レンタカーの補償は3段|予約画面で迷わないために

出発前に読む

このサイトでは、旅の準備の手がかりとして、公的機関やレンタカー会社などの案内をもとにした情報を提供しています(2026年9月時点。保険や法律の解説ではありません)。補償の名前・中身・金額は会社によって違い、変わることもあります。かならず、予約する会社と、記事の終わりにある公式の案内で最新の内容を確かめてください。

日本でレンタカーを予約すると、途中で補償(いわゆるレンタカーの保険)を選ぶ画面が出てきます。

免責補償(CDW)、NOC、安心パック。聞きなれない言葉が並んで、手が止まりやすいところです。

まず、3段に分けて見ると整理しやすくなります。

1段目 最初から料金に入っている補償

2段目 事故のときの自己負担をなくす「免責補償」

3段目 車のお休み代「NOC」をなくすプラン

会社によっては分かれ方が少し違いますが、「どの段までなくなるか」を見れば、画面の選択肢が読めるようになります。

1段目 最初から料金に入っている補償

何も足さなくても、基本の保険・補償はレンタル料金に入っています(トヨタレンタカー、オリックスレンタカー、タイムズカーレンタル、ニッポンレンタカーの案内)。

相手の人のけが、相手の車や物、借りた車、乗っている人のけが。この4つに備える補償です。

ただし、事故のときに自分で払う「自己負担」が残ります。

相手の車や物で5万円、借りた車で5万円です(トヨタレンタカー、オリックスレンタカー、タイムズカーレンタル。2026年9月時点)。バスなど大きな車では、借りた車のほうの額が上がります。

2段目 自己負担をなくす「免責補償」

この2つの5万円を、どちらも払わなくてよくなるのが免責補償です。英語では CDW(Collision Damage Waiver)と呼ばれます。

「保険ではない」と、わざわざ書いている会社もあります(ニッポンレンタカー、タイムズカーレンタル)。

保険をもう1つ足すのではなく、自己負担を払わなくていいという約束を買う。そう考えると分かりやすくなります。

3段目 車のお休み代「NOC」は、CDWとは別のお金

免責補償に入っても、まだ払うお金があります。NOC(ノンオペレーションチャージ)です。

車を修理や掃除に出しているあいだ、店はその車を次のお客さんに貸せません。

そのお休みのぶんを、借りた人が一部受け持つ。それがNOCです。

事故のほか、盗難や、車を汚したり傷めたりしたときにもかかります(トヨタレンタカーの案内)。修理代とも自己負担とも別に払うお金です(全国レンタカー協会の説明)。

罰金ではなく、車のお休み代です。

額は、会社ごとに決まっています。傷の程度や修理の長さでは変わらない、と明記している会社もあります(タイムズカーレンタル、バジェット・レンタカー)。

額を分けるのは、事故のあと、その車を自分で運転できるかどうかです。

予定の店まで自分で運転して戻れたら2万円、戻れなかったら5万円です(トヨタレンタカー、オリックスレンタカー、ニッポンレンタカー。2026年9月時点)。車の大きさで額が上がる会社もあります(タイムズカーレンタル、日産レンタカー、バジェット・レンタカー)。

このNOCまでなくすのが、3段目のプランです。

名前は、会社ごとに違う

3段目のプランには、会社ごとに違う名前が付いています。

トヨタレンタカーは「安心Wプラン」、オリックスレンタカーは「レンタカー安心パック(RAP)」、タイムズカーレンタルは「安心補償コース」、日産レンタカーは「フルサポートプラン」です。

分かれ方が違う会社もあります。ニッポンレンタカーは、免責補償とは別に「ECO」を足して、NOCをなくす形です。

パンクやホイールキャップ、ロードサービスまで一緒に付く会社もあります。

名前で迷ったら、「どの段までなくなるか」だけを見ます。受付の書類に出てくる言葉は、「レンタカーの補償 日本語ミニ辞典」で引けます。

決めるのは、出発前の1回

借りている途中では、免責補償を足したり外したりできない会社があります(オリックスレンタカー、ニッポンレンタカー)。タイムズカーレンタルでは、予約のときか、車を受け取るときに選びます。

つまり、予約の画面で決めておけば、受付で補償の欄に迷いません。

受付では、係の人と一緒に車の傷を確かめて、出発です。

どこまで入るか、4つの軸

どの段まで入るのが正解、というものはありません。

代わりに、決めるときの軸を4つ置いておきます。

1 自分で払える額か

事故のときの自己負担の上限を示している会社があります(2026年9月時点)。

トヨタレンタカーでは、1段目だけなら最大15万円、免責補償を足すと最大5万円、安心Wプランなら0円です。最初の2つには、タイヤなどの実費が別に加わります。安心Wプランでも、事故によっては免除されないことがあります。

日産レンタカーでは、ライトプランで最大25万円、スタンダードプランで最大10万円、フルサポートプランで0円です。

この額を旅の予算で払えるかどうかで、段を選びます。

2 走る場所

パンクやホイールキャップの補償は、NOCまでなくすプランに付く会社があります(トヨタレンタカー、タイムズカーレンタル)。

海岸や河原、林道を走って傷んだ場合を、補償の外に置く会社もあります(オリックスレンタカー)。

走る道を思い浮かべて、何が付いていると気が楽かを見ます。

3 乗り捨てるか

返す店を、予約のときに確かめておきます。

4 カードの補償の条件

自分のカードで足りるかは、「カードや旅行保険があるから大丈夫?」の記事の「出発前に聞く5つのこと」で確かめます。

全部入りでも払う場面は、「全部入りでも0円にならないとき」の記事にまとめています。

まずは、この3段だけ

料金に入っている補償/自己負担をなくす免責補償/お休み代をなくすプラン。

これが分かれば、予約画面の前で止まりません。

※補償の名前、内容、自己負担の額、NOCの額、加入できる時期などは、会社や車の大きさによって異なり、変わることがあります。予約するときは、その会社の予約画面と受付の案内を確認してください。