インドから日本へ、旅の費用はいくら?|1つの総額は出さない。日本の中のお金を7つの箱に分けて、自分の旅程で足す

値段と条件は、2026年10月23日と24日に、鉄道会社・空港・各社の公式の案内と、予約サイトの公開の画面で確かめたものです。値段は変わります。予約や購入の前に、それぞれの公式のページで確かめてください。ルピーの額は、インド準備銀行の参考レートで計算した目安です(お金の助言ではありません)。

日本へ1週間。調べると、「1人10万ルピーから」というパッケージもあれば、「1人30万ルピーまで」と幅で見せる案内もあります。いったい、いくら用意すればいいのか。

答えは、だれかの総額の中にはありません。泊まる部屋、乗る列車、食べる店で、同じ7日間でも額はまるで変わるからです。だからこの記事は、1つの総額を出しません。かわりに、日本の中で払うお金を7つの箱に分けて、あなたの旅程で足せるようにします。

先に答え ― 私たちのズバリはコレ!

総額を探さない。航空券を別にして、日本の中のお金を7つの箱で足す。 私たちなら、こうします。

  1. 宿 何泊、どの街、1部屋に何人
  2. 街と街のあいだ 東京から京都・大阪へ、新幹線の区間
  3. 街の中の移動 地下鉄・電車
  4. 空港から宿まで 電車か、車か
  5. 通信 eSIMなど、スマホ1台ごと
  6. 食事 1日に何回、どんな店で
  7. 体験 展望台・お寺・テーマパークなど、入る所の数

足す順番も大事です。宿は、どれを選ぶかだけで大きく動きます。 だから、私たちは宿から決めます。次に新幹線。この2つが決まれば、残りの箱は、あとから足せます。

もう1つ。東京・京都・大阪を回るだけなら、全国のJRパスは先に買いません。 新幹線は区間ごとに買うほうが安く収まります(下の「街と街のあいだ」)。

足してみる ― 1つの例

形にすると、こうなります。ここで出す数字は1つの旅程の例です。平均でも、最安でもありません。

例の旅程: 大人2人・1部屋・6泊7日。羽田空港に着いて東京に3泊、新幹線で大阪へ移って3泊(京都と奈良へは大阪から日帰り)、新幹線で東京へ戻り、羽田から帰る。

箱例で足したもの2人でルピーの目安
宿東京 1泊13,805円×3泊+大阪 1泊8,756円×3泊(予約サイトのある日の画面の例・1部屋2人)67,683円₹40,941
街と街のあいだ東京⇔新大阪の新幹線 往復 29,440円×2人58,880円₹35,617
街の中の移動東京の地下鉄72時間券 2,000円×2人+関西の3日間のJRのパス 3,000円×2人10,000円₹6,049
空港から宿まで羽田空港(第3ターミナル)〜浜松町のモノレール 520円×行き帰り×2人2,080円₹1,258
通信7日のeSIM 4,350円×スマホ2台8,700円₹5,263
ここまでの合計147,343円(1人あたり 約73,700円)₹89,128(1人あたり 約₹44,600)
食事あなたの数字(下の「食事」で数える)__円
体験あなたの数字(下の「体験」で数える)__円

宿の値段は、同じ値段が3泊続くとして計算しました。実際は、泊まる日ごとに変わります。ルピーは、2026年10月23日のインド準備銀行の参考レート(100円=60.49ルピー)で計算しました。カードで払うときの実際のレートとは違います(下の「ルピーで見るとき」)。

この表の値打ちは、合計の数字ではありません。どの箱を替えると、合計がどれだけ動くかが見えることです。同じ日の東京でも、一覧の上から値段が出た20軒は、1泊10,932円から63,002円まで開いていました。どの宿を選ぶかだけで、3泊で15万円ほど動きます。

宿 ― 大きく動く箱。値段は「日付・人数・部屋」で決まる

宿の値段は、泊まる日、何人で、どんな部屋かで決まります。「日本の宿は1泊いくら」という1つの答えはありません。

たとえば、予約サイトのAgodaで、ログインせずに公開の検索画面を開くと、こう出ました(2026年10月24日に確認・並べ方は最初に出る「条件とのマッチ度」の順)。

  • 東京 2026年12月8日(火)から1泊・大人2人・1部屋 → 一覧の上から値段が出た20軒で、1泊 10,932円〜63,002円(税・サービス料込みの表示)
  • 大阪 2026年12月11日(金)から1泊・大人2人・1部屋 → 一覧の上から値段が出た19軒で、1泊 6,384円〜30,406円

どれも、その日の画面に出た例です。セールの札が付いた値段も、「プロモート掲載」(Agodaが追加の手数料を受け取り、並び順に影響する、と画面に書かれた札)の付いた宿もありました。日付を1日ずらせば、並びも値段も変わります。だから、表には自分の日付で検索した値段を入れてください。

覚えておくのは2つです。

  • 1部屋の値段か、1人の値段か。 上の例は、1部屋に大人2人の値段です。家族で3人・4人なら、その人数で泊まれる部屋かを宿ごとに確かめます(「宿は4つ、どれにするか」)
  • 宿泊税。 街によって、宿の値段とは別に宿泊税がかかります。予約画面の値段に含まれているかを見て、含まれていなければ宿で払います(「宿のお金」)

東京のどの地区に泊まるかで迷ったら「初めての東京、どの地区に泊まるか」で。

街と街のあいだ ― 新幹線は区間ごとに。全国のJRパスは先に買わない

東京から大阪までは、新幹線のぞみの普通車指定席で、片道 14,720円(おとな・通常期・JR東海とJR西日本の2026年10月16日の発表の「現行」の値段)。京都は、そのあいだの駅です。

全国のJRパスは、7日間で 50,000円(JAPAN RAIL PASS の公式サイトで買う場合・おとな・普通車)。海外の指定代理店などで買うと53,000円で、3,000円高くなります。東京と大阪の往復は29,440円なので、東京・京都・大阪を回るだけなら、区間ごとに買うほうが安く収まります。くわしい比べ方は「JRパスは買う?」で。

広島やその先まで足を延ばすなら、話が変わります。そのときは、パスの値段と、乗る区間の値段を並べて比べます。

なお、のぞみの指定席の値段は、2027年7月1日に買う分から上がります(東京〜新大阪は15,420円)。2027年7月1日以降に買うなら、表の数字もそれに替えてください。

街の中の移動 ― 東京は地下鉄の乗り放題、関西はJRの3日間

街の中は、1回ごとの運賃を足すより、乗り放題の券で見積もるほうが楽です。

  • 東京 → 東京メトロと都営地下鉄の全線に乗れる「Tokyo Subway Ticket」。おとな 24時間1,000円・48時間1,500円・72時間2,000円。日本の外から来た旅行者が買えます
  • 関西 → 京都・大阪・奈良などのJRの電車に3日間乗れる「関西ミニパス」。おとな3,000円(新幹線は別)

どちらも、決まった会社の電車だけの券です。東京のJRの電車、大阪の地下鉄などに乗る分は、別に足します。

空港から宿まで ― 羽田は電車で数百円。成田はもう少し

着く空港で、この箱は大きさが変わります。

  • 羽田(第3ターミナル) → 東京モノレールで浜松町まで 520円(そこから先の電車は別)
  • 成田 → 成田エクスプレスで東京駅まで 3,140円(普通車)
  • 成田からタクシー → 成田空港のタクシーの定額で、中央区・千代田区などまで 29,000円、新宿・渋谷などまで 31,500円(どちらも京葉道路経由。高速道路の代金は別・夜10時〜朝5時は割増)

どの電車に乗るかは「空港から市内へ、電車で」に、空港ごとにまとめています。

人も荷物も多い、夜遅く着く、という旅なら、電車でなく車を前もって頼む手もあります。迷ったら「空港から市内まで、何で行く?」で。到着口で名前のボードを持って待ってもらう送迎は「空港で、自分の名前のボードを持って待ってもらう送迎を予約する」で。

通信 ― スマホ1台ごとに数える

旅行用のeSIMは、スマホ1台ごとの値段です。たとえばAiraloの日本のeSIMは、7日・「Unlimited」と表示されたプランが4,350円でした(2026年10月24日の公開の画面・ログインなし・円の表示)。2人がそれぞれのスマホで使うなら、2台分です。

eSIMか、SIMカードか、ポケットWi-Fiかで迷ったら「eSIM、SIMカード、ポケットWi-Fi、日本はどれ?」で。家族で何台もつなぐなら、ポケットWi-Fiのほうが合うこともあります。

食事 ― 平均は出さない。1日の回数と、店の型で数える

食事は、人によって幅が広い箱です。だから、平均の額は出しません。かわりに、こう数えます。

食事 = 1日の食事の回数 × その店の型の値段 × 日数

店の型の値段は、行きたい店のメニューで見られます。たとえば、讃岐うどんのチェーン、丸亀製麺の公式メニューでは、かけうどんの並が 440円(税込・店によって違うことがあります)。町の食堂や定食の店、レストランのディナーは、それぞれ自分で見て入れます。

肉や魚を食べない、だしも避けたい、という人は、注文のときにそれを伝える手段を先に用意しておくと、店選びが楽になります(「食べられない物を伝えるカード」)。日本の店の「ベジタリアン」が何を指すか、ジャイナ教の食事で気をつけることは「日本の「ベジタリアン」には、卵が入ることがある」で。

食べ物の店では、カードが通らないことがあります。現金をいくら持つかは「日本旅行に、現金はいくら要る?」で数えられます。

体験 ― 入る所ごとに、1人ずつ

展望台、お寺、美術館、テーマパーク。体験の箱は、入る所ごとに1人ずつ足します。

たとえば、東京スカイツリーの展望デッキは、おとな 1,800円から(公式の案内。4階の窓口と券売機で買うと、1枚500円の手数料が上乗せされます)。テーマパークのように日付で値段が変わる所は、行く日の値段を公式で見ます。

行きたい所を3つ書き出して、値段を足す。それだけで、この箱は埋まります。

ルピーで見るとき ― 1ラーク(10万ルピー)は、約16万5千円

この記事のルピーの額は、インド準備銀行(RBI)の2026年10月23日の参考レート、100円=60.49ルピーで計算しました(日本時間の10月24日にRBIの頁で取り直し、その時点で最新の率でした)。

この率なら、10万ルピー(1ラーク)は約165,300円。「1ラークで足りる?」と思ったら、上の表で足した円の合計と並べてみてください。

ただし、これは目安です。カードで払う、両替する、ATMで円を下ろす、といった実際の支払いでは、カード会社や両替所の率と手数料がかかり、この率とは違う額になります。レートは毎日変わるので、出発が近づいたら、その日の率で計算し直してください。

ルピーの現金とカード ― 円は、日本のATMで、マークのあるカードで

確かめられたことだけ、短く書きます(2026年10月23日・24日に、各機関の公式の案内で確認)。

  • 日本に着いてからルピーを円に替える前提にはせず、出発前にカードや円を用意します。 私たちが確認した、羽田空港の両替所、コンビニ(ファミリーマート)と駅(京阪電車)の両替機の、取り扱う通貨の一覧には、インドルピーがありませんでした。それに、インドの規則では、インドに住む人が持ち出せるルピーの現金は、1人25,000ルピーまでです(インド準備銀行)
  • ドルなどの外貨の紙幣を買って持っていくなら、1回の旅で3,000米ドルまで。 それより多い分は、外貨のプリペイドカードなどで持ちます(インド準備銀行)
  • 日本のATMで円を下ろすなら、カードの表のマークを見ます。 セブン銀行のATMは、VISA・Mastercard・JCB・American Express・Discover・Diners Club・UnionPay などのマークのカードを受け付けます(海外のカードは1回10万円まで。マークがあっても使えないカードがある、手数料はブランドで違う、とセブン銀行は書いています)。セブン銀行にも、ゆうちょ銀行にも、ATMで使えるカードの案内に RuPay の名前はありませんでした。 RuPay のカードを持っていくなら、表に上のどれかのマークも付いているかを、出発前に見てください
  • 日本に入るとき、100万円相当を超える現金など(外貨を含む)を持っていれば、税関への申告が要ります(日本の税関)

円の用意のしかたは、お金01と「コンビニのATMで日本円を下ろす」で。

この記事に入れていないもの

  • 航空券。 出発する都市、日付、荷物の条件で大きく変わるので、この記事の足し算には入れていません。自分の条件で検索した値段を、表の外に足してください
  • 出発前の手続きと保険の費用
  • 買い物とおみやげ

出発前に、これだけ

  • 何泊、どの街、1部屋に何人かを決めた
  • その日付で宿を検索し、1部屋の値段を表に入れた(宿泊税が含まれているかも見た)
  • 新幹線に乗る区間を書き出し、区間ごとの値段を足した(東京・京都・大阪だけなら、全国のJRパスは先に買わない)
  • 着く空港(羽田か成田か)から、宿までの行き方を決めた
  • eSIMをスマホの台数ぶん数えた
  • 食事を「回数×店の型」で、体験を「入る所×人数」で足した
  • ルピーで見るなら、その日のレートで計算し直した

足し算が終われば、「足りるか」ではなく「どの箱を替えれば合うか」が分かります。それが、この記事のゴールです。

もっとくわしく

参考にした公式情報(20件)

値段は変わることがあります。予約や購入の前に、それぞれの公式の案内で確かめてください(2026年10月23日・24日に確認)。