空港から市内へ、電車で|成田・羽田・関西・中部・福岡 乗り換えなしの1本の選び方と運賃

2026年10月時点の、鉄道会社と空港の公式の案内などをもとにしています。運賃や時刻は、ダイヤの改正などで変わります。乗る日の時刻は、公式の時刻表で確かめてください。

飛行機を降りて、入国の手続きをすませて、スーツケースを引いて到着ロビーへ。駅の方へ歩くと、案内板に電車の名前が3つも4つも並んでいます。成田エクスプレス、スカイライナー、アクセス特急……。どれに乗ればいいのか、ここで足が止まります。

答えは、思っているより簡単です。泊まる街まで、乗り換えなしで行ける1本を選べばいい。 直通がなければ、乗り換えはできるだけ少なく。

空港の電車は、行き先がはっきり分かれています。東京駅へ行くもの、上野へ行くもの、浅草へ行くもの。泊まる街が決まっていれば、乗る電車はほとんど決まります。

見るのは3つだけ

  1. 泊まる街はどこか(駅の名前で)
  2. その街まで、1本で行く電車はどれか(下の表)
  3. JRパスを持っているなら、パスで乗れる電車か

3つ目は、全国のJRパス(JAPAN RAIL PASS)を持っている人だけの話です。空港から乗る電車には、JRの電車と、JRではない電車(私鉄・地下鉄)があります。パスで乗れるのはJRの方と、羽田の東京モノレールです。パスで乗れない電車には、ふつうに運賃を払って乗ります。

5つの空港の早見表

空港行き先1本で行く電車時間(最速の目安)運賃(大人・片道)全国JRパス
成田東京・品川・渋谷・新宿・横浜成田エクスプレス(N’EX)東京駅まで53分東京 3,140円/品川・渋谷・新宿 3,330円乗れる
成田日暮里・上野京成スカイライナー日暮里まで36分2,580円乗れない
成田押上・浅草京成アクセス特急押上まで約45分〜1時間押上 約1,200円乗れない
羽田浜松町(ここでJR山手線へ)東京モノレール浜松町まで13分520円(東京駅まで通しで720円)乗れる
羽田品川・横浜・浅草京急品川まで11分品川 330円乗れない
関西天王寺・大阪・新大阪・京都特急はるか京都まで約80分京都 指定席3,590円/自由席3,060円乗れる
関西天王寺・大阪JR関空快速大阪まで約1時間10分大阪 1,180円乗れる
関西なんば南海ラピートなんばまで34分約1,670円乗れない
中部金山・名鉄名古屋名鉄ミュースカイ名古屋まで約30分1,430円(運賃980円+ミューチケット450円)乗れない
福岡博多・天神福岡市地下鉄 空港線博多まで5分・天神まで11分260円乗れない

(2026年10月時点。時間は列車によって変わります)

パスで乗れない電車は、乗る前に切符を買うか、交通系ICカード(Suica・ICOCAなど)で改札を通ります。

特急には、運賃のほかに「特急券」が要る

成田エクスプレス、スカイライナー、はるか、ラピート、ミュースカイ。名前のついた特急は、運賃とは別に、特急券(指定券)が要ります。交通系ICカードで払えるのは運賃の分だけです。

成田エクスプレスは、Suicaと特急券の組み合わせでも乗れます。特急券は、駅の券売機か窓口で、乗る前に買っておきましょう。

成田空港

東京駅・新宿・渋谷・横浜なら、成田エクスプレス

成田エクスプレス(N’EX)は、JRの特急です。空港から東京駅、品川、渋谷、新宿、横浜まで、乗り換えなしで行けます。東京駅まで最速53分。運賃は1年じゅう同じで、東京駅まで3,140円です。

成田エクスプレスが走るのは、朝7時台から夜9時台まで。日中は1時間に2本です。

全席指定ですが、満席でも「座席未指定券」なら買えます。列車と日付だけ決めて、空いている席に座る券で、値段は指定席と同じ。座れなければデッキに立ちます。

スーツケースは、車内の大きな荷物置き場へ。予約はいらず、先に来た人から置いていきます。

JRの駅は空港に2つあります。英語の表示は Narita Airport Terminal 1 と Narita Airport Terminal 2・3。自分の着いたターミナルの番号で探してください。

お知らせ(2026年11月6日〜8日) 11月6日(金)の夜から8日(日)の朝まで、東京駅の近くの工事のため、成田エクスプレスは東京駅までしか走りません。品川・渋谷・新宿・横浜へは、東京駅で乗り換えてください。7日(土)は一日じゅうです。

上野・日暮里なら、スカイライナー

京成スカイライナーは、JRではない会社(京成)の特急です。空港第2ビル駅から日暮里まで最速36分、上野まで41分。運賃とライナー券を合わせて2,580円です。全席指定で、各車両に大きな荷物置き場があります。

上野や日暮里の近くに泊まるなら、これがいちばん早い1本です。東京駅の方へ行くなら、日暮里か上野でJRの山手線などに乗り換えます。

浅草・押上なら、京成アクセス特急

特急料金のいらない電車です。指定席もありません。押上や浅草まで乗り換えなしで行け、押上までは列車によって約45分〜1時間、運賃は約1,200円です。

安く行くなら、JRの快速

全国JRパスを持っていないなら、JRの成田線・総武線の快速で、東京駅まで約1,400円。成田エクスプレスの半分くらいですが、1時間あまりかかり、途中で乗り換える経路もあります。全国JRパスなら、これにも乗れます。

羽田空港

東京駅・山手線の駅なら、東京モノレールから

羽田から東京の真ん中へは、東京モノレールで浜松町まで13分。浜松町でJRの山手線に乗り換えます。モノレールも山手線も、平均して5分おきに来ます。

モノレールとJRを通しで買うと、東京駅・神田・秋葉原・品川・御茶ノ水まで720円、新宿・渋谷まで780円です(紙の切符)。

全国JRパスを持っているなら、東京モノレールにも乗れます。 空港から山手線の駅まで、パスだけで行けます。

品川・横浜・浅草なら、京急

京急は、JRではない会社の電車です。第3ターミナルから品川まで11分、運賃は330円。横浜へも、浅草へも(地下鉄に乗り入れて)乗り換えなしで行けます。クレジットカードをかざして乗ることもできます。

品川に泊まるなら、京急の1本がいちばん近道です。

関西空港

京都・新大阪・大阪なら、特急はるか

はるかは、JRの特急です。関西空港から、天王寺、大阪、新大阪、京都へ(列車によって停まる駅が違います)。京都までは約80分、日中は1時間に2本です。

京都まで、指定席で3,590円、自由席で3,060円。

京都へ行くのに、新大阪で新幹線に乗り継いでも、時間はほとんど変わりません(JR西日本の検索で、はるか1本が80分、新幹線に乗り継いで77分。運賃は約2,300円高くなります)。京都へは、はるか1本で十分です。

大阪駅なら、JR関空快速

特急料金のいらないJRの快速です。大阪駅まで1,180円、約1時間10分。全国JRパスでも乗れます。

なんばなら、南海

なんばの近くに泊まるなら、南海の電車が1本で行きます。全席指定の特急ラピートで最速34分、合わせて約1,670円。特急料金のいらない空港急行なら約45分、約970円です。ラピートは各ドアの近くに大きな荷物置き場があります。

中部国際空港(セントレア)

名古屋へは、名鉄の電車で行きます。この空港にはJRが来ていません。 全国JRパスを使うのは、名古屋から先です。

いちばん早いのはミュースカイ。名鉄名古屋まで約30分です。ミュースカイは全部の車両が特別車なので、運賃980円のほかに、ミューチケット450円が要ります。乗り場は1番線です。

ミューチケットなしで乗りたければ、2・3番線から出る特急へ。特急は1・2号車だけが特別車で、ほかの車両は運賃だけで乗れます。

福岡空港

博多も天神も、地下鉄で1本です。博多まで5分、天神まで11分、どちらも260円。地下鉄の駅は、国内線ターミナルにつながっています。

国際線で着いたら、まず無料の連絡バスで国内線ターミナルへ。 バスは日中5〜6分おき、夜10時を過ぎると15分おきです。

博多駅からは、JR九州の電車で九州の各地へ。全国JRパスは、地下鉄には使えません。博多から先で使います。

空港の割引きっぷ

空港の電車には、割引きっぷがあります。成田エクスプレスとはるかの2つは、外国のパスポートを持つ旅行者のためのもの。羽田のモノレールの割引は、パスポートがなくても、土日などに誰でも買えます。

きっぷ値段(大人)主な条件
N’EX東京往復きっぷ(成田)往復 5,200円(ふつうに東京駅まで往復すると6,280円)外国のパスポート。14日以内に行きと帰りを1回ずつ。受け取りは成田空港駅・空港第2ビル駅だけ
はるかの割引片道(関西)天王寺 1,300円/大阪・新大阪 1,800円/奈良 1,800円/神戸 2,000円/京都 2,200円外国政府のパスポートで「短期滞在」で入国した人。日本国内では買えない(出発前にネットで買い、着いてから受け取る)。途中で降りると無効
モノレール&山手線内割引きっぷ(羽田)590円(山手線のどの駅へも)パスポートは要らない。土日・祝日と決まった日だけ。買った日だけ有効。羽田の3駅の券売機で

(2026年10月時点)

割引片道でも、はるかの指定席が取れます。京都へなら、指定席3,590円のところが2,200円です。日本に着いてからでは買えないので、関西空港から入る人は、出発前に JR-WEST ONLINE TRAIN RESERVATION で買っておきましょう(1か月前の朝10時から)。ICチップの入ったパスポートなら、着いてから駅の券売機で受け取れます。

夜遅く着いたら

空港の電車は、思ったより早く終わります。

空港電車の最終の目安
成田成田エクスプレスは夜9時台。JRの快速・京成も夜10時台まで
羽田夜0時台(京急・モノレール)
関西京都へのはるかは夜10時台。大阪への関空快速・なんばへの南海は夜11時台
中部夜11時台(名鉄名古屋行き)
福岡夜0時台(地下鉄)

(2026年10月時点。曜日や改正で変わります)

電車に間に合わなかったら、バスかタクシーです。

成田 東京駅へのバスは、第1ターミナルから夜11時台の便が最後です。成田空港を出る最終便は、車内で現金か交通系ICカードで払います(クレジットカードは使えません。2026年10月22日時点)。タクシーなら、都心まで3万円前後です。

羽田 電車が終わったあとも、新宿・池袋や横浜駅へのバスが夜中に出ています。タクシーには、区ごとに決まった定額があります。

関西 大阪駅(梅田)へのバスが0時台に出ます。タクシーは、大阪の中心まで2万円台の半ばが目安です。

着くのが夜遅いと分かっているなら、空港から宿まで、車を前もって頼んでおくという手もあります。

まずは、これだけ

  • 泊まる街の駅の名前で、乗り換えなしの1本を選ぶ
  • 名前のついた特急は、運賃のほかに特急券が要る
  • 全国JRパスで乗れるのは、成田エクスプレス・JRの快速・東京モノレール・はるか・関空快速。中部と福岡の空港には、パスで乗れる電車がない
  • 関西空港から京都なら、はるかの割引片道は日本では買えない。出発前に
  • 夜遅く着くなら、電車の最終を先に見ておく

案内板の前で迷ったら、この記事で選んだ電車の名前を探してください。成田エクスプレス、スカイライナー、はるか、ミュースカイ。その名前が、あなたの1本です。

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