、運転席のほかの席が8つより多いもの

日本のレンタカーで「10人乗り」として貸しているトヨタのハイエースは、Dです。ニッポンレンタカーもトヨタレンタカーも、国際運転免許証で借りるならDの欄に印が要る、と案内しています(10人乗りは、扱っていない地域もあります)。タイムズカーも、W6クラスを借りるには10人以上が乗れる車を運転できる免許が要る、としています。

インドの免許の種類から、国際運転免許証のどの欄に印が押されるのか。それは、この記事では確かめられていません。冊子を受け取ったら、BとDの欄を開いて見ます。

  • Dに印がある … 10人乗りを1台、が候補に入ります(定員は10人。荷物が多いなら、乗る人はもっと少なく見ておきます)
  • Bだけ … 9人乗りまで(日本のレンタカーでいえば7〜8人乗りのミニバン)。家族が多いなら、運転できる人が2人いれば2台に分けられます(2人とも、自分の国際運転免許証が要ります)

10人乗りのように人数の多い車を予約するなら、出発前に、予約したレンタカー会社にもBとDの欄を見せて、その車を借りられるか確かめておきます。

スーツケースの数から車の大きさを決める考え方は、「スーツケースの数で決める車の大きさ」に。

インドの外に住んでいる人は

いまシンガポールなど、インドの外に住んでいて、その国で国際運転免許証を取る人は、この記事の「インドで取る」とは話が変わります。

タイムズカーは、パスポートの国と国際運転免許証の国が違うと、国際運転免許証を出した国に住んでいる証明(身分証・運転免許証・永住カードなど)を求める、と書いています。住んでいる国の発行元と、予約する会社の両方で確かめてください。

※日本に住んでいる人、日本の免許を持っている人は、この記事の対象ではありません。

運転は、日本の法律のとおりに

国際運転免許証で運転する人は、運転するときにその冊子を携帯することが、日本の道路交通法で定められています。

走り出す前の10分に何を見ておくかは、「日本で運転する、最初の10分」にあります。

間に合わない、人数が多すぎる。そんなときは電車で

国際運転免許証が出発までに届かない。Dの印が無いのに、10人以上で1台に乗りたい。運転できる人が1人しかいない。

そんな旅は、無理に車にしなくていいのです。成田・羽田・関西・中部の空港には、市内まで乗り換えなしで行ける電車があります。車がいる日だけ、一部の行程で借りる手もあります。

「電車とレンタカー、どちらがよい?」で、自分の旅がどちら向きかを先に決めておくと、迷う時間が楽しみの時間に変わります。

1冊そろえば、次は行き先

インドの免許証、インドの国際運転免許証、パスポート。 それに、借りる車に合った印。

ここまでそろえば、あとは予約です。どこで借りると総額がいくらになるかは、「レンタカーはどこで予約する? 総額はいくら?」にあります。

海沿いを走るか、山へ向かうか。家族の誰が助手席で地図を見るか。ここからは、たのしい方の準備です。