雪道の日本語ミニ辞典

出発前に読む

冬の日本で車を借りて走るときに、予約の画面や道路の電光の表示、天気の知らせでよく見る日本語を、その場で短時間に確認するための辞典です。

意味だけでなく、そこで何をすればよいかまで書いています。

表示は道路や会社によって違うので、現地の案内があれば、そちらを先に見てください。

掲載語

走る前に見る言葉

走っているときに見る言葉

止まる・閉まるときに見る言葉

道路の面の言葉

文字の無い標識

走る前に見る言葉

スタッドレスタイヤ/冬用タイヤ

雪や凍った道を走るためのタイヤ(冬タイヤ)です。予約の画面では「スタッドレスタイヤ」、道路の規制や案内では「冬用タイヤ」の字で出てきます。雪の地域に入るなら、この車を予約します。

4WD/四輪駆動

4つの車輪すべてに力がかかる車です。冬タイヤの代わりにはなりません。急な上り坂や山道が多いときに、冬タイヤに足します。

標準装備

最初から付いている、という意味です。「スタッドレス全車標準装備」なら、全部の車に冬タイヤが最初から付いていて、申し込みは要りません。どの店・どの期間かは会社ごとに違うので、会社の案内で確かめます。

冬期シーズン料金/シーズン料金

冬の期間に加わる料金です。冬タイヤが最初から付く地域の店では、その期間にこの料金が加わる会社があります。

タイヤチェーン/チェーン

タイヤに巻いて付ける、滑り止めの道具です。貸していない会社もあります。チェーン規制が出るほどの大雪の日は、走らない日にします。

大雪警報/大雪注意報

気象庁が出す、大雪の知らせです。警報は「重大な災害」のおそれ、注意報は「災害」のおそれがあるときに出ます。天気の警報は、道が閉まるという知らせではありません。けれど、大雪の警報や注意報が出そうな日は、道の知らせも見ておく日です。

暴風雪警報/風雪注意報

雪をともなう強い風の警報と注意報です。「大雪+暴風」という意味ではなく、風で雪が舞って前が見えにくくなるおそれも知らせます。天気の画面では「暴風(雪)」の字で出ることもあります。吹雪の予報が出た日は、はじめから宿で雪を眺める日にしておけます。

大雪特別警報

数十年に一度の大雪が予想されるときに出る警報です。この警報が出るような異例の大雪のときには、決まった区間で「チェーン規制」が出ることがあります。

大雪のおそれ

大雪になるかもしれない、という意味です。「2月8日頃は大雪のおそれがあります」のように、何日か前の知らせの題に出ることがあります。この知らせが出たら、その日の峠越えを、ほかの日の予定と入れ替えます。

通行止めの可能性

通行止めになるかもしれない、という意味です。まだ決まったわけではありません(例:「大雪の影響による通行止めの可能性の高い区間について」)。「大雪のおそれ」と同じく、峠越えをほかの日と入れ替えます。

予防的通行止め

大雪が予想されるとき、国の道路や高速道路で、車が動けなくなる前に、前もって道を閉めることです。道に雪が積もっていなくても、閉めることがあります。知らせが出たら、その日は走らない日にします。

冬期閉鎖

冬のあいだ、道を閉めておくことです。峠や山の道を通るなら、冬に閉まる道でないかを、行く前に確かめます。冬に閉まる道は、春に開くと、それ自体が行き先になります。

走っているときに見る言葉

冬用タイヤ規制/冬用タイヤ装着等

冬用タイヤかチェーンを付けていない車は通れない、という規制です。冬用タイヤの印は画面によって字が違い、「ドラとら」の日本語の地図の凡例では「冬用タイヤ装着等」と出ます(英語の画面では「Winter Tires Required, etc.」)。冬タイヤの車なら、この規制が出ている日も、そのまま走れます。

チェーン規制

チェーンを付けていない車は通れない、という規制です。冬タイヤの車でも、4WDでも、チェーンが要ります。この規制の標識には文字がありません(下の「文字の無い標識」)。チェーン規制が出るほどの大雪の日は、走らない日にします。

チェーン装着

チェーンを付ける、という意味です。電光の情報板に「普通タイヤ車チェーン装着」「チェーン装着確認中」のように出ることがあります。冬タイヤやチェーンが要るかは「冬タイヤ・4WD・チェーン|要るかは『行き先』で決まる」で。

凍結/路面凍結

道の表面が凍っていることです。電光の情報板では「路面 凍結」や、速度の表示の前の「凍結」の字で出ます(凍った路面の呼び名は「アイスバーン」)。橋の上・トンネルの出入り口・日陰の手前で、先に速度を落とします。

凍結注意

道が凍っているかもしれないので気をつけて、という表示です。黒く濡れて見える道も、凍っているかもしれないと思って走ります。

スリップ注意

滑りやすいので気をつけて、という表示です。「雨スリップ注意」のように、理由の字が前に付くこともあります。ブレーキも、ハンドルも、アクセルも、ゆっくり動かします。

凍結 50㌔規制/ユキ 50㌔規制

理由と数字と「規制」が並んだ、速度の表示です。「㌔」はキロと読み、凍結や雪のために、速度の上限を時速50kmにしている、という意味です。「ユキ」は雪のことで、片仮名で出ます。雪の日の高速道路は制限速度が変わることがあるので、走りながら速度の表示も見ていきます。

低速車作業中

NEXCO中日本の高速道路で、除雪などの作業車が前を遅い速度で走っているときに、情報板に出る表示です(安全のための速度規制)。高速道路で除雪車に出会ったら、追い越さずに、車間を十分にとって後ろを走ります。前を行くのは、道を整えながら進む車です。

チェーン着脱場

チェーンを付けたり外したりする場所で、NEXCO中日本の高速道路には各所にあります。冬用タイヤでない車でチェーンを持っていれば、走っている途中で冬用タイヤ規制が出たとき、路肩ではなく近くのサービスエリアやパーキングエリアで付けます。

止まる・閉まるときに見る言葉

通行止め/通行止

その先の道が閉まっていて、通れない、という意味です。地図や表示では、「め」の無い「通行止」の字でも出ます。道路の係員がいれば、その指示に従って、Uターンや回り道をします。開くまで宿や道の駅で待つ時間も、旅の予定に組み込めます。

ここで出よ

「ここで高速道路を出なさい」という意味の表示です。NEXCO東日本の高速道路では、通行止めで情報板に「ここで出よ!」と出ていたら、必ずそのインターチェンジで出ます。たとえば、その先で車が動けなくなっていて通り抜けられないなど、高速道路から出るまでに何時間もかかることもあります。

立ち往生

雪などで車が動けなくなり、その場で止まってしまうことです。冬タイヤの車でも、動けなくなった車の列に巻き込まれることがあります。大きな雪ほど前もって知らされるので、旅のあいだは毎日、行き先の道と天気の知らせを見ておきます。

吹雪/地吹雪

吹雪は、強い風と雪で前が見えにくくなることです。地吹雪は、積もった雪が風で舞い上がることです。周りが見えにくいと感じたら、速度を落とします。吹雪で動けなくなったときのことは「道が閉まる日・止まる日|閉まる道は、先に調べられる」にまとめています。

道路の面の言葉

アイスバーン

道の表面が凍った路面です。橋の上・トンネルの出入り口・日陰の手前で、先に速度を落とします。

ブラックアイスバーン

濡れたように黒く見えて、実は表面が凍っている道です。白く見えないので、気づきにくい路面です。黒く濡れて見える道も、凍っているかもしれないと思って走ります。

文字の無い標識

タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め

青い丸の中に、チェーンを巻いたタイヤの白い絵の標識です。文字はありません。2018年にできた、「チェーン規制」の標識です。電光の表示に、この絵が出ることもあります。チェーンを付けていない車は、この先へは進めません。

迷ったとき

大雪の知らせが出た日や「チェーン規制」の字を見た日は、走らない日にして、宿の温泉と雪見の日にします。

道が閉まっているかは、国の道路なら国土交通省の「道路情報提供システム」、高速道路なら「ドライブトラフィック(ドラとら)」で見られます。どちらも英語・韓国語・繁体中文の入口があります(首都高速・阪神高速と、地方の道路公社の道路は、どちらにも出ません)。

※表示の字や置き方、規制や知らせの出し方は、道路や会社、地域によって違い、変わることがあります。実際に運転するときは、現地の表示と、警察や道路の係員の指示、借りた会社の案内に従ってください。