カテゴリー: 雪道・悪天候

  • 雪道の日本語ミニ辞典

    冬の日本で車を借りて走るときに、予約の画面や道路の電光の表示、天気の知らせでよく見る日本語を、その場で短時間に確認するための辞典です。

    意味だけでなく、そこで何をすればよいかまで書いています。

    表示は道路や会社によって違うので、現地の案内があれば、そちらを先に見てください。

    掲載語

    走る前に見る言葉

    走っているときに見る言葉

    止まる・閉まるときに見る言葉

    道路の面の言葉

    文字の無い標識

    走る前に見る言葉

    スタッドレスタイヤ/冬用タイヤ

    雪や凍った道を走るためのタイヤ(冬タイヤ)です。予約の画面では「スタッドレスタイヤ」、道路の規制や案内では「冬用タイヤ」の字で出てきます。雪の地域に入るなら、この車を予約します。

    4WD/四輪駆動

    4つの車輪すべてに力がかかる車です。冬タイヤの代わりにはなりません。急な上り坂や山道が多いときに、冬タイヤに足します。

    標準装備

    最初から付いている、という意味です。「スタッドレス全車標準装備」なら、全部の車に冬タイヤが最初から付いていて、申し込みは要りません。どの店・どの期間かは会社ごとに違うので、会社の案内で確かめます。

    冬期シーズン料金/シーズン料金

    冬の期間に加わる料金です。冬タイヤが最初から付く地域の店では、その期間にこの料金が加わる会社があります。

    タイヤチェーン/チェーン

    タイヤに巻いて付ける、滑り止めの道具です。貸していない会社もあります。チェーン規制が出るほどの大雪の日は、走らない日にします。

    大雪警報/大雪注意報

    気象庁が出す、大雪の知らせです。警報は「重大な災害」のおそれ、注意報は「災害」のおそれがあるときに出ます。天気の警報は、道が閉まるという知らせではありません。けれど、大雪の警報や注意報が出そうな日は、道の知らせも見ておく日です。

    暴風雪警報/風雪注意報

    雪をともなう強い風の警報と注意報です。「大雪+暴風」という意味ではなく、風で雪が舞って前が見えにくくなるおそれも知らせます。天気の画面では「暴風(雪)」の字で出ることもあります。吹雪の予報が出た日は、はじめから宿で雪を眺める日にしておけます。

    大雪特別警報

    数十年に一度の大雪が予想されるときに出る警報です。この警報が出るような異例の大雪のときには、決まった区間で「チェーン規制」が出ることがあります。

    大雪のおそれ

    大雪になるかもしれない、という意味です。「2月8日頃は大雪のおそれがあります」のように、何日か前の知らせの題に出ることがあります。この知らせが出たら、その日の峠越えを、ほかの日の予定と入れ替えます。

    通行止めの可能性

    通行止めになるかもしれない、という意味です。まだ決まったわけではありません(例:「大雪の影響による通行止めの可能性の高い区間について」)。「大雪のおそれ」と同じく、峠越えをほかの日と入れ替えます。

    予防的通行止め

    大雪が予想されるとき、国の道路や高速道路で、車が動けなくなる前に、前もって道を閉めることです。道に雪が積もっていなくても、閉めることがあります。知らせが出たら、その日は走らない日にします。

    冬期閉鎖

    冬のあいだ、道を閉めておくことです。峠や山の道を通るなら、冬に閉まる道でないかを、行く前に確かめます。冬に閉まる道は、春に開くと、それ自体が行き先になります。

    走っているときに見る言葉

    冬用タイヤ規制/冬用タイヤ装着等

    冬用タイヤかチェーンを付けていない車は通れない、という規制です。冬用タイヤの印は画面によって字が違い、「ドラとら」の日本語の地図の凡例では「冬用タイヤ装着等」と出ます(英語の画面では「Winter Tires Required, etc.」)。冬タイヤの車なら、この規制が出ている日も、そのまま走れます。

    チェーン規制

    チェーンを付けていない車は通れない、という規制です。冬タイヤの車でも、4WDでも、チェーンが要ります。この規制の標識には文字がありません(下の「文字の無い標識」)。チェーン規制が出るほどの大雪の日は、走らない日にします。

    チェーン装着

    チェーンを付ける、という意味です。電光の情報板に「普通タイヤ車チェーン装着」「チェーン装着確認中」のように出ることがあります。冬タイヤやチェーンが要るかは「冬タイヤ・4WD・チェーン|要るかは『行き先』で決まる」で。

    凍結/路面凍結

    道の表面が凍っていることです。電光の情報板では「路面 凍結」や、速度の表示の前の「凍結」の字で出ます(凍った路面の呼び名は「アイスバーン」)。橋の上・トンネルの出入り口・日陰の手前で、先に速度を落とします。

    凍結注意

    道が凍っているかもしれないので気をつけて、という表示です。黒く濡れて見える道も、凍っているかもしれないと思って走ります。

    スリップ注意

    滑りやすいので気をつけて、という表示です。「雨スリップ注意」のように、理由の字が前に付くこともあります。ブレーキも、ハンドルも、アクセルも、ゆっくり動かします。

    凍結 50㌔規制/ユキ 50㌔規制

    理由と数字と「規制」が並んだ、速度の表示です。「㌔」はキロと読み、凍結や雪のために、速度の上限を時速50kmにしている、という意味です。「ユキ」は雪のことで、片仮名で出ます。雪の日の高速道路は制限速度が変わることがあるので、走りながら速度の表示も見ていきます。

    低速車作業中

    NEXCO中日本の高速道路で、除雪などの作業車が前を遅い速度で走っているときに、情報板に出る表示です(安全のための速度規制)。高速道路で除雪車に出会ったら、追い越さずに、車間を十分にとって後ろを走ります。前を行くのは、道を整えながら進む車です。

    チェーン着脱場

    チェーンを付けたり外したりする場所で、NEXCO中日本の高速道路には各所にあります。冬用タイヤでない車でチェーンを持っていれば、走っている途中で冬用タイヤ規制が出たとき、路肩ではなく近くのサービスエリアやパーキングエリアで付けます。

    止まる・閉まるときに見る言葉

    通行止め/通行止

    その先の道が閉まっていて、通れない、という意味です。地図や表示では、「め」の無い「通行止」の字でも出ます。道路の係員がいれば、その指示に従って、Uターンや回り道をします。開くまで宿や道の駅で待つ時間も、旅の予定に組み込めます。

    ここで出よ

    「ここで高速道路を出なさい」という意味の表示です。NEXCO東日本の高速道路では、通行止めで情報板に「ここで出よ!」と出ていたら、必ずそのインターチェンジで出ます。たとえば、その先で車が動けなくなっていて通り抜けられないなど、高速道路から出るまでに何時間もかかることもあります。

    立ち往生

    雪などで車が動けなくなり、その場で止まってしまうことです。冬タイヤの車でも、動けなくなった車の列に巻き込まれることがあります。大きな雪ほど前もって知らされるので、旅のあいだは毎日、行き先の道と天気の知らせを見ておきます。

    吹雪/地吹雪

    吹雪は、強い風と雪で前が見えにくくなることです。地吹雪は、積もった雪が風で舞い上がることです。周りが見えにくいと感じたら、速度を落とします。吹雪で動けなくなったときのことは「道が閉まる日・止まる日|閉まる道は、先に調べられる」にまとめています。

    道路の面の言葉

    アイスバーン

    道の表面が凍った路面です。橋の上・トンネルの出入り口・日陰の手前で、先に速度を落とします。

    ブラックアイスバーン

    濡れたように黒く見えて、実は表面が凍っている道です。白く見えないので、気づきにくい路面です。黒く濡れて見える道も、凍っているかもしれないと思って走ります。

    文字の無い標識

    タイヤチェーンを取り付けていない車両通行止め

    青い丸の中に、チェーンを巻いたタイヤの白い絵の標識です。文字はありません。2018年にできた、「チェーン規制」の標識です。電光の表示に、この絵が出ることもあります。チェーンを付けていない車は、この先へは進めません。

    迷ったとき

    大雪の知らせが出た日や「チェーン規制」の字を見た日は、走らない日にして、宿の温泉と雪見の日にします。

    道が閉まっているかは、国の道路なら国土交通省の「道路情報提供システム」、高速道路なら「ドライブトラフィック(ドラとら)」で見られます。どちらも英語・韓国語・繁体中文の入口があります(首都高速・阪神高速と、地方の道路公社の道路は、どちらにも出ません)。

    ※表示の字や置き方、規制や知らせの出し方は、道路や会社、地域によって違い、変わることがあります。実際に運転するときは、現地の表示と、警察や道路の係員の指示、借りた会社の案内に従ってください。

    参考にした公式情報(15件)

    ・気象庁:気象警報・注意報の種類

    ・NEXCO中日本:冬道の交通規制

    ・NEXCO東日本:マンモシ博士 冬の高速道路ガイド

    ・国土交通省:道路標識、区画線及び道路標示に関する命令の一部を改正する命令の公布について~チェーン規制に関連する改正を行います~(2018年)

    ・国土交通省:チェーン規制について

    ・北陸地方整備局ほか:集中的な大雪時にはタイヤチェーンの装着を!(2018年・PDF)

    ・三次河川国道事務所:冬用タイヤ 交換はお早めに!(PDF)

    ・相武国道事務所:冬の道路情報

    ・ニッポンレンタカー:スタッドレスタイヤオプション

    ・トヨタレンタカー:スタッドレス全車標準装備店舗・期間

    ・近畿地方整備局ほか:2月8日頃は大雪のおそれがあります(2026年・PDF)

    ・近畿地方整備局ほか:大雪の影響による通行止めの可能性の高い区間について(2026年・PDF)

    ・国土交通省:道路情報提供システム

    ・ドライブトラフィック(ドラとら)/英語

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  • 雪道・冬の運転 Q&A|荒れる日は、走らない日にする

    2026年10月時点の、公的機関やレンタカー会社、高速道路会社の案内をもとにしています(法律の解説ではありません)。

    まず、これだけ

    次の5つは、答えが同じです。

    ・当日、冬タイヤの車は「ない」と言われた

    ・冬タイヤなしで来てしまった

    ・「チェーンが要る」と言われた

    ・大雪の知らせが出た

    ・台風や大雨が近づいている

    その日は、走らない日にする。

    峠を越える予定だった日は、宿の温泉と雪見の日に。台風なら、外の予定は、晴れることの多い翌日に。日と行き先を入れ替えれば、旅はそのまま続けられます。

    旅を組み立てるとき

    雪道を運転したことがない。右ハンドルも初めて。冬に借りても大丈夫?

    雪道を走らない借り方もできます。

    雪国の入口の駅までは列車で行き、そこで借りる。雪国の中は列車やバス、ツアーにまかせて、車は走りやすい区間で使う。そんな組み合わせもあります。国の観光局(JNTO)も、雪の中の運転はできるだけ避けて、電車やバスを使うよう強く勧めています。

    車で走る日は、1日に走る距離を短めにして、日が沈む前に宿に着く予定にします。走る日と、列車やバスにまかせる日を分ければ、雪の景色は両方から楽しめます。

    →「冬の日本を車で旅する|先に決めるのは『どこで借りて・いつ走り・走らない日をどうするか』」/「雪道の走り方|『急』をつけずに、車間をあける」

    この道(白川郷・高山・草津など)は、冬に走れる?

    道ごとに答えるかわりに、確かめ方を3つ。

    ① 行き先が雪の地域なら、冬タイヤの車にする。

    ② 峠や山の道を通るなら、冬のあいだ閉まる道でないかを、行く前に確かめる。

    ③ 走る日は、その日閉まっていないかを見る。

    冬に閉まる道は、県や区間ごとに発表されます。その日の道は、国の道路なら国土交通省の「道路情報提供システム」、高速道路なら「ドライブトラフィック(ドラとら)」で見られます。どちらも英語・韓国語・繁体中文の入口があります(首都高速・阪神高速と、地方の道路公社の道路は、どちらにも出ません)。

    冬に閉まる道は、春に開くと、それ自体が行き先になります。たとえば岩手と秋田にまたがる八幡平アスピーテラインは、4月中旬に開くと、雪の壁のあいだを走れる「雪の回廊」になります(時期は年によって変わります)。

    →「冬タイヤ・4WD・チェーン|要るかは『行き先』で決まる」/「道が閉まる日・止まる日|閉まる道は、先に調べられる」

    カーナビが、雪の細い山道へ連れていかない?

    連れていくことがあります。

    カーナビは、その日の道の状態を考えに入れずに、ふだんの道順を出すことがあります。雪の日は、細い道を避けて、主な幹線道路を選びます。道順に峠や山の道が入っていたら、その道が冬に閉まる道でないかを、先に確かめます。

    →「冬の日本を車で旅する」/「道が閉まる日・止まる日」

    予約するとき

    冬タイヤは要る? 東京や大阪、福岡で借りても?

    要るかは、借りる場所ではなく、走る場所で決まります。

    雪のない所で借りても、雪の地域を走るなら冬タイヤが要ります。東京や大阪、福岡などで借りて雪の地域へ向かうなら、予約の画面で冬タイヤを選びます。ニッポンレンタカーは、東京から近い軽井沢や河口湖、九州の阿蘇も、その雪の多い行き先に挙げています。

    冬タイヤを付けておけば、東京で借りた車で、軽井沢や河口湖の雪景色の中へも入っていけます。

    →「冬タイヤ・4WD・チェーン」

    天気予報は晴れ。冬タイヤはいらない?

    行き先が雪の地域なら、要ります。

    借りる所で降っていなくても、行き先では降ることがあります。出発のときに雪が見えなくても、場所や時間が変われば、道の様子は変わっていきます。日陰のカーブは、雪がないように見えても凍っていることがあります。

    冬タイヤの車なら、晴れた日の雪景色の中へも、自分で選んで入っていけます。

    →「冬タイヤ・4WD・チェーン」/「雪道の走り方」

    冬タイヤなしで雪道を走ったら、違反? 止められる?

    雪や凍った道を、冬タイヤやチェーンなどのすべり止めなしで走るのは法令違反になる、と国土交通省の九州地方整備局が案内しています(中身は都道府県ごとの規則で決まっています)。

    NEXCO中日本の高速道路で「冬用タイヤ規制」が出ているときは、冬用タイヤもチェーンも付けていない車は走れず、近くのインターチェンジで降りることになります。

    →「冬タイヤ・4WD・チェーン」

    冬タイヤは、最初から付いてくる? 追加料金は?

    ニッポンレンタカーやトヨタレンタカーでは、北海道・東北・新潟・長野・北陸など雪の多い地域の店で、冬のあいだ、全部の車に冬タイヤが最初から付いています(どの店・どの期間かは会社ごとに違います)。申し込みは要りません。そのかわり、その期間は冬の季節料金が加わります。

    雪国の外で借りるなら、予約で冬タイヤを付けます。雪国の入口までは列車で行き、そこで借りれば、冬タイヤのことを考える手間がひとつ減ります。

    →「冬タイヤ・4WD・チェーン」

    何月から何月まで、冬タイヤが要る? 10月や5月は?

    会社と地域によって違います。

    日本には、9月の終わりから5月まで雪の降る地域があります。冬タイヤが最初から付く期間も会社で違い、同じ北海道でも、期間の終わりはニッポンレンタカーで4月20日、トヨタレンタカーで5月5日です。

    春先や初冬に借りるなら、予約の画面か会社の案内で、冬タイヤが付くかを確かめます。

    →「冬タイヤ・4WD・チェーン」

    予約の画面で、冬タイヤが選べない。あとから足せる?

    会社に頼めることがあります。

    ニッポンレンタカーなら、普通のタイヤでいったん予約し、予約番号を添えて英語の窓口に冬タイヤの追加を頼みます。空き次第で、付けられないこともあります。

    ほかの会社でも、画面に出てこなければ、予約する会社に聞いてみます。

    →「冬タイヤ・4WD・チェーン」/「レンタカーで困ったとき|Q&A」

    4WDは要る?

    冬タイヤが先です。4WDは、冬タイヤの代わりにはなりません。

    4WDは上りに効き、止まるのには効きません。急な上り坂や山道が多い旅なら、冬タイヤに足すと、上りの助けになります。

    →「冬タイヤ・4WD・チェーン」

    チェーンは要る? 借りられる?

    チェーンが本当に必要になるのは、異例の大雪のときに、決まった区間で「チェーン規制」が出たときです。このときは、冬タイヤでも4WDでも、チェーンを付けていなければ通れません。

    チェーンを貸していない会社もあります(タイムズカーレンタル、バジェット・レンタカー)。トヨタレンタカーは店によるので、予約のあとで予約センターに問い合わせる形です。

    チェーン規制が出るのは、もともと道が閉まるほどの大雪の日です。その日は無理に峠を越えず、宿の温泉や雪見で過ごす日にしてしまえます。

    →「冬タイヤ・4WD・チェーン」

    走る日

    朝、窓が凍っていたら? ワイパーを立てておくのはなぜ?

    暖房(デフロスター)で、時間をとって溶かします。お湯をかけると、温度差でガラスが割れたり、溶けた水がすぐに凍りついたりするおそれがあります。走り出す前には、屋根の雪も落とします。

    寒い所で停めるときにワイパーを立てておくのは、濡れたワイパーが凍ると、窓に張りつくからです。

    朝は少し早めに車へ。窓の氷が溶けるのを待つあいだは、雪の朝の景色を眺める時間にできます。

    →「雪道の走り方」

    冬タイヤでも滑る? 「黒い氷」って?

    滑ります。冬タイヤを付けていても、踏み固められた雪の道は、ふつうの道より滑りやすくなります。

    濡れたように黒く見えて、実は表面が凍っている道を「ブラックアイスバーン」と呼びます。白く見えないので、気づきにくい路面です。

    凍りやすいのは、橋の上、トンネルの出入り口、日陰。場所の見当がつくので、その手前で、先に速度を落とせます。

    →「雪道の走り方」

    雪が降っていなくても、夜の道は凍る?

    凍ることがあります。

    昼間は濡れているだけの道も、夜になって気温が下がると、滑りやすくなります。気温が下がる朝晩は、昼間とはまったく違う道だと考えておきます。道が凍りやすい時刻は、日が沈む時刻と近いところにあります。

    その日の宿には、日が沈む前に着く予定にしておきます。

    →「雪道の走り方」/「冬の日本を車で旅する」

    吹雪で、前が見えなくなったら?

    速度を落とします。

    天気が荒れてきたら、動けなくなる前に、コンビニやバスの待合所、道の駅のような、止まれる場所へ入ります。道に戻っても安全になるまで、そこで待ちます。

    動けなくなったときのことは、下の「吹雪で前が見えず、動けなくなった」へ。

    吹雪の予報が出た日は、はじめから、宿で雪を眺める日にしておけます。

    →「雪道の走り方」/「道が閉まる日・止まる日」

    天気が荒れる日

    大雪で、高速道路が止まる? 閉じ込められる?

    止まることがあります。大雪が予想されると、車が動けなくなる前に、前もって道を閉めることがあります(予防的通行止め)。冬タイヤの車でも、動けなくなった車の長い列に巻き込まれることがあります。

    ただ、大きな雪ほど、前もって知らされます。旅のあいだは、毎日、行き先の道と天気の知らせを見ておきます。

    やむをえず出かける日は、燃料を入れておき、食べ物や水を持ち、毛布やスコップも積んで出ます。

    知らせが出たら、その日の峠越えを、ほかの日の予定と入れ替えます。前もって分かれば、宿の予約や行き先の順番を入れ替える時間もあります。

    →「冬の日本を車で旅する」/「道が閉まる日・止まる日」/「故障・パンク・バッテリー・キー・ガス欠|止まったときの手順カード」

    台風や大雨の日に、レンタカーで走っていい?

    走らない日にします。

    台風のときは、歩きでも車でも外に出ないように、と国の観光局(JNTO)は書いています。大雨や台風で高速道路に影響が出そうなときは、前もって知らせを出す高速道路の会社もあります。高速道路の知らせを見る場所は、雪のときと同じ「ドラとら」などです。

    走っている途中で大雨にあったら、川沿いや海岸沿い、それにアンダーパスなど周りより低い所には、絶対に入らず、回り道をします。冠水した道は、見た目では深さが分かりません。

    雨がやんでも、高速道路がすぐに開くとは限りません。翌日に車で動くなら、出る前に道の知らせを見ます。

    台風は、多くが24時間もたたずに通り過ぎ、翌日は晴れることが多いです。外の予定は、その翌日に回します。

    予約の取り消しは「レンタカーで困ったとき|Q&A」へ。

    →「レンタカーで困ったとき」/「道が閉まる日・止まる日」

    霧や豪雨で、前が見えない

    霧や豪雨で前が見えにくいときは、ライトを点けて、速度を落とします。

    →「雪道の走り方」

    困ったとき

    当日、冬タイヤの車は「ない」と言われた

    その日は、雪や凍った道に入らない日にします。

    ニッポンレンタカーでは、雪の多い地域の外の店だと、冬タイヤの車が満車のとき、用意できないことがあります。バジェット・レンタカーも、満車だと希望の期間に用意できないことがあり、雪が降っているときは運転を控えるように、としています。

    雪の道は走らず、列車やバスで雪景色を見に行く日にします。次に借りるときは、冬タイヤを予約のときに付けておきます。

    →「冬タイヤ・4WD・チェーン」/「冬の日本を車で旅する」

    冬タイヤなしで来てしまった。予報より雪が多い。明日、山へ行く?

    冬タイヤのない車で、雪の山へは行きません。

    バジェット・レンタカーは、冬のあいだは店でタイヤを替えておらず、お客さまによる冬タイヤの購入や履き替えも、パンクなどのときを除いて受けていません。

    明日は、列車やバスで雪の景色を見に行く日にします。車は、雪のない区間で使います。

    →「冬タイヤ・4WD・チェーン」/「冬の日本を車で旅する」

    「チェーンが要る」と言われた。どこで手に入れる?

    まず、借りた会社に聞きます。

    チェーンを貸していない会社もあります。バジェット・レンタカーなら、タイヤ専門店やカー用品店で買うことになり、どのチェーンがタイヤに合うかも、会社では答えてもらえません。

    ただ、チェーン規制が出るのは、もともと道が閉まるほどの大雪の日です。その日は峠を越えない日にします。

    →「冬タイヤ・4WD・チェーン」

    走っている途中で通行止めになった。高速道路を降ろされた

    道路の係員がいれば、その指示に従って、Uターンや回り道をします。

    そのあとは、回り道を確かめる、宿にとどまるか戻る、行き先を変える、といった選び方があります。高速道路と一緒に、並んで走る国道も閉まることがあるので、下の道で行けるとは限りません。

    道によっては、いつ開く見込みかも知らされます。開くまで宿や道の駅で待つ時間も、旅の予定に組み込めます。

    →「道が閉まる日・止まる日」

    吹雪で前が見えず、動けなくなった。エンジンは?

    することは4つです。

    すぐに救助を頼み、車の中で待つ。

    マフラー(排気口)のまわりの雪を、ときどきどける。

    雪をどけたうえで、空気も入れ替える。

    エンジンは、雪が降っているあいだは、できるだけ切る。

    内閣府(防災)や北海道開発局、JAFの案内です。吹雪の中で車から離れると、車がどこにあるか分からなくなるおそれがあります。車から出るのは、避難できる場所や、救助の人に連絡がつく場所が見えているときだけです。排気口が雪でふさがると、排気ガスが車の中に入り、一酸化炭素中毒になるおそれがあります。窓を少し開けるだけでは防げないので、雪をどけることと空気を入れ替えることの、両方をします。

    救助は、警察などに頼みます(110)。そのあと、借りたときの紙の番号で、レンタカー会社にも知らせます。

    事故や故障で止まったときは、手順が違います。「高速道路で止まったら|車の中で待たない」を見てください。

    大きな雪は、前もって知らされます。吹雪の予報が出た日を、はじめから宿で雪を眺める日にしておけば、この出番は遠のきます。

    →「道が閉まる日・止まる日」/「高速道路で止まったら|車の中で待たない」/「事故・故障のときの電話と日本語|1枚のカード」

    雪にはまって、動けない

    マフラー(排気口)のまわりが雪に埋まると、排気ガスが車の中に流れ込み、一酸化炭素中毒になるおそれがあります。エンジンをかけているときは、マフラーのまわりの雪をときどきどけます。

    手順は「故障・パンク・バッテリー・キー・ガス欠|止まったときの手順カード」にまとめています。

    →「故障・パンク・バッテリー・キー・ガス欠」

    雪で動けなくなったときのロードサービスは、対象の外?

    会社によって扱いが違います。雪道でタイヤが空回りして動けないときは、ロードサービスの対象の外、としている会社もあります。

    →「故障・パンク・バッテリー・キー・ガス欠」/「保険・補償で困ったとき|まず、借りた会社に連絡する」

    雪の壁や駐車場で、自分だけぶつけた

    相手のいない小さな事故でも、警察(110)に連絡し、借りた会社にも知らせます。

    →「小さな傷でも110|警察に届けた1枚が、あとで要ることがある」

    ※冬タイヤが付く店と期間、チェーンの扱い、通行止めの出し方と知らせの出る場所は、会社や店、地域、道路によって違い、変わることがあります。予約の前に、借りる会社の最新の案内で確かめてください。実際に雪や大雨の中で困ったときは、警察や道路の係員の指示と、借りた会社の案内に従ってください。

    参考にした公式情報(28件)

    ・ニッポンレンタカー:FAQ(英語)

    ・ニッポンレンタカー:Winter tires are required in areas where it snows(英語)

    ・ニッポンレンタカー:スタッドレスタイヤオプション

    ・トヨタレンタカー:スタッドレス全車標準装備店舗・期間

    ・トヨタレンタカー:ACCESSORIES AND OPTIONS(英語)

    ・タイムズカーレンタル:車両・オプションに関するご質問

    ・バジェット・レンタカー:スタッドレスおよびチェーン取り扱い店舗のご案内/Snow Tires and Snow Chains Available Locations(英語)

    ・九州地方整備局:大雪による積雪・路面凍結に注意(2022年)

    ・NEXCO中日本:冬道の交通規制

    ・JNTO(日本政府観光局):What you Need to Know When Driving in Japan during Winter(英語・2022年)

    ・JNTO(日本政府観光局):Weathering Typhoons in Japan(英語・2020年)

    ・NEXCO中日本:大雨・台風接近時は、お出かけ前に最新の気象予測や道路交通情報をご確認ください/英語

    ・NEXCO東日本:東日本の広い範囲で台風10号による大雨・強風の影響にご注意ください(2024年)

    ・JAF:台風・大雨時のクルマに関する注意点/How to protect yourself in a flood(英語)

    ・国土交通省:水深が床面を超えたら、もう危険!(2019年)

    ・JAF:雪道での旋回テスト(2017年)

    ・JAF:濃霧のとき、前方のクルマや歩行者はどう見える?(JAFユーザーテスト)(2018年)

    ・JAF:豪雨のとき、前方のクルマや歩行者はどう見える?(JAFユーザーテスト)(2018年)

    ・国土交通省:道路情報提供システム

    ・東北観光推進機構:Hachimantai Aspite Line Snow Corridor(英語)

    ・NEXCO東日本:Drive Traffic(ドラとら)(英語)

    ・内閣府(防災):暴風雪等への対応についての国民への呼びかけ

    ・北海道開発局:Warnings at the time of heavy snow or blizzards(英語・PDF)

    ・JAF:クルマが雪で埋まった場合、CO中毒に注意(2015年)

    ・JAF:雪で埋まった場合の一酸化炭素中毒の危険性とは?

    —

  • 雪道の走り方|「急」をつけずに、車間をあける

    このサイトでは、旅の準備に役立つよう、公的機関や高速道路会社などの案内をもとにした情報を提供しています(2026年10月時点。法律の解説ではありません)。雪道の走り方の案内は、地域や道路、車によって違うことがあるため、出かける前に、記事の終わりにある公式の案内と、借りる会社の案内を確かめてください。実際に雪の中で困ったときは、警察や道路の係員の指示と、借りた会社の案内に従ってください。

    雪の朝、宿の駐車場で、屋根の雪を払って走り出す。橋の手前で少し速度を落とし、前の車とのあいだをたっぷりあけて、白い道をゆっくり進む。

    雪道の走り方について、警察や高速道路の会社、JAFがそろって言っていることは、2つにまとまります。

    「急」をつけない → 急ブレーキ・急ハンドル・急発進をしない

    車間をあける → 前の車とのあいだを、ふだんより広くとる

    そのうえで、先に知っておきたいのが、凍りやすい場所と時間です。

    凍りやすい場所と時間 → 橋の上・トンネルの出入り口・日陰。朝晩と夜

    1 「急」をつけない 急ブレーキなしで止まれたら、上手

    ブレーキも、ハンドルも、アクセルも、ゆっくり動かします。

    急ブレーキ、急ハンドル、急発進、急な車線変更。雪や氷の道では、「急」のつく操作を避けます。動き始めも、加速も減速も、「ゆるやか」「ゆっくり」が合言葉です。

    急にブレーキを踏むと、タイヤが回らないまま車が滑り続け、思うように動かせなくなります。急な操作は、スピンなどを引き起こします。

    冬タイヤを付けていても、踏み固められた雪の道は、ふつうの道より滑りやすいままです。4WDで何が変わるかは「冬タイヤ・4WD・チェーン」で紹介しています。

    場面ごとに

    走り出すとき アクセルはじわりと踏み、ゆっくり発進します。オートマチックの車なら、アクセルを踏まなくてもゆっくり進む動き(クリープ)を使って、じわりと出ます。急な発進をおさえる「スノーモード」などが付いている車もあり、名前や働きはメーカーによって違います。

    カーブ カーブに入る前に、速度を落としておきます。ブレーキを踏みながら曲がると、タイヤが急にロックされて、ハンドルが効かなくなることがあります。

    下り坂 フットブレーキだけに頼らず、エンジンブレーキを一緒に使います。オートマチックの車では、D(ドライブ)から S、車によっては 3 や 2 へ、速度を落としながらゆっくり切り替えます。表示は車によって違うので、借りるときに、その車での切り替え方を聞いておきます。

    ブレーキ 早めに、やわらかく踏み、タイヤをロックさせずに止まります。

    それでも強く踏んで、ABS(タイヤのロックを防ぐしくみ)が働くと、大きな音がしたり、ペダルが震えたりします。これはABSが働いているためで、故障ではありません。あわてて足をゆるめず、ペダルを踏み続けて、ハンドルで車を操ります。ただ、ABSは氷の上などでは止まるまでの距離が長くなることもあるので、ABSだけには頼りません。

    ゆっくりが、腕の見せどころ

    JNTO(日本政府観光局)は、英語の記事で「slower is safer」(ゆっくりのほうが安全)と書いています。

    長野県警察は、英語の冬道の案内で、急ブレーキを踏まずに車を止められたら、それは上手な運転だ、と書いています。

    止まりたい所の手前から、そっと踏んで、すっと止まる。雪道では、ゆっくり走ることが、そのまま腕の見せどころになります。

    2 車間をあける ふだんより、ずっと広く

    前の車とのあいだを、ふだんより広くとります。

    北海道庁は英語の案内で、冬は、夏に要る車間の3倍以上をとるように、と書いています。早めに速度を落として車間をとっておけば、対向車や前の車がスピンするような思いがけないことにも、落ち着いて動けるように、という理由です。

    すぐ前の車だけでなく、その前の車のブレーキランプまで見ます。北海道警察によると、冬の事故の多くは、前の様子に気づくのが遅れて起きます。

    自動ブレーキがあっても

    JAFが2017年に北海道で、踏み固められた雪の道と氷の上で行った試験では、新品の冬タイヤを付けた車の自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)は、どれも働きましたが、雪の道をごくゆっくり走ったとき以外は、止まりきれずに障害物にぶつかりました。結果は、車種や路面によって違います。

    こうした機能に頼りすぎず、安全な速度と、十分な車間で走ります。

    高速道路の雪の日

    雪の日の高速道路は、天気や路面の状態によって、制限速度が変わります。走りながら、速度の標識も見ておきます。

    高速道路で除雪車に出会ったら、追い越さずに、車間を十分にとって後ろを走ります。

    前を行くのは、ただの遅い車ではなく、道を整えながら進む車です。

    近づきすぎると、巻き上げた雪や凍結防止剤が飛んできます。追い越せば、その先は道の様子が変わります。NEXCO東日本の東北支社が受け持つ高速道路では、作業車の後ろの路面に緑の線「セーフティライン」が照らされ、これを車間の目印にできます。そして作業車の後ろは、路面が整えられているので、雪道や凍った道に比べて安全に走れます。

    十分に間をあけて後ろにつけば、整えられた道を走らせてもらえます。

    3 凍りやすい場所と時間 「手前」で、先に落とす

    橋の上、トンネルの出入り口、日陰。その手前で、先に速度を落とします。

    凍ったり、滑りやすくなったりしやすいのは、こんな所です。

    ・橋の上や陸橋

    ・トンネルの出入り口

    ・日陰や、日陰のカーブ

    ・交差点の停止線の手前

    なかでも、風通しのよい橋の上や陸橋、トンネルの出入り口のあたりは、JAFが「もっとも危険」と呼ぶ場所です。ほかの場所より気温が低くなるので、手前で十分にスピードを落としておきます。

    日陰のカーブは、雪がないように見えても凍っていることがあるので、カーブの手前で十分に減速します。

    交差点の停止線の手前は、ブレーキと発進がくり返されて路面が磨かれ、滑りやすくなっています。北海道では、交差点や横断歩道のまわり、踏切の手前、にぎやかな通りのまわりも、特に滑りやすい所に挙げられています。

    時間 朝晩と夜

    昼間は濡れているだけの道も、夜になって気温が下がると、滑りやすくなります。冷え込む朝晩と夜は、昼間とはまったく別の道だと思って走ります。

    出発のときに雪が見えなくても、場所や時間が変われば、道の様子は変わっていきます。

    黒く濡れて見える道(ブラックアイスバーン)

    黒く濡れて見える道も、凍っているかもしれないと思って走ります。

    道の表面が凍って、濡れているように黒く見える道を「ブラックアイスバーン」と呼びます。白く見えないので凍っていることに気づきにくく、雪道でいちばん気をつけたい路面です。

    JAFが2013年に北海道で行った試験では、ブラックアイスバーンは、見た目は濡れた道とほとんど差がないのに、表面が凍っていて、氷の道と同じように滑りました。夜は、とくに見分けにくくなります。

    凍りやすい場所には、決まった顔ぶれがあります。橋が見えたら、トンネルの出口が近づいたら、日陰のカーブの前で。どこで備えるかが分かっていれば、雪道の運転は、ずっと身構え続けるものではなく、次の「手前」を探しながら進むものになります。

    4 前が見えにくいとき 速度を落とし、道の端の目印を見る

    周りが見えにくいと感じたら、速度を落とします。

    吹雪や、強い風で舞い上がる雪、対向のトラックが巻き上げる雪で、前が見えなくなることがあります。

    吹雪や地吹雪で、前の車のライトも見えないくらい視界が悪く、のろのろ運転に近くなったときは、ヘッドライトに加えてハザードランプも点滅させ、周りの車に自分の位置を知らせるように、とNEXCO中日本は冬の高速道路の案内で書いています。これは周りに自分の車を知らせるための案内で、走り続けるかどうかとは別の話です。吹雪で動けなくなったときのことは「道が閉まる日・止まる日」で紹介しています。

    道の端の目印

    道路の脇にある、道路との境を示す矢印や反射板のポールを見当に走ります。東北道などでは、緑の光で路肩の線を照らす「帯状ガイドライト」も設けられています。

    休憩を、はじめから旅程に

    冬道は気を使ううえに、吹雪などで見えにくい状態が続くこともあり、体が疲れやすくなります。サービスエリアやパーキングエリアで、早めに休みます。

    休憩を、はじめから旅程に入れておきます。

    止まる時間を先に予定に入れておけば、その時間も旅の一部になります。

    晴れた日は、まぶしい

    晴れた冬の日は、雪の照り返しでとてもまぶしくなります。サングラスを持っておくと楽です。

    雪国の晴れた日は、それほど明るい日です。

    5 出発の前と、停めるとき 朝は少し早めに車へ

    朝、走り出す前にすることは3つです。

    屋根の雪を落とす。

    タイヤのまわりと、靴の裏の雪を払う。

    窓の氷は、時間をとって暖房で溶かす。

    夜、停めるときにすることは1つです。

    ワイパーを立てておく。

    屋根に雪を積んだまま走ると、ブレーキを踏んだ拍子に雪が前の窓へ落ちて、前が見えなくなることがあります。

    タイヤのまわり(タイヤの入っている車体のくぼみ)に付いた雪はハンドル操作のじゃまになり、靴の裏の雪は運転中に足がペダルから滑るもとになるので、落としてから出発します。

    JAFが2014年に長野県の菅平高原で行った試験(車1台を一晩停めたあと・最低気温マイナス6.3℃)では、凍った前の窓に、暖かい風を当てる暖房(デフロスター)を使うと、前が見えるようになるまで10分ほどかかりました。お湯をかけて溶かすと、温度差でガラスが割れたり、溶けた水がすぐに凍りついたりするおそれがあります。

    濡れたワイパーは、凍ると窓に張りつきます。寒い所で停めるときは、ワイパーを窓から立てておきます。

    朝は、少し早めに車へ。窓の氷が溶けるのを待つあいだは、雪の朝の景色を眺める時間です。

    雪道に慣れていないなら 走る形を選ぶ

    雪道に慣れていないなら、走る形のほうを選べます。

    雪道はゆっくり走るぶん、ふだんより時間がかかります。1日に走る距離を短めにしておけば、ゆっくり走っても、予定に追われずに済みます。

    雪道を走ったことがないなら、雪国の中は列車やバス、ツアーにまかせて、車は走りやすい区間で使う、という組み合わせもあります。

    英語で読み直したいときは、JAFの英語のページ「What to be careful of on snow-covered and icy roads」があります。ニッポンレンタカーも、英語のお知らせで、雪や凍った道の走り方にこのページを挙げています。

    車で走る区間と、列車やバスにまかせる区間を分ければ、雪の景色は、運転席からも、列車の窓からも眺められます。

    あわせて読む記事

    ・冬の車の旅の全体(どこで借りて・いつ走り・走らない日をどうするか) → 「冬の日本を車で旅する」

    ・冬タイヤ・4WD・チェーン規制 → 「冬タイヤ・4WD・チェーン」

    ・通行止め・冬に閉まる道・吹雪で動けなくなったとき → 「道が閉まる日・止まる日」

    ・雪にはまったとき・燃料の入れどき → 「故障・パンク・バッテリー・キー・ガス欠」

    ・困ったときの1問1答 → 「雪道・冬の運転 Q&A」

    ・電光表示や標識の日本語 → 「雪道の日本語ミニ辞典」

    まずは、これだけ

    急ブレーキ・急ハンドル・急発進をしない。

    前の車とのあいだを、ふだんより広くとる。

    橋の上・トンネルの出入り口・日陰の手前で、先に速度を落とす。

    参考にした公式情報(15件)

    ・JAF:雪道・アイスバーンでの運転の注意点

    ・JAF:What to be careful of on snow-covered and icy roads(英語)

    ・JAF:路面は黒いけど、止まれない!『ブラックアイスバーン』とは…?(2013年)

    ・JAF:衝突被害軽減ブレーキ 圧雪路と氷盤路で検証(2017年)

    ・JAF:雪道での旋回テスト(2017年)

    ・JAF:寒冷地での駐車時は窓やドアの凍結に注意!(2014年)

    ・北海道警察:Caution! Please read the following information carefully before driving.(英語・PDF)

    ・北海道:Driving on winter roads ~Drive Hokkaido(英語)

    ・長野県警察:Not allowing sufficient distance between cars(英語・2013年)

    ・NEXCO中日本:冬の雪道ドライブガイド 冬道運転の心構え

    ・NEXCO中日本:冬の雪道ドライブガイド 冬道の注意ポイント

    ・NEXCO中日本:冬の雪道ドライブガイド 冬の高速道路では雪氷作業車に注意

    ・NEXCO東日本 東北支社:冬季の高速道路の安全な交通確保のため雪氷対策作業へのご理解とご協力をお願いします(2025年)

    ・JNTO(日本政府観光局):What you Need to Know When Driving in Japan during Winter(英語・2022年)

    ・ニッポンレンタカー:Winter tires are required in areas where it snows(英語)

    —

  • 道が閉まる日・止まる日|閉まる道は、先に調べられる

    このサイトでは、旅の準備に役立つよう、公的機関や高速道路会社などの案内をもとにした情報を提供しています(2026年10月時点。法律の解説ではありません)。通行止めの出し方や知らせの出る場所は、地域や道路によって違い、変わることがあるため、出かける前に、記事の終わりにある公式の案内で最新の内容を確かめてください。実際に雪の中で困ったときは、警察や道路の係員の指示と、借りた会社の案内に従ってください。

    大雪の知らせが出た日は、峠を越える日と、町を歩く日を入れ替える。春に行くなら、冬のあいだ閉まっていた八幡平の山の道が開いて、雪の壁のあいだを車で走れる。

    冬の日本の道は、閉まることがあります。けれど、閉まる道の多くは、先に調べられます。

    道が閉まるのは、大きく分けて3つの場合です。

    冬のあいだ、ずっと閉まる道 → 山の道を通るなら、行く前に確かめる

    大雪の前に、前もって閉める道 → 知らせが出たら、その日は走らない日にする

    走っている途中で閉まる・動けなくなる → 止まる前に、屋根のある所へ。吹雪で動けなければ、車の中で助けを待つ

    1 冬のあいだ閉まる道 春には「雪の壁の道」になる

    山や峠の道には、冬のあいだずっと閉まる道があります。

    群馬県は、雪や雪崩で安全に通れない県境や山の中の道を、毎年冬のあいだ閉めています。2025年度は、県が管理する道のうち14路線16区間、合わせて138kmでした。閉める期間の終わりは、雪の具合で変わることがある、とも書いています。

    冬に閉まる道は、県や区間ごとに発表されます。

    カーナビは、道がふだんの状態のときの道順を出していて、その日の道の状態は考えに入れていない、とNEXCO中日本は英語のページで書いています。

    峠や山の道を通る予定なら、その道が冬に閉まる道でないかを、行く前に確かめます。

    冬に閉まる道は、春に開くと、それ自体が行き先になります。

    岩手と秋田にまたがる八幡平アスピーテラインは、冬(11月上旬〜4月中旬ごろ)は通行止めです。4月中旬に開くと、除雪でできた雪の壁のあいだを走れる「雪の回廊」になり、5月上旬ごろまで楽しめる、と東北の観光推進機構は案内しています。期間は年によって変わります。

    2 大雪の前に閉まる道 大きな雪ほど、前もって分かる

    大雪が予想されるとき、国の道路や高速道路は、車が動けなくなる前に、前もって道を閉めることがあります。「予防的通行止め」と呼ばれます。

    このとき、知っておくと驚かずに済むことが3つあります。

    ・道に雪が積もっていなくても、閉めることがあります。 雪のない区間や少ない区間も含めて、前もって閉める場合がある、と国土交通省の中部地方整備局や首都圏の道路の会議は案内しています。

    ・高速道路と一緒に、並んで走る国道も閉めることがあります。 高速を降りて下の道で行く、が使えない日があります。

    ・冬タイヤの車でも、巻き込まれることがあります。 ほかの車の事故や、動けなくなった車で、長い車の列に巻き込まれるおそれがあるとして、首都圏の道路の会議は、運転をやめたり予定を変えたりするよう呼びかけています。

    ある年に出た、3つの知らせ

    2026年2月、近畿などで大雪のおそれが出たときの知らせです。

    5日前の2月3日に「8日ごろは大雪のおそれがあります」。2月6日の夕方には「通行止めの可能性が高い区間」。まだ決まったわけではなく、可能性が高い、という知らせです。8日の朝には、予防的通行止めの知らせも並びました(同じ区間の知らせとは限りません)。

    大雪の日は、突然閉まるとは限りません。数日前から、兆しを拾えることがあります。ただ、いつもこの日数とは限らず、国土交通省の大雪の発表が前の日に出た年もあります。

    旅のあいだは、毎日、行き先の道と天気の知らせを見ておきます。

    知らせが出たら、その日の峠越えを、ほかの日の予定と入れ替えます。静岡の国の道路事務所は、英語のページで、通行止めのときは宿にとどまるか戻る、行き先を変える、を挙げ、「enjoy your trip!」で結んでいます。行き先を入れ替えれば、旅は止まりません。

    それでも出かける日は

    やむをえず出かけるなら、燃料を入れておき、食べ物や水を持って出るように、と近畿の国や高速道路会社などの知らせは呼びかけています。JAFは、毛布やスコップを積んでおくことも大切だ、としています。

    3 どこで見るか 入口が英語・韓国語・繁体中文のもの

    道の「いま閉まっている」を見る入口は、国の道路と高速道路で分かれています。

    国の道路 → 国土交通省「道路情報提供システム」

    国が管理する国道などの通行規制や、天気、路面の情報が出ます。日本語のトップページの下にある「英語(English)」「中国語(中文-繁體字)」「韓国語(한국어)」のボタンから入れます。

    高速道路 → NEXCO東日本「ドライブトラフィック(ドラとら)」

    NEXCOのほとんどの高速道路と、本州四国連絡高速道路の交通情報が出ます。英語のほか、韓国語・繁体中文にも切り替えられます。英語の地図の凡例には「Road closed」(通行止め)や「Chain Regulation」(チェーン規制)があります。ライブカメラで、道の様子を見ることもできます。

    首都高速・阪神高速と、地方の道路公社の道路は、どちらにも出ません。

    天気 → 気象庁の警報

    気象庁は、「大雪」や「暴風雪」の警報・注意報を、英語・韓国語・繁体中文でも出しています。天気の警報は、道が閉まるという知らせではありません。けれど、大雪の警報が出そうな日は、道の知らせも見ておく日です。

    前もっての知らせは、題だけ読めることがある

    「何日に閉まるかもしれない」という前もっての知らせは、中身が日本語のことがあります。

    ただ、NEXCO中日本の「お知らせ」のページでは、2026年2月に大雪のおそれが出たとき、知らせの題が英語・繁体中文・韓国語でも読めました。たとえば英語では「Heavy snow is expected around February 8th」「Regarding sections likely to be closed due to heavy snow」。開いた先の中身は日本語でした。

    題に「heavy snow」や「closed」が見えたら、その日を走らない日の候補にしておけます。

    4 走っている途中で閉まったら 宿へ戻る、行き先を変える

    走っている途中で、先の道が閉まることもあります。

    道路の係員がいるときは、その指示に従って、Uターンや回り道をします(北海道開発局の英語の案内)。

    そのあとどうするかは、2節の静岡の英語のページと同じです。回り道を確かめる。宿にとどまるか、戻る。行き先を変える。

    止まる前に、止まる

    天気が荒れてきたら、動けなくなる前に、自分から止まれる場所へ入ります。

    JNTO(日本政府観光局)は、2022年の英語の記事で、吹雪にあったら道を離れて、コンビニやバスの待合所のような、屋根のある近くの場所へ入り、道に戻っても安全になるまでそこにいるように、と書いています。

    北海道開発局の英語の案内は、大雪で危ないと感じたら「道の駅」を使って、と書いています。道の駅は、駐車場・トイレ・電話を24時間使え、店や食堂がある所もあります。

    閉まったあとも、開く見込みが知らされる

    北海道の高速道路では、NEXCO東日本の北海道支社が、通行止めがいつ解ける見込みかを知らせています。中部地方整備局も、予防的通行止めの区間で、解除の見通しを知らせる、としています。

    閉まった道が開くまで、宿や道の駅で待つ。その時間ごと、旅の予定に組み込めます。

    5 吹雪で動けなくなったら 車の中で、助けを待つ

    ここで話すのは、吹雪や暴風雪で前が見えず、車が動けなくなったときです。

    事故や故障で止まったときは、手順が違います。 「高速道路で止まったら」の記事を見てください。

    車の中で待つ

    吹雪で動けなくなったら、することは4つです。

    すぐに救助を頼み、車の中で待つ。

    マフラー(排気口)のまわりの雪を、ときどきどける。

    雪をどけたうえで、空気も入れ替える。

    エンジンは、できるだけ切る。

    すぐに救助を頼んで車の中で待つのは、内閣府(防災)の案内です。内閣府(防災)は、その前に、前が見えないなど危険を感じたら、すぐに安全な場所に車を止めるように、とも呼びかけています。

    車から出ないことは、北海道開発局の英語の案内が、理由と一緒に書いています。吹雪の中で車から離れると、車がどこにあるか分からなくなるおそれがある。だから車から出ない。出るのは、避難できる場所や、救助の人に連絡がつく場所が見えているときだけ、としています。

    救助は、警察などに頼みます(110)。日本語で話すのが難しいときの電話のしかたは「事故・故障のときの電話と日本語」の記事にまとめています。そのあと、借りたときの紙の番号で、レンタカー会社にも知らせます。JAFの番号は「事故・故障のときの電話と日本語」の記事にまとめています。

    待つあいだに、すること

    マフラーのまわりの雪をどけるのは、排気口が雪でふさがると、排気ガスが車の中に入り、一酸化炭素中毒になるおそれがあるからです(内閣府(防災)・北海道開発局・愛媛県警察・JAF)。

    空気の入れ替えは、マフラーのまわりの雪をどけることと一組です。北海道開発局は窓を少し開けて、愛媛県警察は適度に換気を、と案内しています。JAFが2015年に北海道で行った実験では、窓を少し開けただけでは防げませんでした。だから、雪をどけることと、空気を入れ替えることの、両方をします。

    雪が降っているあいだは、できるだけエンジンを切る、とJAFは案内しています。

    電気自動車でも、雪はどけます。車のまわりが雪に埋もれると、ドアが開かなくなったり、道が通れるようになってもすぐに動かせなかったりすることがある、とJAFは書いています。

    大きな雪は、前もって知らされます。吹雪の予報が出た日を、はじめから宿で雪を眺める日にしておけば、この節の出番は遠のきます。

    あわせて読む記事

    ・冬の車の旅の全体(どこで借りて・いつ走り・走らない日をどうするか) → 「冬の日本を車で旅する」

    ・冬タイヤ・4WD・チェーン規制 → 「冬タイヤ・4WD・チェーン」

    ・事故や故障で、高速道路で止まったとき → 「高速道路で止まったら」

    ・警察・レンタカー会社・JAFへの電話 → 「事故・故障のときの電話と日本語」

    ・雪の道をどう走るか → 「雪道の走り方」

    ・困ったときの1問1答 → 「雪道・冬の運転 Q&A」

    ・電光表示や標識の日本語 → 「雪道の日本語ミニ辞典」

    まずは、これだけ

    山の道を通るなら、冬に閉まる道でないかを、行く前に確かめる。

    大雪の知らせが出たら、その日は走らない日にする。

    吹雪で動けなくなったら、車の中で助けを待ち、マフラーのまわりの雪をどける。

    参考にした公式情報(21件)

    ・国土交通省:道路情報提供システム

    ・NEXCO東日本:Drive Traffic(ドラとら)(英語)

    ・気象庁:多言語の防災気象情報

    ・NEXCO中日本:Guide for Driving on Snowy Roads(英語)

    ・NEXCO中日本:Summary of joint press releases … February 8 (Sun) to February 9 (Mon), 2026(英語・2026年)

    ・近畿地方整備局ほか:2月8日頃は大雪のおそれがあります(2026年・PDF)

    ・近畿地方整備局ほか:大雪の影響による通行止めの可能性の高い区間について(2026年・PDF)

    ・中部地方整備局ほか:今冬の大雪時の道路交通確保について(2025年・PDF)

    ・首都圏における冬季道路関係者会議:首都圏・北関東甲信地方における大雪時の対応について(2025年・PDF)

    ・気象庁:大雪に対する国土交通省発表(2025年)

    ・沼津河川国道事務所:Points to be aware of when traveling by car in Shizuoka in winter(英語)

    ・NEXCO東日本 北海道支社:Expressway information transmission has evolved!!(英語・2025年)

    ・群馬県:群馬県管理道路の冬期閉鎖について(2025年・PDF)

    ・東北観光推進機構:Hachimantai Aspite Line Snow Corridor(英語)

    ・JNTO(日本政府観光局):What you Need to Know When Driving in Japan during Winter(英語・2022年)

    ・北海道開発局:Warnings at the time of heavy snow or blizzards(英語・PDF)

    ・内閣府(防災):暴風雪等への対応についての国民への呼びかけ

    ・愛媛県警察:大雪、暴風雪等が予想される場合(PDF)

    ・JAF:クルマが雪で埋まった場合、CO中毒に注意(2015年)

    ・JAF:雪で埋まった場合の一酸化炭素中毒の危険性とは?

    ・JAF:大雪による車の立ち往生~車内環境の変化~(2021年)

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  • 冬タイヤ・4WD・チェーン|要るかは「行き先」で決まる

    このサイトでは、旅の準備に役立つよう、公的機関やレンタカー会社などの案内をもとにした情報を提供しています(2026年9月時点。法律の解説ではありません)。冬タイヤが最初から付く地域や期間、4WDやチェーンの扱いは、会社や店によって違い、毎年変わることがあります。予約の前にかならず、記事の終わりにある公式の案内と、予約する会社で最新の内容を確かめてください。

    冬の日本でレンタカーを予約すると、画面に「スタッドレスタイヤ」「4WD」の欄が出てきます。

    どれを付ければいいのか。チェーンも要るのか。雪道を走ったことがなければ、ここで手が止まります。

    答えは、車ではなく行き先で決まります。

    雪の降る地域に入るか。山道や峠を通るか。それが決まれば、選ぶものも決まります。

    行き先ごとの答えは、3つです。

    雪国で借りて走る → 冬タイヤが最初から付いていることが多い(会社・時期による)

    雪国の外で借りて、雪の地域へ入る → 予約で冬タイヤを付ける

    急な上り坂や山道が多い → 4WDを足す

    チェーンが本当に必要になるのは、大雪で「チェーン規制」が出たときです。最後にまとめます。

    1 冬タイヤ 雪の道に入るなら、これが先

    雪や凍った道へ行くなら、冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)の車を予約します。

    大事なのは、借りる場所ではなく、走る場所です。

    ニッポンレンタカーは、雪のない所で借りても、雪の地域を走るなら冬タイヤが要る、と案内しています。借りる所で降っていなくても、行き先では降ることがあります。

    では、「雪の地域」はどこか。ニッポンレンタカーは、雪の多い人気の行き先として、次の場所を挙げています。

    東北、北陸、蔵王、湯沢、鬼怒川、日光、草津、軽井沢、万座、アルペンルート、白川郷、河口湖、白馬、志賀高原、野沢温泉、鳥取、阿蘇など。

    東京から近い軽井沢や河口湖、九州の阿蘇も入っています。自分の行き先が、この中にないか見てみてください。

    時期は、思っているより長めです。日本には、9月の終わりから5月まで雪の降る地域があります。

    なぜ冬タイヤなのか

    冬タイヤの車なら、上の一覧にある雪の温泉地や、雪景色の中の道へも、自分で選んで入っていけます。

    普通のタイヤは、雪の上では止まりにくく、坂も上りにくくなります。JAFの試験では、雪の道で、普通のタイヤは冬タイヤの約1.7倍、止まるまでの距離が長くなりました。別の試験では、勾配12%の雪の坂を上れませんでした。

    決まりもあります。雪や凍った道を、冬タイヤやチェーンなどのすべり止めをしないまま走るのは法令違反になる、と国土交通省の九州地方整備局が案内しています(中身は都道府県ごとの規則で決まっています)。

    冬タイヤがないと、走れない場面も出てきます。

    NEXCO中日本の高速道路で「冬用タイヤ規制」が出ているときは、冬用タイヤもチェーンも付けていない車は走れず、近くのインターチェンジで降りることになります。ニッポンレンタカーは、冬タイヤなしで雪の地域へ出かける場合、貸すのを断ることがある、としています。

    冬タイヤを付けておけば、ふだんの冬道でのこうした心配は、ぐっと減ります。

    2 雪国で借りると、最初から付いていることが多い

    冬タイヤを手に入れるいちばん楽な方法は、雪国で借りることです。

    雪の多い地域では、冬のあいだ、全部の車に冬タイヤが最初から付いている会社があります。申し込みは要りません。

    ニッポンレンタカー(2026年4月21日現在)

    • 北海道
    • 東北(青森県、秋田県、岩手県、山形県、宮城県、福島県)
    • 長野県、新潟県、山梨県
    • 北陸(福井県、富山県、石川県)

    トヨタレンタカー(2026年4月〜2027年5月の案内)

    • 北海道
    • 東北(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県)
    • 新潟県、長野県
    • 北陸(富山県、石川県、福井県)
    • 鳥取県
    • 岐阜県は、高山駅前店だけ

    そのかわり、この期間は冬の季節料金が加わります(両社の案内)。

    期間は、会社によって違います。

    たとえば同じ北海道でも、冬タイヤが付く期間の終わりは、ニッポンレンタカーで4月20日、トヨタレンタカーで5月5日です。トヨタレンタカーは、期間は変わることがある、とも書いています。

    春先や初冬に借りるなら、予約の画面か会社の案内で、冬タイヤが付くかを確かめます。

    雪国の入口までは列車で行き、そこで借りる。そんな組み立てにすれば、冬タイヤのことを考える手間がひとつ減ります。

    3 雪国の外で借りて、雪の地域へ入るとき

    東京や大阪、福岡などで借りて雪の山へ向かうなら、予約の画面で冬タイヤを選びます。

    こうした地域は、上の2社の一覧に入っていません。ニッポンレンタカーは、冬タイヤが最初から付く地域のほかでは、予約しなければ普通のタイヤの車を用意する、と案内しています。冬タイヤの車は数に限りがある、とも書いています。

    トヨタレンタカーやオリックスレンタカーでは、予約画面のオプションで冬タイヤを選べます。扱いが時期や地域、店で違う会社もあります(タイムズカーレンタル)。画面に出てこなければ、予約する会社に聞いてみます。

    九州の阿蘇・九重も、冬は雪の行き先のひとつです。ニッポンレンタカーは、ここを冬タイヤを申し込んでほしい地域に挙げています。ふだん雪の降らない地域でも突然の大雪になることがある、と九州地方整備局も呼びかけています。

    予約のときに冬タイヤを付けておけば、東京で借りた車で、軽井沢や河口湖の雪景色の中へも入っていけます。

    4 4WD 急な坂や山道が多いなら、足すもの

    4WDは、冬タイヤの代わりにはなりません。

    NEXCO中日本は、冬用タイヤ規制のときは、四輪駆動車でも、冬用タイヤかチェーンを付けていなければ走れない、と案内しています。

    では、4WDは何に効くのか。

    JAFの試験(新品の冬タイヤを付けた4台)では、とても急な雪の上り坂を、4WDの2台は上りきり、4WDでない2台は途中で滑って上れませんでした。

    一方で、止まるほうは違いました。平らな道では、止まるまでの距離に大きな差はなく、下り坂では4WDのほうが長くなりました。

    JAFは、4WDでも止まるまでの距離が短くなることはない、としています。

    つまり、4WDは上りに効き、止まるのには効きません。

    同じ試験では、ゆるやかな坂なら4台とも上れました。

    順番は、冬タイヤが先です。そのうえで、急な坂や山道が多い旅なら、4WDを足すと上りの助けになります。

    4WDは、予約のときに指定します(トヨタレンタカー。ニッポンレンタカーは冬タイヤと同じ画面で選べます)。

    5 チェーン 大雪の日の「チェーン規制」の道具

    チェーンには、2つの場面があります。

    ふだんの冬

    NEXCO中日本の高速道路の「冬用タイヤ規制」は、冬用タイヤかチェーンのどちらかを付けていれば走れる規制です。

    冬タイヤの車なら、この規制が出ている日も、そのまま走れます。

    大雪の日の「チェーン規制」

    もうひとつが「チェーン規制」です。

    大雪特別警報や、大雪に対する緊急発表が出るような、異例の大雪のときに、決まった区間で出ることがあります(国土交通省)。

    このときは、冬タイヤを履いていても、チェーンを付けていなければ通れません。4WDも同じです。4WDは車が重く、下り坂で急ブレーキをかけたとき、止まるまでの距離が長くなるから、と国土交通省は説明しています。

    チェーンは、借りられないこともあります。ニッポンレンタカーとタイムズカーレンタルは、チェーンを貸していません。トヨタレンタカーは店によるので、予約のあとで予約センターに問い合わせる形です。

    その日は、もともと「道が閉まる日」

    チェーン規制は、これまでなら通行止めになっていたような大雪のときに、チェーンを付けた車だけを通すためのしくみです。

    つまり、チェーン規制が出るのは、もともと道が閉まるほどの大雪の日です。

    そういう日は、無理に峠を越えず、宿の温泉や雪見で過ごす日にしてしまう手もあります。

    どの道が止まりやすいか、止まったらどうするかは「道が閉まる日・止まる日」で、電光表示の日本語は「雪道の日本語ミニ辞典」で紹介します。

    雪道に慣れていないなら

    雪道を走ったことがないなら、無理に全部を車で回らなくてもかまいません。

    雪国の中は列車やバス、ツアーにまかせて、車は雪の少ない区間だけで使う。そんな組み合わせも選べます。

    雪道の走り方は「雪道の走り方」で紹介します。

    まずは、これだけ

    雪の地域に入るなら、冬タイヤの車を予約する。

    4WDは、急な上り坂が多いときに足すもの。

    チェーン規制が出るほどの大雪の日は、走らない日にする。

    行き先さえ決まれば、冬の装備はここまでで選べます。

    参考にした公式情報(13件)

    ・国土交通省:チェーン規制について

    ・関東地方整備局ほか:集中的な大雪時にはタイヤチェーンの装着を!(2018年・PDF)

    ・九州地方整備局:大雪による積雪・路面凍結に注意(2022年)

    ・NEXCO中日本:冬道の交通規制

    ・JAF:4WDなら雪道でも安心?2WDと登坂・ブレーキ性能を比較

    ・JAF:走れても止まれない、雪道のノーマルタイヤ

    ・JAF:雪道での登坂テスト

    ・ニッポンレンタカー:スタッドレスタイヤオプション

    ・ニッポンレンタカー:Winter tires are required in areas where it snows(英語)

    ・トヨタレンタカー:スタッドレス全車標準装備店舗・期間

    ・トヨタレンタカー:ACCESSORIES AND OPTIONS(英語)

    ・タイムズカーレンタル:車両・オプションに関するご質問

    ・オリックスレンタカー:FAQ(英語)

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  • 冬の日本を車で旅する|先に決めるのは「どこで借りて・いつ走り・走らない日をどうするか」

    このサイトでは、旅の準備に役立つよう、公的機関やレンタカー会社などの案内をもとにした情報を提供しています(2026年10月時点。法律の解説ではありません)。冬タイヤが付く店や期間、店の営業期間は、会社や店によって違い、毎年変わることがあります。予約の前にかならず、記事の終わりにある公式の案内と、予約する会社で最新の内容を確かめてください。

    雪国の入口の駅までは、列車の窓から雪景色を眺めて行き、そこで車を借りる。大雪の知らせが出た日は、峠を越えずに、宿の温泉と雪見の日にする。冬の日本の車の旅は、そんなふうに先に組み立てておけます。

    冬の日本を車で旅するなら、出発の前に決めておくことは3つです。

    どこで借りるか → 冬タイヤの付いた車を、行き先に合わせて用意する

    いつ走るか → 明るいうちに、その日の宿に着く

    走らない日をどうするか → 大雪の日は、先に「温泉と雪見の日」にしておく

    この3つが決まれば、雪の景色の中を走る日と、宿でゆっくり雪を眺める日を、両方楽しめます。

    1 どこで借りるか 冬タイヤは「走る場所」で決まる

    雪の地域を走るなら、冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)の車を用意します。

    大事なのは、借りる場所ではなく、走る場所です。ニッポンレンタカーは、雪のない所で借りても、雪の地域を走るなら冬タイヤが要る、と案内しています。冬タイヤが最初から付く地域・区間のほかでは、予約しなければ普通のタイヤの車を用意する、とも書いています。

    冬タイヤが最初から付く店もあります。トヨタレンタカーは、一覧に挙げた店(北海道・東北・新潟・長野・北陸・鳥取の一部の店と、岐阜県の高山駅前店)では、決まった期間は全部の車に冬タイヤが付き、指定は要らない、と案内しています。期間は店によって違い、変わることがある、とも書いています。

    予約するときは、その店・その日の車に冬タイヤが付くかを確かめます。付かなければ、予約で冬タイヤを指定します。

    雪国の入口までは、列車で

    高山駅前店のように、駅で借りられる店もあります。JR西日本のパス(JR-WEST RAIL PASS)で旅するなら、パスを見せると使える駅のレンタカーの店が、JR西日本の英語のページにまとまっています。

    雪国の入口の駅までは列車で行き、そこで借りる。そんな組み立てにすれば、雪の積もった道を走る距離が短くなり、そこまでの時間は列車の窓から雪景色を眺めていられます。

    ただし、冬に店が開いているかは、店ごとに確かめます。JR西日本の英語の一覧には、12月29日から2月28日まで閉まる店(Makino)も載っています。

    駅で借りるなら、予約の前に、その店の冬の営業期間を見ておきます。

    2 いつ走るか 明るいうちに、宿に着く

    冬の日本は、日が沈むのが早いです。

    札幌では、12月は夕方4時に日が沈みます。東京より30分近く早い時刻です。

    2026年12月の日の入り(国立天文台の計算・県庁所在地の値)

    地点12月1日12月15日12月31日
    札幌16:0116:0016:09
    青森16:1016:1016:19
    新潟16:2516:2616:34
    長野16:3216:3316:41
    金沢16:3816:3916:47
    東京16:2816:2916:37

    JNTO(日本政府観光局)は、道が凍るのは早朝と夕方に多く、山道は日中も凍ったままのことがある、と書いています。日が沈む時刻と、道が凍りやすい時刻は、近いところにあります。

    その日の宿には、日が沈む前に着く予定を組みます。

    明るいうちに宿に着けば、夕食にも、温泉にも、ゆっくり間に合います。

    走る日は、時間と道に余裕を

    JNTOは、雪の日に走るなら、遅れを見込んで時間に余裕を持ち、大雪で閉まることのある細い道を避けて、主な幹線道路を使うように、と勧めています。カーナビは、とくに幹線以外の道について、道路の最新の状態を反映していないことがある、とも書いています。

    北海道警察のサイトにある英語の資料は、凍った道でしてはいけないこととして、急ブレーキ・急発進・急ハンドルの3つを挙げています。

    1日に回る場所を少なめにしておけば、途中で雪景色に車を停める時間も残ります。

    3 走らない日をどうするか 大きな雪ほど、前もって知らされる

    冬のあいだには、雪で道が閉まる日があります。

    ただ、大きな雪ほど、前もって知らされます。

    道が閉まるかどうかは、突然すべてが決まるわけではありません。国土交通省は、大雪が予想されるときは、その2〜3日前から、通行止めになるかもしれないことを前もって知らせる方針を示しています。NEXCO東日本も、大雪特別警報が出るほどの大雪が予想されるときは、おおむね3日前から、高速道路の通行止めの見込みなどを知らせる、としています。

    気象庁も、冬の日本海側で10年に1度ほどしか起きないような大雪になりそうなときは、14日前から6日前の段階で注意を呼びかけています。

    数日前から知らせを見ていれば、旅程を変えられることがあります。

    旅の前と旅のあいだは、行き先の天気の予報を毎日見ておきます。

    大雪の知らせが出たら、その日を先に「走らない日」に決めてしまいます。

    峠を越える予定だった日を、宿の温泉と雪見の日に変える。前もって分かれば、宿の予約や行き先の順番を入れ替える時間もあります。

    雪の日に走っても大丈夫? 国の観光局も、列車・バスを勧めている

    JNTOは、2022年にシンガポール向けに出した英語の記事で、雪道の運転は、滑ったり、動けなくなったり、吹雪で前が見えなくなったりするため、とても危険だとしています。そして、できるだけ雪の中の運転を避け、電車やバス、タクシーを使うよう強く勧めています。当日かその前日に雪になりそうなら公共交通機関を、とも書いています。北海道警察のサイトにある英語の資料も、天気が悪くなる予報なら、予定を変えてでも出かけないように、と書いています。冬は天気が急に変わる所があり、携帯電話の電波が届かない所もあるからです。

    雪道を走ったことがないなら、雪国の中は列車やバス、ツアーにまかせる、という選び方もあります。走る日と、列車・バスにまかせる日を分ければ、雪の景色は両方から楽しめます。

    知らせの多くは日本語

    こうした道路の知らせは、日本語で出るものが多く、NEXCO東日本の英語のページでも、本文の多くが日本語のままのことがあります。そこで、天気の警報だけでも英語などで受け取れるように、観光庁の「Safety tips」というアプリを入れておきます。地震の速報や津波の警報、そのほかの気象の警報を、英語・韓国語・繁体中文など15の言語で知らせてくれます。道の通行止めは、国道などなら国土交通省の「道路情報提供システム」、高速道路ならNEXCO東日本の「ドライブトラフィック(ドラとら)」で見られ、どちらにも英語・韓国語・繁体中文の入口があります(首都高速・阪神高速と地方の道路公社の道路は、どちらにも出ません。くわしくは「道が閉まる日・止まる日」で)。

    この先の記事

    ・どの車を借りるか、冬タイヤ・4WD・チェーンが要るか → 「冬タイヤ・4WD・チェーン」

    ・雪の道をどう走るか → 「雪道の走り方」

    ・通行止め・冬に閉まる道・動けなくなったとき → 「道が閉まる日・止まる日」

    ・困ったときの1問1答 → 「雪道・冬の運転 Q&A」

    ・電光表示や標識の日本語 → 「雪道の日本語ミニ辞典」

    まずは、これだけ

    冬タイヤが付くかは、予約の前に確かめる。

    日が沈む前に、宿へ。

    大雪の知らせの日は、温泉と雪見の日。

    参考にした公式情報(19件)

    ・JNTO(日本政府観光局):What you Need to Know When Driving in Japan during Winter(英語・2022年)

    ・北海道警察:Caution! Please read the following information carefully before driving.(英語・PDF)

    ・国土交通省:大雪時の道路交通の確保に向けた取り組みについて(2018年)

    ・NEXCO東日本:今冬の道路交通確保に向けた取組みについて(2018年)

    ・NEXCO東日本:1月7日(日)から1月8日(月)にかけて北海道や長野県北部・新潟県で大雪・吹雪の予報が出ています(2024年)

    ・気象庁:大雪に関する気象情報(PDF)

    ・観光庁:Safety tips for travelers(英語)/アプリ「Safety tips」(英語)

    ・国土交通省:道路情報提供システム

    ・NEXCO東日本:Drive Traffic(ドラとら)(英語)

    ・国立天文台 暦計算室:日の出入り(2026年12月) 札幌/青森/新潟/長野/金沢/東京

    ・ニッポンレンタカー:Winter tires are required in areas where it snows(英語)

    ・トヨタレンタカー:スタッドレス全車標準装備店舗・期間

    ・JR西日本:Rent-a-Car & Rent-a-Cycle(英語)

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