出発前に読む
2026年10月時点の、鉄道会社・レンタカー会社・自治体などの公式の案内と、このサイトの各記事をもとにしています。
日本は電車が便利、とよく聞きます。でも、地図を広げると、行きたい場所が駅から遠いこともある。借りたほうがいいのか、借りなくていいのか。
この記事は、それを決めるための記事です。
私たちのズバリはコレ! ― 迷ったら電車で組む。車は、電車では回りにくい日だけ借りる
迷ったら、私たちは旅を電車で組みます。そのうえで、電車やバスでは回りにくい日が出てきたら、その日の分だけ車を借ります。
- 東京・大阪・京都など、駅の近くに泊まって街を見て回る旅なら、借りなくていい。 車があると、駐車場を探す手間が加わります
- 駅から離れた場所を、1日にいくつも回る日があるなら、その日は車が有力です
- 旅のほとんどがそういう日なら、旅の全部を車で(下の「次点」で)
「日本は電車」「地方は車」と、場所の名前だけでは決まりません。地方でも、車を置いて乗り換えるよう案内している観光地があります。見るのは、自分の旅程です。
根拠はこう
有名な観光地の中には、「車は手前に置いてきて」と言っている所がある
車で行っても、最後は電車やバスに乗り換える。そういう観光地が、日本にはいくつもあります。
- 京都 ― 京都市の外(隣の大津市・長岡京市)にも、停めて電車で入るための駐車場が用意されています。「京都に近づく前に停めて、電車で入る」手です。奈良も、離れて停めてバスで入るよう案内しています
- 鎌倉 ― 周辺の駐車場に停めて、江ノ電やバスに乗り換えるパーク&ライドがあります(7月・8月と、1月1日〜3日は実施していません)
- 白川郷 ― 白川村は、9時から16時のあいだ、観光の車に世界遺産の区域へ入らないよう呼びかけています。レンタカーも含みます
- 富士山 ― 夏の登山シーズンは、五合目までの道の多くがマイカー規制になります(御殿場口は規制なし)。規制のある道では、ふもとに停めて、シャトルバスかタクシーへ
- 金沢 ― 金沢市の駐車場案内は、空いている駐車場に停めて、まちなかは1日フリー乗車券で動く形を勧めています
こういう場所だけを回る旅なら、車を借りても、その良さはあまり出ません。各地の決まりは「観光地で駐車場に困らないために」にまとめています。
空港から、もう電車で動ける
成田・羽田・関西・中部・福岡の5つの空港は、市内まで乗り換えなしで行ける電車があります。たとえば羽田の第3ターミナルから品川まで、京急で11分です(2026年10月時点)。
着いたその日から、電車で旅を始められます。どの電車に乗るかは「空港から市内へ、電車で」に、5つの空港ごとにまとめています(ほかの空港は、その記事では扱っていません)。
車は、旅の一部だけ借りられる
車は、旅の全部に使わなくていいのです。電車で行きにくい区間だけ借りる旅程も組めます。
- 着いた夜は電車でホテルへ。翌朝、明るくなってから借りる
- 借りた店とは別の店に返す「乗り捨て」を使って、片道だけ車で走る
- 雪の地方なら、入口の駅までは列車で行き、そこで借りる。トヨタレンタカーには高山駅前店があり、JR西日本は、JR-WEST RAIL PASS を見せると使える駅のレンタカーの店を英語のページにまとめています。ただし、冬に店が開いているかは店ごとに確かめます。JR西日本の英語の一覧には、冬のあいだ閉まる店も載っています
乗り捨ては、予約のときに申し込んでおきます。 店や車種によっては受けていないこともあります。くわしくは「レンタカー会社の選び方」で。
車が助けになる旅
車が力を出すのは、こんな旅です。
- 駅から離れた場所を、1日に何か所も回る
- 景色のいい道そのものを走りたい
- 家族やグループで、スーツケースがいくつもある
- 子ども連れで、乗り換えのたびに荷物と子どもを運ぶのがたいへん
たとえば、高山から白川郷へは、濃飛バスが走っています。約50分で、バスで行けます。ただ、一部の便は予約が必要です(濃飛バスの英語の案内、2026年10月17日に確認)。乗る便が予約制かは、公式の時刻表で確かめてください。バスで行くなら、旅はバスの時刻に合わせて組むことになります。白川郷から先も回りたい日なら、車のほうが動きやすい。そんな形です。
ただし、車で行っても、白川郷では日中、集落の外に停めて歩きます(上の「根拠」の白川郷)。
人数が多いときは、費用の比べ方が変わります。電車の運賃は1人ずつかかり、車の料金は1台ぶんだからです。でも、人数と荷物が増えると、大きな車が要ります。車の大きさは、人数よりスーツケースの数で決まります(「スーツケースの数で決める車の大きさ」)。どちらが安いかは、旅程しだいです。下の「お金は」で、同じ物差しで比べてください。
次点はこれ ― 旅のほとんどが「駅から遠い場所」なら、全部を車で
こんな人には、旅の全部を車にする手があります。
- 行きたい場所の大半が、駅から離れていて、毎日のように何か所も回る
- 空港で借りて、空港に返す形がいちばん楽な旅程
- 電車の乗り換えより、運転のほうが気が楽
借りる前に、2つだけ見ておきます。
- 空港で借りるなら、着く時刻が店の営業時間の中か。 外なら、着いた夜は電車かタクシーでホテルへ、翌朝借りる形にします
- 有名な観光地では、車を手前で降りる日があるか。 京都・鎌倉・白川郷・富士山(夏)などは、上の「根拠」のとおりです
まず、自分の旅に当てはめる
次のどれが自分の旅に当てはまるか、見てください。
- 泊まるのは駅の近くか(→近いなら、電車が楽)
- 1日に回る場所は、駅やバス停から歩ける所か(→歩けないなら、その日は車を考える)
- 何人で、スーツケースはいくつか(→多いなら、車の大きさも一緒に考える)
- 何日の旅で、そのうち「駅から遠い日」は何日か(→その日数だけ借りる手がある)
- 日本の道を運転するのに、不安は大きいか(→大きいなら、電車とバス・タクシーで組める範囲に。どこが違うかは「最初の10分」で)
- 冬に、雪の地方へ行くか(→下の「冬は」へ)
- 泊まる所に駐車場があるか(→車を借りる日の宿は、ここも見る)
「駅から遠い日」が1日もなければ、借りなくていい。数日あるなら、その日だけ。ほとんど毎日なら、次点の「全部を車で」です。
お金は、両方に同じ物差しを
どちらが安いかは、旅程で変わります。だから、同じ日程で、両方の合計を出してから比べます。 片方にだけ費用を足すと、比べ方がゆがみます。
電車の側に入るもの
- 運賃
- 特急に乗るなら、運賃のほかに特急券
- 駅から先のバスやタクシー
車の側に入るもの
- 車の料金(何が入っているかは、予約先で違います)
- 補償
- ガソリン代(満タンにして返すのが基本)
- 高速道路の料金
- 駐車料金(観光地・宿)
- 乗り捨てなら、乗り捨て料
- ETCカードやチャイルドシートなど、頼むもの
たとえば、予約サイトの Tabirai は、表示価格に基本料金・免責補償(CDW)・ナビ・ETCの車載器・消費税が入っていて、会社の追加の補償(NOCなど)やオプション、乗り捨て料、ガソリン代、高速料金は入っていない、と案内しています(2026年9月に確認)。予約先によって、この中身は違います。
車を借りる日にも、電車やバスに乗る区間があるなら、それも車の側に足します。
表示価格の見方は「同じ車に値段がいくつもある理由」、補償は「レンタカーの補償は3段」で。
日本で運転できるか
日本で運転するには、自分の国の免許と、もう1枚が要ります。もう1枚は、国際運転免許証か、日本語の翻訳文。どちらになるかは、免許を出した国で決まります。国によっては、どちらも使えないことがあります。
借りる前に、ここを先に確かめてください。「日本で運転するには」にまとめています。
冬は、判断が変わる
雪の道に慣れていないなら、冬の車は慎重に考えます。JNTO(日本政府観光局)は、雪の日はできるだけ運転を避けて、電車やバス、タクシーを使うよう勧めています。そのいっぽうで、雪景色の中を走る旅の楽しさにも触れています。
私たちのおすすめは、走る日と、列車やバスにまかせる日を分けること。冬タイヤが要るかは、借りる場所ではなく走る場所で決まります。雪の地方の入口までは列車で行って、そこで借りる手もあります。
道の様子や冬タイヤの用意は、地域や店で変わります。くわしくは「冬の日本を車で旅する」で。
迷ったら、こう決める
駅から遠い日が無い → 電車で。 借りなくていい。
空港からの1本は「空港から市内へ、電車で」(成田・羽田・関西・中部・福岡)。
駅から遠い日がある → その日だけ車で。 ほとんど毎日なら、旅の全部を車で。
まず「日本で運転するには」で運転できるかを確かめて、次に「レンタカー会社の選び方」へ。