ビジネスホテル|駅のそばの、身軽な1泊

一日歩いて、駅に戻ってくる。ビジネスホテルは、その駅の近くにあることが多い宿です。

もともとは、仕事で来た人が手ごろな料金で休めるように作られた、洋式のホテルです。だから、要るものはそろっていて、余分なものは少なめ。その割り切りが分かっていると、泊まり方が見えてきます。

東横イン、ルートイン、ドーミーインなどのチェーンを例に、4つ見ていきます。

  • 部屋の広さ ― コンパクトなぶん、駅のそばに
  • 着いたら ― チェックインは機械でも。ロビーに置いてあるものも
  • 館内着 ― どこまで着て歩けるかは、ホテルで違う
  • お楽しみ ― 大浴場、朝ごはん、夜のラーメン

1 部屋の広さ ― コンパクトなぶん、駅のそばに

ビジネスホテルの客室。入口側から見た全景(ベッド・机・窓)。
ビジネスホテルの客室。入口側から見た全景(ベッド・机・窓)。

部屋は小さめです。JNTO(日本政府観光局)によると、広さはたいてい12〜20㎡。大きなスーツケースには向かないことがあります。泊まれるのはたいてい2人までで、3人で泊まれる部屋を用意しているホテルもあります。

料金は、ふつうの洋式のホテルより手ごろなことが多いものの、大きな駅に近い人気の場所では高くなることもあります。

部屋が小さいぶん、場所がいい。朝、チェックアウトしたら、そのまま駅へ歩いて電車に乗れます。次の町へ移る日の前の夜に、ちょうどいい宿です。

ただ、どこも駅前とは限りません。たとえばルートインは、立地にこだわらないことを掲げるチェーンで、駐車場を備えています(駐車場の無いホテルも一部にあります)。

大きな荷物があるとき

大きな荷物がある人向けの部屋を用意しているチェーンもあります。たとえば東横インの「ワイドスペースシングル」は、スペースにゆとりがあり、大きな荷物を持った人に向けた部屋です。

荷物を、先にホテルへ送っておく手もあります。ルートインなら、荷物を前もって送れます(現金や貴重品、壊れやすい物、着払いの荷物などは受け取れません)。送り状には、泊まる日と、泊まる人の名前をカタカナで書きます。預かる場所に限りがあるため、受け取れないこともあります。大きなスーツケースは先に送って、自分は身軽に移動できます。

東横インの部屋のお風呂は「ユニットバス」。浴槽、シャワー、洗面台、トイレが1つの小部屋にまとまったものです。

続けて泊まる日は、毎日は部屋を全部掃除しないホテルもあります。たとえば東横インは、ふつうの掃除を3日に1度にしていて、部屋に入ってほしくない日にドアへ札を貼っておけば、新しいタオルをドアノブに掛けて届けてくれます。

部屋のユニットバス。洗面台・便座・バスタブが1つの小部屋に入っている。
部屋のユニットバス。洗面台・便座・バスタブが1つの小部屋に入っている。

2 着いたら ― チェックインと、ロビーの棚

自動チェックイン機の画面。日本語・English・中文繁體・中文简体・한국어 の言語ボタンがある。
自動チェックイン機の画面。日本語・English・中文繁體・中文简体・한국어 の言語ボタンがある。

チェックインの手続きは、フロントでする宿も、自動チェックイン機でする宿もあります。

東横インでは、外国人が泊まるときはパスポートを見せて、コピーを取ってもらいます。宿泊料金も、着いたときにフロントで払います。チェックインのときは、パスポートを手元に出しておきます。

街によっては宿泊税がかかります。くわしくは「宿のお金」の記事で。

ロビーにあるもの

手続きが済んだら、エレベーターに乗る前に、ロビーを一度見回してみてください。

たとえば東横インでは、固形石鹸、シャワーキャップ、剃刀、くし、寝間着(ナイトウェア)を、ロビーに用意しています。ただし、ホテルによっては、部屋に置いていたり、フロントで手渡したり、置いていなかったりします。ロビーには、ウォーターサーバーと製氷機もあります。

部屋に入ってから「無い」と探す前に、ロビーで見つかることがあります。

ロビーのアメニティの棚。歯ブラシ・シャンプー類・白い館内着・タオルが並ぶ。
ロビーのアメニティの棚。歯ブラシ・シャンプー類・白い館内着・タオルが並ぶ。

時刻と、早く着いたとき

午前中に街に着いた日は、何時から部屋に入れるかが気になります。チェックインとチェックアウトの時刻は、会社によって違います。

チェックインチェックアウト
東横イン15時から10時まで
ホテルルートイン15時から10時まで
ドーミーイン基本は15時基本は11時

(2026年10月時点。同じ会社でも、ホテルや宿泊プランによって違うことがあります)

早く着いた日は、東横インなら、15時より前に手続きだけは済ませられます。部屋に入れるのは15時からです。ドーミーインなら、ホテルが前もって了解した荷物は、チェックインの前も、チェックアウトのあとも預かってもらえます。荷物を置けたら、部屋に入れるまでの時間は、身軽に街歩きへ。

3 館内着 ― どこまで着て歩けるかは、ホテルで違う

ビジネスホテルにも、部屋で着る館内着や寝間着があります。ただ、それを着たまま部屋の外へ出てよいかは、ホテルで違います。

  • 東横インは、寝間着やスリッパのままで客室から出ないよう、特にお願いしています
  • ルートインの館内着は、甚平(上下に分かれた、和風の部屋着)です
  • ドーミーインの館内着は、客室の中だけでなく、大浴場やレストランなど館内でも着られます

旅館の浴衣のことは、「靴を脱ぐ・スリッパ・浴衣」の記事で。

ドーミーインの案内には、「部屋を出る時にわざわざ着替えたくない」という一言が添えられています。湯上がりも、そのまま館内をめぐれます。

4 お楽しみ ― 大浴場、朝ごはん、夜のラーメン

ビジネスホテルの中には、部屋のお風呂のほかに、大浴場を持っているチェーンがあります。一日歩いた足を、広いお湯でのばせます。

大浴場 ― 夜に入って、朝もう一度

ルートインには、大浴場があります(大浴場の無いホテルも一部にあります)。天然温泉の大浴場があるホテルもあります。ホテルルートインなら、大浴場に入れるのは、チェックインから深夜2時までと、翌朝5時からチェックアウトまで(温浴施設を併設したホテルは時間が違います。男女が入れ替わるホテルは、各ホテルのページで)。夜に入って、朝もう一度入れます。男女別の大浴場で、女性の大浴場の入口には鍵がかかっています。

ドーミーインにも、大浴場があります。サウナや水風呂、外の空気に当たれる場所まである施設もあります。

スーパーホテルには、天然温泉のある店舗があります(一部の店舗だけ)。

刺青があるとき

刺青があっても、隠せば大浴場に入れるホテルがあります。ドーミーインは、シールで隠せる大きさの刺青なら入浴できます。ルートインは、カバーシールで刺青を完全に覆えていれば入れます。隠さずに入ることは、ルートインは断っていて、ドーミーインも原則として断っています。ルートインでは、すべての施設で、入浴着を着て入ることもできます。

湯船の入り方は、「大浴場と温泉」の記事で。

朝ごはん

ホテルルートインに泊まると、バイキングの朝食は無料です(一部のホテルは有料。ルートインGrandなど一部のブランドは、公式サイトから予約したときだけ無料)。ロビーには、無料のセルフカフェもあります。

ドーミーインの朝食は、宿泊プランや施設によって、料金が含まれているかどうかが違います。

朝食会場の入口に立つ「本日のメニュー」の看板。
朝食会場の入口に立つ「本日のメニュー」の看板。
仕切り皿に取った朝食(焼きそば・麻婆豆腐・オムレツ・サラダなど)。
仕切り皿に取った朝食(焼きそば・麻婆豆腐・オムレツ・サラダなど)。
朝食会場のパンのかごとトースター・電子レンジ。パンの名札は日本語と英語。
朝食会場のパンのかごとトースター・電子レンジ。パンの名札は日本語と英語。

夜 ― ラーメン、洗濯、枕

ドーミーインでは、館内着のまま大浴場へ。お風呂に入っているあいだに、洗濯機を回しておけます。洗剤が自動で入る洗濯機は無料で、1回およそ30分(乾燥機は有料)。

夜、小腹がすいたころには、ドーミーイン特製の醤油ラーメンが用意されています。

スーパーホテルには、8種類の枕から選べる「ぐっすりコーナー」があります。

どれが付いているかは、予約の前にホテルの案内で見ておくと、選ぶ決め手になります。駅から近い宿を選ぶか、大浴場のある宿を選ぶか。旅の日程に合わせて、夜ごとに選べます。

まずは、これだけ

  • 部屋は12〜20㎡くらい。大きなスーツケースなら、広めの部屋を選ぶか、荷物を先に送る
  • チェックインのときは、パスポートを手元に。手続きのあと、ロビーを一度見回す
  • 館内着でどこまで行けるかは、ホテルで違う
  • 大浴場や朝食があるかは、予約の前にホテルの案内で

あとは駅から歩いて、今夜の部屋へ。

参考にした公式情報(13件)

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