2026年10月時点の、JR東海・JR西日本・JR東日本・日本航空・空港・京都市と、空港送迎の予約サービスの公開の案内をもとにしています。運賃や条件は変わることがあります。予約の前に、それぞれのページで確かめてください。
おじいちゃんとおばあちゃん、きょうだい2家族、子どもが4人。10人で日本へ行くと決めたとき、最初に浮かぶのは「本当に電車で回れるの?」という心配かもしれません。
回れます。ただ、10人になると、ふつうの旅の道具が少しずつ足りなくなります。東京から京都・大阪へ向かう新幹線のネット予約は、1回で全員を取れません。新幹線の大きな荷物の場所は、10人分のスーツケースを置く前提ではありません。空港のタクシーは、1台に乗りきれません。
足りなくなる所は、この3つだけです。そこにだけ手を打てば、あとは10人で同じ車窓を見ながら移動できます。
私たちのズバリはコレ! ― 新幹線は6人ずつ2回で取る。大きい荷物は先に送る。車を頼むのは空港だけ
- 新幹線は、6人ずつに分けて取る。東海道・山陽・九州新幹線のネット予約は、1回6人まで。10人なら2回です。乗る日の1か月前の朝10時から、座席表を見て、2回続けて近くの席を選びます
- 大きいスーツケースは、先に送る。新幹線の最後の列のうしろの荷物の場所は、5席で1つを分けて使う場所です。8個のスーツケースを持って乗るより、宿へ送ってしまうほうが、乗る人も荷物も楽です
- 車を頼むのは、空港と宿のあいだだけ。10人が乗れる大きな車か、7人乗りの車を2台。前もって予約します
あとの日は、電車と歩きで。大人数の旅は「全員が同じ車両に、そろって座れるか」で気をもみがちですが、それより先に、荷物を手放しておくほうが効きます。
たとえば、この10人の5日間
| 日 | すること | 頼むもの | 次に読む |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 羽田空港から東京の宿へ | 大きな車1台か2台(前もって予約)。荷物を空港から宿へ送れるなら(受付の時間と届く地域は空港で確かめる)、電車でも | この記事の「空港から宿へ」 |
| 2日目 | 東京の街 | 自分で(電車と歩き) | 東京の泊まる地区 |
| 3日目 | 新幹線で京都へ | スーツケースは前の日に宿から京都の宿へ送っておく。新幹線は6人+4人の2回で取ってある | この記事の「新幹線の席」 |
| 4日目 | 京都の街 | 自分で。荷物がないから、市バスにも乗りやすい | 荷物を送る |
| 5日目 | 京都から関西空港へ | 自分で電車か、大きな車 | 空港から市内まで |
この表は1つの例です。人数、子どもの年齢、行き先で組み方は変わります。決め方は同じで、10人がいっしょに動く日に、荷物をどこに置いておくかで決めます。
新幹線の席 ― 1回6人まで。10人なら、続けて2回
東京から京都・大阪・広島・博多へ向かう東海道・山陽・九州新幹線は、スマートEXでも、JR西日本のネット予約でも、1回で取れるのは6人までです。
| 予約のしかた | 1回の人数 | いつから |
|---|---|---|
| 東海道・山陽・九州新幹線のネット予約(スマートEX。日本の外からも使える) | 1〜6人(夜11時30分〜朝5時30分は3人まで) | 1年前から(一部の商品)/1か月前の朝10時から |
| JR西日本のネット予約(JR-WEST ONLINE TRAIN RESERVATION) | 6人を超えると、1回では申し込めない | 1か月前の朝10時から |
10人なら、6人と4人の2回。12人なら、6人ずつ2回です。2回目を取るとき、1回目の席の近くが空いていれば、そこを選びます。
席を近くにしたいなら、1か月前の朝10時に座席表で
スマートEXでは、乗る日の1年前から予約できる商品があります。ただし1年前〜1か月前に申し込むと、列車と席が決まるのは、乗る日の1か月前の朝8時以降です。席は自分で選ぶのではなく、決まったあとにメールで知らされます。夜11時30分〜朝5時30分の申し込みも、席は選べず、翌朝5時30分にメールで知らされます。窓側・通路側などの希望は出せますが、3人以上の申し込みは、空き具合によっては希望と違う席になることがある、とスマートEXは案内しています。また、希望した席がいっぱいだと、「席が離れてもよい」(Seat can be separated)を選んでいない限り、予約が確定しないことがあります。
一方、1か月前の朝10時からは、座席表を見て、空いている席を自分で選べます。10人をなるべく近くにしたいなら、こちらです。1回目の6人を選んで、すぐに2回目の4人。2回目の4人は、1回目の6人のすぐ前の列か、うしろの列が空いていれば、そこにします。
それでも、10人がとなり同士に並ぶとは限りません。空いている席から選ぶからです。私たちは、子どもと大人を1組ずつ同じ列に入れておいて、「全員が並ばなくても、どの子のとなりにも大人がいる」形をまず作ります。それができたら、十分です。
混む日は、のぞみに自由席がない
ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などは、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」が全部 指定席になります。2026年度は、次の期間です。
- 2026年4月24日〜5月6日/8月7日〜8月16日/9月18日〜9月23日/10月10日〜10月12日/11月21日〜11月23日
- 2026年12月25日〜2027年1月5日/2027年1月9日〜1月11日/3月20日〜3月22日
この期間も「ひかり」「こだま」には自由席がありますが、自由席は混んで、座れないことがある、とJR東海は案内しています。10人がばらばらに自由席を探すのは、この期間には向きません。
私たちなら、混む期間に乗るときだけは、1年前からの予約で、まず人数分の席を押さえます。「席が離れてもよい」を選んでおき、1か月前の朝8時以降に届くメールで、席が決まったかを見ます。席が並ばなくても、10人が同じ列車で座って行けるほうを取ります。
JRパスで乗るなら
JRパス(JAPAN RAIL PASS)だけでは、「のぞみ」「みずほ」には、指定席にも自由席にも乗れません。乗るときは、乗る前に、パスとは別に専用の「のぞみ・みずほ利用券」を買います。席は、パスを公式サイトで買った人なら専用のサイトで、ほかは駅の窓口や指定席の券売機で取ります。JRパスの公式サイトも、混む期間(5月1日〜6日、8月7日〜16日、9月18日〜23日、12月29日〜1月3日)は、決まった列車に席が取れるとは限らない、としています。
10人でパスを買うかどうかと、のぞみ・みずほ利用券のくわしいことは、「JRパスは買う?」で。人数が多くても、比べ方は1人分と同じです。
新幹線の荷物 ― 「最後の列のうしろ」は、5席で1つの場所
東海道・山陽・九州新幹線では、縦・横・高さの合計が160cmを超える荷物(大きなスーツケース)は、「特大荷物スペースつき座席」の予約が要ります。
- いくつかの車両のいちばん後ろの列の席が、その座席です。席のうしろの場所に荷物を置けます
- 値段は、ふつうの指定席と同じです
- 予約しないで大きな荷物を持ち込むと、1,000円(税込)。250cmを超える物は、持ち込めません
ここで、10人の家族が気をつけたいのは、うしろの場所は、その列の5席を予約した5人で分けて使うことです。5席で、置ける場所は1つ。大きなスーツケースが5個入るとは、JR東海は書いていません。「のぞみ」1本に、この座席は57席です。
荷物の数そのものには、もともとの決まりもあります。新幹線に持ち込めるのは、1人2個まで(1個30kg以下、縦・横・高さの合計250cm以下、長さ200cmまで)。
だから私たちは、大きいスーツケースは、新幹線に乗る日の前の日に、宿から次の宿へ送ります。新幹線には、その日のかばんと、ベビーカーだけ。どうしても持って乗る大きな荷物があるなら、持つ人の分だけ「特大荷物スペースつき座席」にします。
東北・北陸・上越などJR東日本の新幹線は、荷物置き場の予約は要らず、無料です。ただし、場所には限りがあります。長野や金沢へ足をのばすときも、送れる荷物は送っておくと、乗り換えが軽くなります。
荷物を送る ― 料金は1個ずつ。送るのは、大きい物だけ
荷物を送るのは、日本では特別なことではありません。宿から次の宿へは、多くの地域で翌日に届きます。送り方と、宿でのひと言は「荷物を送る」にまとめました。
10人の家族が先に考えておきたいのは、送料が1個ずつかかることです。4人家族なら気にならない差も、8個、10個と並ぶと、まとまった金額になります。全部を送るのではなく、大きいスーツケースだけを送り、機内に持ち込めるくらいの小さなかばんは手で持つ。そう分けておくと、送料も、新幹線の荷物の心配も、いっぺんに小さくなります。
空港に着いた日に、宿へ送る
日本航空(JAL)の当日配送は、羽田・成田・関西の3つの空港の到着ロビーにあるJAL ABCのカウンターで、預けた荷物をその日のうちにホテルへ届けるサービスです。関西空港では、JALの便に乗っていなくても使えます(京都市の手ぶら観光の案内)。
- 料金は、荷物1個4,500円。たとえば8個なら36,000円です
- 届け先はホテルだけ。1個は縦・横・高さの合計180cm以下、30kg以下まで
- 受け付けの数に限りがあり、申し込む時間によっては使えないことがあります。天気や道の混み具合で、遅れたり、その日に届かなかったりすることもあります
関西空港からなら、受付は朝7時〜夕方6時で、大阪市内・堺駅の周り・京都市内のホテルへ、その日の夜10時までに届きます(京都市の手ぶら観光の案内。2025年4月のお知らせなので、時間は着く前にJALの申し込みページで確かめます)。
成田空港では、その日のうちに届けられる受付の時間と地域が、運送会社ごとに違います(朝のうちだけの窓口もあれば、昼すぎまで受ける窓口もあります)。着く空港の案内で、自分の着く時間に間に合うかを見ておきます。
荷物を空港から宿へ送ってしまえば、10人でも、空港から電車で宿へ向かえます。手に持つのが小さなかばんだけなら、電車の乗り換えもそれほど重くありません。
空港から宿へ ― 10人なら、大きな車1台か、7人乗りを2台
夜に着く、荷物を送らない、小さな子が寝てしまいそう。そんな日は、空港から宿まで車にします。10人だと、ふつうのタクシー1台には乗りきれません。前もって、大きな車を予約します。
空港送迎の予約サービスKiwitaxiの日本の案内では、車の種類ごとに、乗れる人数と荷物の数が決まっています。
| 車の種類 | 人数 | 荷物 |
|---|---|---|
| Minibus 7PAX | 7人 | 7個 |
| Minibus 10PAX | 10人 | 10個 |
| Minibus 13PAX | 13人 | 13個 |
- 子どもも1人の乗客に数えます。子ども用の座席は、予約のときに種類を選んで頼みます(別料金)。頼んでいないと、運転手に送迎を断られることがある、とKiwitaxiは案内しています
- ふつうの荷物の目安は、縦・横・高さの合計158cmまで。それより大きいスーツケースやベビーカーは、予約のときにコメント欄に書きます
- 値段は1台ごとです。7人乗り2台なら、2台分です
- 空港・行き先・日にち・人数を入れると、そのとき選べる車と、車ごとの人数と荷物の数が出ます
10人乗り以上の車は、乗る24時間前までに予約します(7人乗りまでのふつうの車は16時間前まで)。取り消して全額が戻るのも、ふつうの車は16時間前まで、大きな車は24時間前までが目安です。着く日が決まったら、飛行機の便と一緒に予約しておきます。
10人で1台か、7人乗りを2台か。1台なら、着いてから全員で同じ車に乗れます。2台なら、荷物の多い組と、子ども連れの組に分けることもできます。予約画面で、その日に選べる車と荷物の数を見て決めます。
予約前の注意
- Kiwitaxiは、予約を取り次ぐ仲介サービスです。自分では車を運行しません。
- 日本で実際に運ぶ会社の名前と日本の許可は、予約画面では確かめられません。Anshin Japanは、車・運転者の許可や安全、サービスの質を保証していません。
- 心配なら、予約の前後にKiwitaxiへ、実際の運行会社と連絡方法を問い合わせてください。当日は、予約の内容と車・運転者が合うかを見ます。
- 有料の送迎で、制度上の説明がない白ナンバー車が来たら、乗らずにKiwitaxiへ連絡します。ただし、宿が泊まる人を無料で送る車など、白ナンバーでも適法な例外があります。
- 予約と乗車は、ご自身で判断してください。このページの広告リンクから予約されると、当サイトに報酬が入ることがあります。
電車とバスとタクシー、どれで行くかの比べ方や、夜遅く着いたときの最終の電車・バスは「空港から市内まで、何で行く?」に、到着口で名前のボードを持って待ってもらう送迎の流れは「空港で、自分の名前のボードを持って待ってもらう送迎を予約する」に書きました。
子どもの運賃 ― 1人が連れる小さい子は、2人まで無料
JR東海の案内では、こうです。
- 小学生(6歳〜12歳未満)は、こどもの運賃と料金(普通車は、おとなの半額)
- 小学校に入る前の子は無料。ただし、おとなかこども1人が連れて無料になるのは2人まで。3人目からは、こどもの運賃と料金です
- 小学校に入る前の子でも、1人で指定席に座るなら、こどもの運賃と料金がかかります。ひざの上なら無料です
この10人の家族なら、5歳と3歳は、新幹線でひざの上にするか、自分の席を取るか、を決めます。東京から京都まで、ひざの上で過ごすのは、子どもにも大人にも長い。私たちなら、2人にも席を取ります。そのぶん、席は10人分。予約は6人と4人の2回です。
ベビーカー、子ども用のICカード、羽田空港の子ども連れの設備は「子ども連れの日本旅行」で。
団体の割引 ― 8人からあるけれど、主役にはしない
JR東海の案内では、8人以上が同じ行程で一緒に旅行するときの、団体の割引があります(普通団体)。
- 運賃が、乗る時期によって10%か15%引き(1月11日〜2月末日・6月・9月・11月1日〜12月20日は15%、そのほかは10%)
- 申し込みは、出発の9か月前から14日前まで。JRの駅と、旅行会社などで受け付けます
- 列車によっては、団体で使いたいという希望に添えないことがあります
日本に着いてから駅で申し込もうとしても、2週間以内に乗る新幹線には間に合いません。前もって申し込むなら旅行会社を通すことになりますが、日本の外から個人で申し込めるかは、この記事では確かめていません。ふつうに旅を組む家族なら、ここは「知っておくと、旅行会社に聞ける」くらいで十分です。
泊まる ― 1部屋には入らない
10人だと、ふつうのホテルの1部屋には入りません。和室に布団を並べて大勢で寝る旅館や、家をまるごと借りる泊まり方もあります。宿の種類は「日本の宿は4つ」、家まるごとは「民泊」で。
泊まる地区は、新幹線の駅に近い所にしておくと、10人で動き出す朝が楽になります。
人数がちがう家族へ
- 7人まで → 東海道新幹線のネット予約は、6人と1人に分けるより、たとえば4人と3人にしておくと、どちらの組にも大人が入れやすくなります。空港の車は、荷物が7個までなら、7人乗り1台で足ります(その日に選べる車は予約画面で)
- 11人・12人 → 東海道新幹線は6人ずつ2回。空港の車は、10人乗りには乗りきれないので、13人乗りか、7人乗りを2台です
- 13人以上 → 東海道新幹線は3回。空港の車は、人数と荷物の数を予約画面で入れて、何台になるか見ます
出発前に、これだけ
- 東海道新幹線は、6人ずつの組を先に決めておく(どの組にも大人が入るように)
- 席を近くにしたいなら、乗る日の1か月前の朝10時に、座席表で2回続けて取る(混む期間は、1年前からの予約で席を押さえる)
- 小さい子に新幹線の席を取るか決める(取るなら、こどもの運賃と料金)
- 大きいスーツケースは送る日を決める(新幹線に乗る日の前の日/着いた日は空港から)
- 空港の車は、10人乗り以上なら24時間前までに予約する
もっとくわしく
- スーツケースを宿から宿へ、空港から宿へ → 「荷物を送る」
- 空港から宿へ、何で行くか → 「空港から市内まで、何で行く?」「空港から市内へ、電車で」
- 子どもの運賃・ベビーカー → 「子ども連れの日本旅行」
- JRパスを買うか → 「JRパスは買う?」
10人で動く旅は、決めることが多いように見えて、本当に決めるのは3つだけです。新幹線を6人ずつ取ること、大きい荷物を手放すこと、空港の車を前もって頼むこと。あとは、10人で同じ窓の外を見て、次の町で何を食べるかを相談する旅になります。