2026年10月時点の、鉄道会社・空港・国(警察庁)・日本政府観光局の公開の案内をもとにしています。運賃やツアーの条件は変わることがあります。予約の前に、それぞれのページで確かめてください。
4歳はベビーカーで寝ている。8歳は、改札に子ども用のカードを当てるのがうれしくて、先に走っていく。大人2人の手には、スーツケースが2つ。
子ども連れの日本旅行は、だいたいこの絵から始まります。そして、この絵のどこがきつくなるかは、日によって違います。
私たちのズバリはコレ! ― 街の中は電車で。車かツアーを頼むのは、空港と宿のあいだ、地方へ行く1日だけ
子ども連れでも、東京・京都・大阪の街の中は、電車と歩きで回れます。私たちはそう考えます。
- JR東日本・JR東海と東京メトロは、小学校に入る前の子は無料(おとなかこども1人につき2人まで)。小学生は、こどもの運賃(おとなの半額)
- ベビーカーは、街の電車にそのまま乗れることが多い。駅を出るとき階段が続くなら、抱っこひもに替える
- 重い荷物は、宿から次の宿へ送る。移動の日は、子どもの手だけを引けばいい
頼むのは、次の2つの場面だけです。
- 空港と宿のあいだで、夜遅く着く・荷物が多い・子どもが寝てしまいそうなとき → 車
- 地方へ足をのばす1日で、1日に何か所も回りたいとき → 日帰りツアー(ただし、子どもの年齢で値段も中身も変わります。下で)
たとえば、この家族の1週間
大人2人、4歳と8歳。東京から入り、関西空港から帰る1週間なら、私たちはこう組みます。
| 日 | すること | 自分で/頼む | 次に読む |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 空港から東京の宿へ | 自分で電車。夜遅い・荷物が多いなら車 | 空港から市内まで、何で行く? |
| 2〜3日目 | 東京の街 | 自分で(電車と歩き)。朝の混む時間は外す | 東京の泊まる地区 |
| 4日目 | 富士山 | 日帰りツアーか、河口湖だけを自分で | 富士山の記事 |
| 5日目 | 新幹線で京都へ | 自分で。スーツケースは前の日に宿から送っておく | 荷物を送る |
| 6日目 | 京都の街 | 自分で。荷物がないから、市バスにも乗りやすい | 荷物を送る(京都の節) |
| 7日目 | 大阪から関西空港へ | 自分で電車 | 空港から市内まで(関西空港) |
頼むのは、1日目の夜と4日目。それ以外の5日は、自分たちの歩く速さで回ります。
この表は、1つの例です。子どもの年齢、人数、行き先で、きつい日は変わります。決め方は同じで、その日の行き先と、その日の荷物と、その日の子どもの体力で決めます。
電車のお金 ― 4歳は無料、8歳はこども
JRの年齢の分け方は、こうです(JR東日本・JR東海の案内)。
| 呼び名 | 年齢 | 運賃 |
|---|---|---|
| おとな | 12歳以上 | ― |
| こども | 6歳〜12歳未満 | おとなの半額(5円の端数は切り捨て) |
| 幼児 | 1歳〜6歳未満 | 無料(ただし下の場合は、こどもの運賃) |
| 乳児 | 1歳未満 | 無料(同じ) |
グリーン車の料金(グリーン券)は、こどもも、おとなと同じ額です。
6歳でも、小学校に入る前なら「幼児」です。12歳でも小学生なら「こども」ですが、ここで言う小学生は日本の小学校の児童のことです。
幼児・乳児が無料でなくなるのは、次の3つのときです。
- おとなかこども1人が連れている幼児が、2人を超えるとき(3人目から、こどもの運賃・料金)
- 幼児・乳児が1人で指定席やグリーン席を使うとき
- 幼児が1人だけで乗るとき
この家族なら
- 東京の地下鉄 → 東京メトロも、同じ形です。大人か子どもが連れていれば、幼児は2人まで無料。4歳は無料、8歳はこどもの運賃です
- 新幹線(東京→京都) → ここで1つ決めることがあります。4歳に自分の指定席を取るか、ひざの上に乗せるか。 席を取るなら、4歳もこどもの運賃と料金(8歳と同じ)。ひざの上なら無料です
私たちなら、新幹線は4人分の席を取ります。4歳をひざに乗せたまま京都まで、は大人にも子どもにも長い。街の中の短い電車は、ひざの上や、となりに立って十分です。
8歳には、子ども用のICカードを1枚
Suicaのような交通系ICカードがあると、乗るたびに切符を買わずに済みます。旅行者向けの「Welcome Suica」には子ども用があり、子どもの運賃で乗れます。
- 買える所 → 成田空港・羽田空港第3ターミナル(東京モノレール)の駅の券売機と窓口、東京・新宿・渋谷・池袋・上野などの駅の窓口ほか
- 買うときは、子どものパスポートなどの身分証を見せます(家族が代わりに買うときも、子どもの身分証が要る)。券売機では子どもの生年月日を入れます
- 使えるのは買った日から28日間。払い戻しはありません
4歳は無料なので、カードは要りません。
JRパスを考えているなら、パスにもこども用(6〜11歳・おとなの半額)があります。そもそも東京・京都・大阪だけでパスを買うかは「JRパスは要る?」で。
ベビーカーと荷物 ― 新幹線は「最後の列の後ろ」だけ気にする
街の電車と駅
日本政府観光局(JNTO)は、街の電車の多くにベビーカーを置きやすい場所があり、大きな駅の多くにはエレベーターがある、と案内しています。ホームの足元の印で、ベビーカーや車いすの場所がある車両が分かることがあります。乗り換えを調べるとき、地図アプリで車いす向けの経路を選ぶと、エレベーターのある道で案内されやすい、とも。
それでも、エレベーターやスロープの無い駅や場所はありますし、大きな街の外では、歩く距離と階段が増えます(JNTO)。日本の親も、その日の予定でベビーカーと抱っこひもを使い分けています。両方持っていくと、駅で迷いません。
朝の通勤の時間は、電車が混みます。混む時間の電車と人気の場所を避けると、子どもも楽です(JNTO)。私たちは、平日の朝は宿でゆっくり朝ごはんにして、混雑が引いてから出ます。
新幹線
東海道・山陽・九州新幹線(東京〜新大阪〜博多〜鹿児島中央)では、JR東海がこう案内しています。
- ベビーカーは、予約なしで持ち込めます。 荷物棚や、デッキの荷物置き場に置けます
- ただし、車両のいちばん後ろの列の、座席の後ろの場所は、「特大荷物スペースつき座席」を予約した人の場所です。ベビーカーをそこに置きたいなら、その席を予約します(値段は、ふつうの指定席と同じ)
- 縦・横・高さの合計が160cmを超える荷物(大きなスーツケース)は、その席の予約が要ります。予約なしで持ち込むと、1,000円(税込)。250cmを超える物は持ち込めません
家族4人で大きなスーツケースが2つあると、ここが重くなります。だから私たちは、新幹線の日の前の日に、スーツケースを宿から京都の宿へ送ります。送料は、荷物の大きさ(サイズ)、出す所と届け先、お店へ持ち込むか取りに来てもらうか、などで変わります。新幹線には、ベビーカーと、その日のかばんだけ。くわしくは「荷物を送る」で。
京都の市バスは、大きな荷物を持ち込まないでほしいと京都市がお願いしています。先に送ってあれば、京都駅から、そのまま家族でバスに乗れます。
空港に着いたら
羽田空港の第3ターミナル(国際線)
羽田空港の案内では、第3ターミナルに授乳室・ベビールームが19か所あり、1階の案内カウンターに離乳食を温める電子レンジがあります。子ども用のトイレ(補助便座)は、第3ターミナルにはありません(第1・第2ターミナルの一部にはあります)。
羽田空港には貸し出し用のベビーカーもあり、背中向きが生後2か月〜4歳(48か月)まで、向かい合わせが生後4か月〜3歳(36か月)までです。空港の外へ持ち出して使えるベビーカーは、東京モノレール羽田空港第1ターミナル駅のレンタル(ベビカル)になります。
成田空港・関西空港の子ども連れの設備は、この記事では確かめていません。着く空港のサイトで「お子さま連れ」の案内を見ておくと安心です。
夜遅く着く、荷物が多い、子どもが寝てしまった
この3つのどれかなら、空港から宿までは車にする手があります。タクシーは1台の値段なので、4人なら1人あたりは軽くなります。どの空港で、何時までなら電車やバスで行けるか、車を前もって頼むならどう頼むかは「空港から市内まで、何で行く?」の「夜遅く着くなら」「人も荷物も多いなら」にまとめました。
車を頼むなら ― チャイルドシートは、予約のときに聞く
日本では、6歳未満の子を車に乗せて運転するとき、運転する人はチャイルドシートを使わせなければならない、と法律で決まっています(警察庁)。自分でレンタカーを運転するなら、6歳未満の子にはチャイルドシートが要ります。6歳以上でも、体格のせいでシートベルトがうまく合わない子には、チャイルドシートを使うよう警察庁はすすめています。8歳の子も、体の大きさによっては学童用のチャイルドシートを使ったほうがよい、と考えておきます。レンタカー会社は、チャイルドシートをオプションで用意していることが多い、とJNTOは案内しています。
一方、タクシーやバスのように、国の許可を受けて客を運ぶ事業の車の運転手が、客の子どもを乗せるときは、この決まりの例外です(道路交通法施行令)。つまり、タクシーや、許可を受けた会社の送迎の車には、チャイルドシートが付いていないことがあります。
決まりの例外であることと、子どもにとって安全なことは別です。警察庁は、チャイルドシートを使っていない子は、正しく使っている子にくらべて、事故で亡くなる割合が約5.3倍になると示しています。だから私たちは、空港送迎や貸切車を頼むときは、予約のときに、子どもの年齢を伝えてチャイルドシートを頼めるか聞きます。 頼めるか、いくらかかるかは、会社や予約の仕方で違います。
貸切車を頼むなら、もう1つ。日本で実際に運ぶ会社が、許可を受けたタクシー・ハイヤー・バスの会社かを、予約の前に確かめます。確かめ方は「自分で回るか、ツアーにするか」の「貸切車を頼むなら、運ぶ会社を確かめる」に書きました。
食べる・休む ― 授乳室はデパートと駅に、ご飯はファミレスに
JNTOは、授乳室はデパート・駅・ショッピングモールなどにある、と案内しています。お湯や電子レンジ、仕切りのある授乳の場所、おむつ替えの台がそろった所も多く、無料のアプリ(Mama Papa App)で近くの授乳室を探す親も多い、と。
たとえば銀座三越には、赤ちゃんの体重計や、立ったまま使えるおむつ替えの台があります(JNTO)。デパートは、雨の日に子どもと休める場所としても覚えておくと便利です。
ご飯は、ファミリーレストラン(ファミレス)が気楽です。子ども向けのメニューや、ちょっとしたおまけがある店が多く、子どもを連れて行くのを前提に作られた店です。店ごとに工夫が違うので、見比べるのもたのしみのうち(「ファミレス」)。回転寿司も、レーンを流れる皿だけで8歳は大喜びです(「回転寿司」)。
高級な店や格式の高い店でなければ、日本の多くの店は子ども連れを歓迎してくれる、とJNTOは書いています。離乳食は、たいていのコンビニで買えます。
それから、休む日を1日の中に作ること。電車で回れる、と言っても、1日に何駅も乗り換えれば子どもは疲れます。私たちは、午前に1か所、午後に1か所。それ以上は、元気が余っていたらのおまけにします。
宿を選ぶとき ― 「4人で1部屋」が通るかは、宿ごとに違う
ホテルの部屋は、泊まれる人数が部屋ごとに決まっています。たとえばツインは、大人2人向けのプランが多い部屋です。
ただ、小学生以下の子どもが大人と同じベッドで寝る(添い寝)なら、子どもの料金がかからないホテルもあります。ホテルによっては、大人2人と子ども2人で、ツインの2つのベッドに1人ずつ添い寝できることもあります。何歳まで、1つのベッドに何人まで添い寝できるか、料金がかかるかは、宿・部屋・プランごとに違います。通るかどうかは、予約の画面で大人と子どもの人数と年齢を入れて、その部屋とプランの定員と添い寝の条件で確かめます。くわしくは「日本の宿は4つ」の「3人・4人で泊まるなら」で。
旅館の多くは、畳に布団を並べて、家族みんなで1つの部屋に寝る泊まり方です(JNTO)。それ自体が、子どもにとっては忘れられない1泊です。ただ、ベッドや旅行用のベビーベッドは無いこともあるので、要るなら前もって宿に聞いておきます。
宿泊税は、子どもにもかかることがあります。たとえば京都市は、年齢にかかわらず、宿泊料金がかかれば宿泊税もかかります(「宿のお金」)。
泊まる地区は、駅に近い所を。毎日の動き出しが楽になります(「初めての東京、どの地区に泊まるか」)。
1日だけ頼むなら ― 子どもの年齢で、値段も中身も変わる
地方へ行く1日をツアーにするなら、予約の前に、商品ページの子どもの欄を読みます。大人と同じ値段か、何歳から大人扱いか、ひざの上なら無料か。商品ごとに違うからです。
たとえば、KKdayで売っている東京発の富士山の日帰りバスツアー(運営は旅行会社の途易集団日本株式会社〔TUI Group Japan〕)は、こうなっていました(2026年10月23日に見た商品ページ)。
- 3歳以上は、大人と同じ値段。 0〜2歳は、席を使わずひざの上なら無料。ただし、前もって伝えておく必要があります。席の要る子を申し込んでいないと、乗れないことがあり、返金もありません
- 朝7:45に東京駅、8:15に西新宿に集まり、戻りは夕方18:30〜19:00ごろ。 集合から解散まで、10〜11時間の1日です
- 新倉山浅間公園の展望台まで、約400段の階段を上ります
- 荷物は1人1個まで無料。取り消しは前の日まで無料で、当日はできません
8歳には、乗り換えなしで富士山の見える場所を次々に回れる、楽しい1日です。4歳には、長い1日になるかもしれません。小さい子がいるなら、ツアーにせず、河口湖だけを自分で往復する、河口湖に1泊する、という手もあります。くわしくは「富士山へ1日で行くなら」で。
冬の長野のスノーモンキーなら、6歳未満の子は、保護者同伴なら入場無料です(地獄谷野猿公苑)。ただし、スノーモンキーパークのバス停から歩いて約35分。道は舗装されておらず、坂や段差、階段もあって、ベビーカー(カート)では通れません。雪が積もる冬は、その道が雪の山道になります。抱っこひもで行く日です(「スノーモンキーへの行き方」)。
うちは形がちがう、という家族へ
- 1歳未満の赤ちゃんと → JR東日本・JR東海と東京メトロは無料。羽田空港の貸し出しのベビーカーは生後2か月から。授乳室は上の「食べる・休む」で
- 小学校に入る前の子が3人以上 → JR東日本・JR東海と東京メトロでは、おとなかこども1人につき、無料の幼児は2人まで。3人目から、こどもの運賃です
- 11歳と12歳のあいだ → JR東日本・JR東海と東京メトロでは、12歳からはおとなの運賃(日本の小学校に通っている12歳は、こども)。JRパスのこども用も、6〜11歳です
- 大人1人で子ども2人を連れて → 乗り換えと荷物が、いちばん重くなる形です。荷物を送る日と、車を頼む日を、ほかの家族より1日多めに考えておきます
出発前に、これだけ
- 子どもの年齢を、旅の日付で数える(6歳・12歳の前後の子は、旅の途中で区分が変わることがあります)
- 新幹線で、小さい子に席を取るか決める(取るなら、こどもの運賃と料金)
- ベビーカーと抱っこひもを、両方
- スーツケースを送る日を決める(新幹線に乗る日の前の日)
- 車を頼むなら、予約のときにチャイルドシートを聞く
- ツアーを頼むなら、商品ページの子どもの値段と、何時に戻るかを読む
予約前の小さな注意: ツアーの運営会社、子どもの値段と年齢の決まり、取消の期限、天候で中止になったときの扱いは、商品ごとに違い、変わることがあります。予約の前に、商品ページの子どもの欄・運営会社・取消の欄を読んでください。リンク経由の予約で当サイトに報酬が入ることがあります。
もっとくわしく
- どの日を自分で、どの日を頼むか → 「自分で回るか、ツアーにするか」
- 空港から宿へ → 「空港から市内まで、何で行く?」「空港から市内へ、電車で」
- スーツケースを宿から宿へ → 「荷物を送る」
- 4人で泊まる → 「日本の宿は4つ」
- 地方へ車で行くか → 「電車とレンタカー、どちらがよい?」
街の中は電車で。頼むのは、空港の夜と、地方の1日。荷物は先に送って、両手を子どものために空けておく。そう決めておけば、あとは子どもが見つけた「おもしろいもの」に付き合う旅になります。