カテゴリー: 食事・お店

  • 番やのすし|日本海の魚を食べに、片道2時間半

    番やのすしは、富山県に4店ある、地元の回転寿司です。富山湾の港から毎日届く魚を、目の前の板前さんが握ってくれます。

    海のない長野から、月に一度、片道2時間半かけて食べに行く我々家族。

    海のない長野県に住んでいるから、おいしい魚に飢えているウチの家族。最近は、とにかく北陸の刺身がおいしくて、ハマっています(筆者は長野県在住。蕎麦好き)

    行き先は、富山市の大沢野店。駐車場があって、車で行きやすい店です。看板の字は「番やのすし」。各店の場所は、公式サイトの店舗紹介で。

    夜の番やのすしの外観と入口

    1 席に着いたら ― お茶は、自分で

    お茶はセルフです。湯のみに粉のお茶を入れて、カウンターの蛇口からお湯を注ぎます。

    湯のみに粉茶を入れる
    お湯を注いで、お茶ができたところ

    しょうゆのボトルは、ポタポタと1滴ずつ落とせる形。かけすぎずにすむので、安心でした。

    お寿司の食べ方は、「回転寿司」の記事で紹介しています。

    2 頼むのは、板前さんに

    レーンの向こうでは、板前さんが握っています。食べたい物は、その板前さんに頼みます。お店の案内は「スタッフにお気軽に」。口で伝えれば大丈夫です。

    レーンの向こうで握る板前さんと、レーンの皿に手をのばす人

    私たちが行った日は、メニューを見て、食べたい物を紙に書いて、板前さんに渡しました。口で言いにくいときは、これが楽です。

    紙に注文を書いて板前さんに渡す
    にぎり5貫の盛り合わせ
    すしにしょうゆをたらす

    私たちが見たメニューは、日本語でした。読めなければ、メニューのセットや、レーンを回るネタを指さして頼む手もあります。

    日本語のメニュー(三種盛り)

    メニューがわからなければ、見た目でおいしそうなセットを頼むのもアリ。おすすめが並んだセットは、間違いなくおいしい。日本人でも、迷ったときはおすすめセットをいただきます

    セットの目安は、いちばん手ごろな「桜セット」が1,375円。15時までなら、605円からのランチもあります(いずれも税込・2026年10月の公式メニュー)。「ワサビ抜き」や「シャリ小さめ」も、お願いできます。

    10貫の握りの盛り合わせ

    レーンの皿は、色と柄で値段が違います。この日の店では、1皿120円から1,100円(税込132円から1,210円。2026年10月時点)。

    3 日本海の魚 ― 季節で変わる

    番やのすしの魚は、主に富山湾の氷見漁港と新湊漁港から、毎日届きます。

    のどぐろの炙りは、富山・石川では外せない。マグロはもちろんうまいんだけど、北陸はどの魚も旨味がすごい。アジ、タイ、カツオ、イカ。そしてブリ。この日はブリとカツオがとくにおいしかった! 息子はブリを3回、自分はカツオを3回(笑) 妻は穴子とうなぎが好き。この日はめずらしい、うなぎの藁焼きを。大好物の穴子は、2回頼んでいました(笑)

    紺に金の線の皿にのったぶりの握り
    炙りの握り5貫
    イカのにぎり2貫

    まぐろやアジも頼みました。

    まぐろのにぎり3貫
    ねぎとしょうがをのせたアジのにぎり

    季節ごとの主役もいます。冬は「ひみ寒ぶり」。11月下旬から2月ごろ、氷見で揚がる、脂ののった大きなぶりです。春は、ホタルイカ(3月から5月ごろ)。「富山湾の宝石」と呼ばれる白えびも、お店が春の魚に挙げています。

    この日は、あら汁も頼みました。魚のあら(頭や骨のまわり)が入った、みその汁です。

    魚のあらの入ったあら汁

    食べた皿は、テーブルに重ねていきました。最後にお会計です。

    食べ終わって重ねた皿

    こんなときに

    富山で、地元の魚を気軽に。番やのすしは、富山県内に大沢野店・古沢店・小杉店・高岡野村店の4店。営業は11時〜15時と17時〜21時で、休みの日は店で違うので、行く前に公式サイトで確かめてください。

    道沿いの大きな看板と営業時間

    お持ち帰りにするなら。予約は電話か店頭で。土・日・祝日は、早めに予約すると待ち時間を減らせます(席の予約については、公式サイトで確かめてください)。

    食べられない物がある人へ。公式サイトには、アレルギーの表示が見当たりませんでした。アレルギーのある人は、行く前に店へ問い合わせてください。

    すしを食べて満足の表情

    石川(金沢)も富山も、本当においしい。日本海のお刺身、ぜひ味わってほしい。石川や富山に行ったら、全国チェーンでなく、地元チェーンの回転寿司に行ってみて。とくに番やのすしはおすすめ!

    参考にした公式情報(9件)

    ・番やのすし(公式):店舗紹介

    ・番やのすし(公式):メニュー

    ・番やのすし(公式):お持ち帰り(予約のご案内を含む)

    ・番やのすし(公式):旨さのこだわり

    ・番やのすし(公式):富山の旬の魚

    ・Travel Japan(日本政府観光局):Treasures from the Bay of Toyama(英語)

    ・Visit Toyama(富山県観光機構):11 Must-Try Local Delicacies of Toyama(英語)

    ・Tripa(日本旅行):高クオリティなのにコスパ最強!富山のおすすめ回転寿司7選

    ・Retty:番やのすし 大沢野店(富山市/回転寿司)

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  • 丸亀製麺|そば好きの長野県民が、無性に食べたくなるうどん

    長野県の丸亀製麺。入口を入ると、カウンターの向こうで湯気が上がり、店の人が次々と麺をゆでています。丸亀製麺がうたうのは「打ち立て・茹でたて」。とくに看板の釜揚げうどんは、小麦のうまみと、ほのかな香りが自慢です。

    麺をゆでる厨房

    とにかく蕎麦が好きな我々、長野県民。でも、たまに無性に食べたくなるのが、丸亀のうどん(筆者は長野県在住。蕎麦好き)

    ゆでたての麺には、2つの顔があります。釜から上げたままの麺は、ふっくら、もちもち。水で締めた麺は、角が立って、しっかりしたコシ。「もちもちで、コシがある」は、食べた人からもよく聞く声です。

    頼み方はかんたん。うどんを頼んで、天ぷらを取って、払うだけ。看板の写真を指させば、日本語が読めなくても食べられます。

    丸亀製麺の店の外観と入口

    1 まず、うどんを頼む ― 看板を指さしても

    並んで進むと、最初に来るのが、うどんのカウンターです。ここで伝えるのは3つ。うどんの種類、サイズ、冷たいか温かいか。

    サイズは、並(1玉)、大(1.5玉)、得(2玉)。メニューによっては、小(4分の3玉)もあります。

    メニューの名前が読めなくても、だいじょうぶ。カウンターの上の、写真入りの大きな看板を指させば伝わります。

    写真入りのメニュー看板

    値段の目安は、かけうどんやざるうどんの並が440円、きつねうどんの並が640円(2026年10月の公式メニュー)。店や時期で変わることがあります。

    釜揚げうどんは、ゆでたての温かい麺を、だしにつけて食べるうどんです。

    バラエティ豊かで、どれもおいしいけど、初めてなら釜揚げ(温かい)か、ざるうどん(冷たい)を。うどん本来のおいしさが味わえます。それから、かき揚げは絶品

    2 天ぷらの棚 ― 見て、取る

    うどんを受け取ったら、トレーにのせて、次は天ぷらの棚へ。かき揚げ、えび、ちくわ、かしわ(鶏肉)……揚げた天ぷらが、ずらりと並んでいます。

    天ぷらの棚と値札

    ここは、言葉がいりません。トングで、食べたい物をお皿に取るだけ。この店の値札には、日本語の名前の下に、小さく英語の名前も書いてありました(外国語の表示は店によって違います)。

    トレーを持って天ぷらを取る
    トレーにつゆの器を置く

    天ぷらは、1つ120〜220円ほど。揚げたてでさくさく、という声があります。取った数だけ、お会計で払います。

    野菜のかき揚げとえび天

    3 払ったら ― 薬味は、好きなだけ

    トレーがそろったら、お会計へ。クレジットカードや交通系ICカード(Suicaなど)が使える店が多いですが、現金も少し持っておくと安心です。

    払ったあとに、薬味のコーナーがあります。青ねぎ、天かす、おろししょうが、すりごまなど、無料の薬味とトッピングは8種類。うどんにのせて、自分の一杯に仕上げます。お冷やお茶も、ここで取ります。

    かけうどんとかき揚げのトレー

    4 席で ― いただきます

    席には、はしや七味、だししょうゆなどが置いてあります。

    卓上のだししょうゆ・七味・塩

    かけうどんなら、温かいだしに、もちもちの麺。

    かけうどんの麺を箸で持ち上げる

    ざるうどんなら、冷たい麺を、つゆにつけて食べます。

    ざるうどんとつゆ

    息子が頼んだのは、ざるうどん。手を合わせて「いただきます」。麺を持ち上げて、つゆにつけて、ずずっとすする。

    手を合わせて「いただきます」
    ざるうどんの麺を持ち上げる
    麺をつゆにつける
    うどんをすする

    口をもぐもぐさせて、親指を立てました。

    食べながら親指を立てる

    うどんの食べ方は、また別の記事で。

    5 食べ終わったら ― 返却口へ

    食べ終わったら、トレーごと食器を「返却口」へ。

    返却口にトレーを返す

    こんなときに

    安く、おなかいっぱいに。値段が手ごろ、という声の多い店です。子ども向けの「お子さま まんぷくセット」(290円)もあります。

    1月1日を除く毎月1日は「釜揚げうどんの日」。釜揚げうどんが半額です(行っていない店もあります)。

    食べられない物がある人へ。丸亀製麺の公式サイトには、アレルギーの表があります(日本語)。天ぷらはすべて同じ油で揚げていて、無料の天かすにも、天ぷらのアレルギー物質が入っていることがある、と書かれています。厨房では器具や設備を共有しているため、使っていない材料のアレルギー物質が触れることもある、とも。表で確かめられないときは、アレルギーのある人は無理に食べないほうが安心です。

    まずは、これだけ

    うどんは、看板の写真を指さして頼む。

    天ぷらは、見て取る。

    払ったら薬味を。食べ終わったら返却口へ。

    参考にした公式情報(10件)

    ・丸亀製麺:丸亀製麺の楽しみ方

    ・丸亀製麺:うどん

    ・丸亀製麺:天ぷら

    ・丸亀製麺:薬味・トッピング

    ・丸亀製麺:キャッシュレス決済

    ・丸亀製麺:アレルギー情報

    ・丸亀製麺:よくあるご質問

    ・Tabimania Japan:How to Order at Marugame Seimen(英語)

    ・Wanderlog:Marugame Seimen Miyajimaguchi(英語)

    ・MATCHA:丸龜製麵…日本店鋪製作過程大公開(繁体中文)

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  • ラーメン|味の名前と、麺の見た目で選ぶ。スープは、残しても飲み干しても

    店の前に、写真つきのメニューが並んでいます。澄んだ金色のスープ、黒に近い色のスープ、赤いスープ。麺とスープが、別々の器に写っているものもあります。

    ラーメンは、小麦の麺を、肉や魚からとったスープで食べる料理として広まりました。いまは日本じゅうで食べられ、地域ごとに、店ごとに、一杯の形が違います。

    どれにするか迷ったら、見るのは、まず2つです。

    ・味の名前 ― 醤油、塩、味噌、豚骨。この4つが入口

    ・麺の見た目 ― 細いか、太いか。麺とスープが別の器なら、つけ麺

    あとは、注文と食べ終わり。

    ・券売機で、先に券を買う店が多い

    ・スープは、少し残しても、飲み干してもかまわない

    この記事の写真は、長野県松本市のラーメン店「麺肴ひづき」で撮りました。

    1 味の名前で選ぶ ― 醤油・塩・味噌・豚骨

    ラーメンの味は、よく4つの名前で呼ばれます。醤油、塩、味噌の3つは、スープの味つけの名前。豚骨は、豚の骨からとったスープの名前です。

    ただ、どの一杯もこの4つにきれいに分かれるわけではありません。日本政府観光局は、鶏や魚、魚介などのスープのもとと味つけが、地域や店ごとに組み合わされると書いています。この記事の写真の店のメニューにも、ごまとラー油の担々麺や、スープのない汁なし担々麺、豚骨と醤油を合わせた一杯が並んでいました。

    4つの名前は、迷ったときの入口です。その先は、写真を見て、食べてみたい色で選んでかまいません。

    同じ醤油でも、色はこれだけ違います。上は澄んだ金色、下は黒に近い色。どちらも、この店では醤油の一杯でした。

    「中華そば」と書いてあったら

    メニューの「中華そば」も、ラーメンの名前の1つです。一般に、昔ながらのラーメンを、こう呼ぶことがあります。

    ただ、名前で味まで決まるわけではありません。写真の店の「手もみ中華そば」は、醤油か塩かを選ぶ一杯でした(2026年10月の店頭のメニュー)。英語の欄には「Traditional Chinese soba」とありました。

    2 麺の見た目で選ぶ ― 細い麺、太い縮れ麺、つけ麺

    写真のメニューでは、麺の形も見えます。

    澄んだ醤油の一杯の麺は、細めでした。手もみ中華そばの麺は、箸で持ち上げると、幅があって、波打っています。

    どちらがおいしいかは、好みです。日本政府観光局は、麺のかたさから、ねぎの切り方まで、小さな違いを味わうのがラーメンのたのしみだと書いています。

    麺とスープが別の器なら、つけ麺

    つけ麺は、麺とスープが別々に出てきます。濃いめのスープに、麺をつけて食べます。スープのない「汁なし」の一杯を出す店もあります。

    写真の店のメニューでも、つけ麺は、麺の器とスープの器が並んだ写真でした。

    麺を足すなら、「大盛」か「替玉」

    麺の量を増やしたい日は、「大盛」の字を探します。「替玉(かえだま)」は、麺だけのおかわりです。替玉を頼むつもりなら、スープは残しておきます。麺だけが届くからです。

    字の意味は、「食事の日本語ミニ辞典」の記事でも引けます。

    3 注文は、券売機で先に

    日本政府観光局によると、多くのラーメン店では、食べる前に券売機で券を買います。店の人に注文する店もあります。

    写真の店では、店先のメニューの番号と、券売機のボタンの番号がそろっていました。画面は日本語だけでしたが、外のメニューで番号を決めてから入れば、画面の前で迷いません。

    券売機の使い方、お札や小銭のことは、「券売機の店」の記事で紹介しています。

    4 すすって、食べる

    麺は、すすって食べてかまいません。日本政府観光局は、すするのは失礼ではなく、むしろラーメンのふつうの食べ方だと書いています。うまくできなくても、気にしなくて大丈夫です。

    5 食べ終わり ― スープは、残しても、飲み干しても

    麺と具を食べ終えたら、スープはどうするか。残しても、飲み干しても、どちらでもかまいません。

    スープは少し残してかまいません。飲み干しても大丈夫です(筆者は長野県在住。蕎麦好き)

    日本政府観光局も、飲み干したければどうぞ、どんぶりを持ち上げて飲んでもいい、と書いています。麺と具を食べて、スープを少し残しても、それで「食べ終わり」です。

    食べ終えたら、長くは座らずに席を立ちます。外に人が並んでいるときは、なおさらです。

    6 スープのもとと、食べられない物

    ラーメンのスープには、豚や鶏、魚や魚介からとったものがあります。どれを使うかは、店と一杯ごとに違います。

    見た目や英語の欄だけでは、スープのもとまで分からないこともあります。写真の店のメニューでは、「イリヤマノニボシソバ」の英語の欄は「Soy sauce-based soup」でした。名前の「ニボシ」は、小さな魚を煮て干した「煮干し」のことです。

    ラーメンの麺は、小麦の麺として広まったものです。卵や乳なども、スープや上にのせる物に入るかどうかは、店と一杯で違います。味つけ卵(味玉)をのせる店もあります。そして、店で出す料理には、包装された食品のようなアレルギー表示の義務がありません。

    食べられない物があるときは、「食べられない物を伝えるカード」の記事のように、スープのもとまで書いたカードを見せて、店の人に聞いてみてください。

    ラーメンの代わりになる、動物からとった物を使わない料理を工夫している料理人もいる、と日本政府観光局は書いています。カードで聞いて、食べられる一杯に出会えたら、それも旅の一杯です。

    まずは、これだけ

    迷ったら、醤油・塩・味噌・豚骨の名前から。その先は、写真の色で。

    「中華そば」も、ラーメンの名前の1つ。味はメニューで見る。

    麺とスープが別の器なら、つけ麺。

    券は、先に。押し方は「券売機の店」の記事へ。

    スープは、少し残しても、飲み干してもいい。替玉を頼むなら、麺を入れる分を残しておく。

    食べられない物があれば、スープのもとまでカードで聞く。

    参考にした公式情報(5件)

    ・日本政府観光局(JNTO):Ramen(英語)

    ・日本政府観光局(JNTO):A Guide to Ramen in Japan(英語)

    ・日本政府観光局(JNTO):Vegetarian Guide(英語)

    ・消費者庁:パンフレット(食物アレルギー消費者向け)(PDF)

    ・消費者庁:アレルギー表示について(PDF)

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  • とんかつ|キャベツが先に来る。待つあいだに1皿

    とんかつ定食を頼んで、席で待っていると、山盛りのキャベツと、小鉢の漬物(お新香)が、先に届くことがあります。かつが揚がるのは、そのあとです。

    とんかつは、豚肉にパン粉の衣をつけて、油で揚げた料理です。ご飯、汁、キャベツ、漬物がそろった「とんかつ定食」で頼むことが多い料理です。

    豚肉を食べない人は、「食べられない物を伝えるカード」の記事も見てみてください。

    見ておくのは、次の4つです。

    ・キャベツが先に来ることがある。かつを待つあいだに、1皿目を

    ・かつが届いたら、ソースにごまを足して

    ・練り辛子があれば、少しつけてみる

    ・おかわりできる店なら、ご飯もキャベツも、もう1杯

    とんかつは、豚肉のどこを使うかで、主に「ロース」と「ヒレ」の2つから選びます。ロースは脂があってこってり、ヒレは脂が少なくてやわらか。この記事の写真の定食は、ロースかつ定食です。

    とんかつの店の外観と入口

    1 先に来るのは、キャベツ ― 待つあいだに1皿

    待つあいだに、キャベツを1皿食べてしまいましょう。かつが揚がるまでの時間が、そのまま、キャベツの時間になります。

    先に届いたキャベツの大盛りとお新香

    松本のかつはな亭で、キャベツとお新香が先に来ました。ロースかつ定食が来る前に、私はキャベツを一皿食べてしまいました

    キャベツには、テーブルのドレッシングをかけます。ドレッシングが2種類あれば、2皿目は別のドレッシングで。同じキャベツで、2つの味が楽しめます。とんかつのソースをかけて食べるのも、おすすめです。

    卓上のドレッシング2本

    2 かつが届いたら ― ソースに、ごまを

    かつが届くと、定食がそろいます。切り分けたかつ、ご飯、汁、キャベツ、お新香。かつはな亭では、汁は豚汁(豚肉と野菜の入ったみそ汁)でした。

    揚げたてのかつをひと口かじると、衣がさくっと鳴って、中から肉の甘みと脂のうまみが広がります。これが、とんかつのいちばんのごちそうです。

    ロースかつ定食がそろったところ

    かつは、ソースにつけて食べます。そのソースに、ごまを足すと、風味が上がります。

    ごまは、店によって出し方が違います。すり鉢でごまを自分ですって入れる店もあれば、すってあるごまが置いてある店もあります。自分ですれる店なら、それも楽しみの1つです。

    すりごまの器とソースを注ぐ小鉢

    つけ方は、お好みで。ちょっとつけても、たっぷりつけても。ひと切れごとに、自分の好みを探してみてください。

    ソースにつける前のかつ
    ソースにつけたあとのかつ

    3 練り辛子を少し ― 和風のマスタード

    テーブルに練り辛子があったら、ぜひ。練り辛子は、和風のマスタード。とんかつに、ぴったりです。つんとくる独特の辛さがあるので、はじめは少しだけ。

    小袋のからしをかつに絞る

    テーブルには、岩塩やとんかつ醤油が置いてある店もあります。あったら、それぞれ一口試してみてください。ソースとは違った味わいになります。味変(あじへん。食べている途中で味を変えること)や、お気に入りの食べ方をさがすのも、楽しいものです。

    4 おかわりできる店なら ― もう1杯

    ご飯やキャベツを、おかわりできる店もあります。たとえば、かつはな亭では、ご飯、豚汁、キャベツ、お新香がおかわり自由です。

    和幸やさぼてんは、おいしいとんかつで有名なチェーンです。旅先で看板を見かけたら、入ってみるのもいいですね。和幸は、基本、ご飯やキャベツのおかわりがあります。ただ、内容は店によって違うので、入った店のメニューや表示で、「おかわり自由」「お替わり自由」「お替り自由」の字を探してみてください。

    メニューの「お替わり自由」の枠

    キャベツをもう1皿、ご飯をもう1杯。おかわりできる店なら、満腹になるまで楽しめます。

    おかわりして届いたご飯と豚汁

    この店は、みそ汁がなんと豚汁! 私はご飯、豚汁、キャベツをおかわりして、満腹になりました

    頼み方や払い方は、「定食屋・丼の店」の記事で紹介しています。入口に券売機がある店なら、「券売機の店」の記事も見てみてください。

    まずは、これだけ

    キャベツが先に来たら、かつを待つあいだに1皿目を。

    ドレッシングが2種類あれば、2皿目は別の味で。

    かつは、ごまを足したソースで。つけ方はお好みで。

    練り辛子があれば、少しつけてみる。

    岩塩やとんかつ醤油があれば、一口ずつ試して、お気に入りの食べ方をさがす。

    おかわりできるかは、メニューの「おかわり自由」の字で見る。

    参考にした公式情報(6件)

    ・RDCグループ:かつはな亭

    ・和幸グループ:味と心のおもてなし

    ・和幸グループ:かつ工房和幸

    ・とんかつ新宿さぼてん:覇王樹さぼてん

    ・とんかつ新宿さぼてん:恵比寿かつ彩

    ・とんかつ新宿さぼてん:サカエチカ店

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  • 食事の日本語ミニ辞典|店とメニューで見る字を、その場で引く

    日本の飲食店でよく見る日本語を、その場で短時間に確認するための辞典です。

    意味のほかに、そこで何をすればよいかまで書いてある語もあります。

    表示は店によって違うので、店の表示や店の人の案内があれば、そちらを先に見てください。

    掲載語

    入る前に見る言葉

    頼むときに見る言葉

    食べているときに見る言葉

    払うときに見る言葉

    入る前に見る言葉

    営業中

    店が開いている、という意味です。

    準備中

    開く前や休みの時間で、いまは店が開いていない、という意味です。

    定休日

    店が決まって休む日です。

    本日貸切

    その日は店が貸し切りで、ほかの客は入れない、という意味です。

    現金のみ/各種カード使えます

    「現金のみ」は現金だけで払える、「各種カード使えます」はいろいろなカードが使える、という意味です。カードで払いたいときは、入口やレジの表示を見ます。見当たらなければ、入るときにカードを見せて店の人に確かめます。

    →「日本の外食は、入口で分かる|見るのは3つだけ」

    喫煙可能店

    入口などに出る標識の字で、店の全体が、たばこを吸える部屋(喫煙可能室)になっている、という意味です。20歳未満の人は、たばこを吸わなくても入れません。

    →「日本の外食は、入口で分かる」

    禁煙/全席禁煙

    「禁煙」はたばこを吸えない、「全席禁煙」は店のどの席でもたばこを吸えない、という意味です。日本の飲食店は、原則として屋内禁煙です。

    券売機/食券

    券売機は食券の自動販売機、食券は料理を買った券です。券売機のある店では、座る前に券を買います。

    →「券売機の店|先に券を買って、あとは待つだけ」

    頼むときに見る言葉

    高額紙幣使えません

    1万円札や5千円札などの大きなお札が、この機械では使えない、という意味です。千円札を何枚かと小銭を持っておくと、券売機の前で困りにくくなります。

    →「券売機の店」

    おつり/返却

    「おつり」は払ったお金の残り、「返却」は入れたお金を返す、という意味です。2つが「おつり・返却」で1つのボタンになっている機械もあります。券を取ったら、おつりが出てきたかも見ておきます。

    →「券売機の店」

    売切

    もう無くなっていて、頼めない、という意味です。

    トッピング

    料理の上にのせる、追加の具です。券売機では、小さめのボタンに並んでいることがあります。

    →「券売機の店」

    替玉

    麺だけのおかわりです。

    →「券売機の店」

    定食

    ご飯とおかずなどを組み合わせて、一度に出す1人前のセットです。「とんかつ定食」のように、おかずの名前で選びます。

    →「定食屋・丼の店|おかずを選べば、お盆1つで届く」

    丼

    ご飯の上におかずをのせた一杯です。丼の店では、「並盛」「大盛」などの字で、ご飯の量を選びます。

    →「定食屋・丼の店」

    牛丼/牛めし

    牛肉をのせた丼です。松屋では牛丼を「牛めし」と呼ぶので、メニューや券売機ではこの字を探します。

    →「定食屋・丼の店」

    並盛

    ふつうの量、という意味です。量の段の数や呼び名は店によって違うので、メニューや券売機の字を見比べて選びます。

    大盛/特盛

    「大盛」はふつうより多い量、「特盛」はさらに多い量です。ご飯だけでなく、麺の量に使う店もあります。たくさん食べたい日は、この字を選びます。

    小盛/ミニ

    ふつうより少ない量です。少なめにしたい日は、この字で、食べきれる量を選べます。

    おかわり自由

    何度でもおかわりできる、という意味です。ご飯をおかわりできるかは、店ごとに違います。

    →「定食屋・丼の店」

    1人前

    1人分の量です。焼肉や鍋、コース料理は、「1人前」の値段が書いてあっても、2人前からしか頼めないことがあります。

    →「食事・お店の Q&A|入口を見て、迷ったら聞く」

    ドリンクバー

    料金を払うと、並んだ飲み物から好きなものを選んで、自分で何杯でも注げるコーナーです。飲み物がほしくなるたびに、店の人を呼ばずに自分で取りに行けます。

    →「ファミレス|飲み物は自分で注いで、何杯でも」

    お冷

    水のことです。水も、ドリンクバーと同じコーナーへ自分で取りに行く店があります。

    →「ファミレス」

    セルフサービス

    自分で取りに行く、自分で注ぐ、という意味です。「お水はセルフサービス」とあれば、水は自分で取りに行きます。

    →「ファミレス」

    飲み放題

    決まった時間のあいだ、専用のメニューから好きなだけ飲める頼み方です。頼む前に、時間と専用のメニューを見ておきます。

    →「居酒屋|頼む前に、ひと皿やってくることがある」

    ラストオーダー

    店が最後に注文を受ける時刻、という意味です。飲み放題では、最後の注文が、終わりより少し前の店もあります。

    →「居酒屋」

    モーニング

    喫茶店の、朝の時間帯のサービスです。飲み物を頼むと、トーストやゆで玉子などが付いてくる店があります。名古屋や愛知では、朝の喫茶店で出会えます。

    →「カフェ・喫茶店|先にレジか、先に席か」

    店内/お持ち帰り

    「店内」は店の中で食べたり飲んだりする、「お持ち帰り」は持って帰る、という意味です(「テイクアウト」も、持ち帰りのことです)。レジで聞かれたら、どちらにするかを答えます。

    →「カフェ・喫茶店」

    時価

    鮮魚などの仕入れ値で、値段が変わる、という意味です。値段は、頼む前に店の人に聞きます。

    食べているときに見る言葉

    お通し

    居酒屋で、注文する前に出てくる小皿の料理です。会計のときに料金がかかることがあるので、気になったら、受け取るときに店の人に聞きます。レシートに「お通し」の行があっても、あわてずにすみます。

    →「居酒屋」

    おしぼり

    手をふく、湿らせた小さなタオルです(紙のこともあります)。席まで持ってきてくれる店も、ドリンクバーのコーナーに置いてある店もあります。

    取り皿

    料理を取り分けるための小さな皿です。真ん中の皿から、自分の分を取り皿に取って食べます。

    返却口

    食べ終わった食器を返す場所です。まわりの人が器を運んでいたら、それにならいます。

    払うときに見る言葉

    会計/お会計

    代金を払うことです。「お会計」は、ていねいな言い方です。分からない料金の行があれば、払う前に店の人に聞きます。

    →「食事・お店の Q&A」

    伝票

    頼んだ品と金額を書いた紙です。伝票を持って、出口の近くのレジで払う店もあります。

    →「日本の外食は、入口で分かる」

    レジ

    代金を払う所です。券売機で券を買った店なら、支払いはもう済んでいるので、レジに寄らずに店を出られます。

    →「券売機の店」

    レシート

    払った品と金額が書いてある紙です。

    席料/テーブルチャージ

    席を使うことにかかる料金です。「お席料」とも書きます。席料があるときは、メニューや店の掲示に書かれていることが多いです。

    →「居酒屋」

    サービス料

    品の代金とは別に加わる、サービスの料金です。分からない料金の行があれば、店の人に聞きます。

    深夜料金

    夜遅い時間に加わる料金です。夜遅く入るときは、メニューに深夜料金の案内がないか見ておきます。

    税込/税抜

    「税込」は消費税を含んだ値段、「税抜」は消費税を含まない値段です。「税込」「税抜」の字が付いていれば、どちらの値段か分かります。

    迷ったとき

    字が読めないときや、意味が分からないときは、食べる前・払う前に、店の人に聞きます。

    翻訳アプリの画面を見せるか、字を指さして聞きます。

    ※表示の字や置き方、料金のしくみは、店によって違い、変わることがあります。実際に利用するときは、店の表示や店の人の案内を確かめてください。

    参考にした公式情報(2件)

    ・厚生労働省:受動喫煙対策の標識の一覧

    ・石川県:外国人向け 飲食店利用案内作成ツール

    —

  • 食事・お店の Q&A|入口を見て、迷ったら聞く

    2026年10月時点の、公的機関や飲食店の会社の案内をもとにしています(医療の助言ではありません)。

    まず、これだけ

    次の4つは、答えが同じです。

    ・払うのは、先か、あとか

    ・カードが使えるか

    ・たばこが吸える店か

    ・靴を脱いで上がる店か

    入る前に、入口を見る。

    券売機があれば、先に券を買う店。カードのマークや「現金のみ」の字、たばこの標識も、入口に出ていることがあります。入る前に分かれば、店の前で、入るかどうかを落ち着いて決めやすくなります。

    次の4つも、答えが同じです。

    ・頼んでいない小皿が出てきた

    ・会計に、知らない料金が載っている

    ・券売機で、押し間違えた

    ・メニューが読めない

    食べる前・払う前に、店の人に聞く。

    翻訳アプリの画面を見せるか、指させば、言葉に困っても店の人に聞けます。

    店を選ぶとき・入る前

    予約は要る? 予約なしなら、並ぶ?

    ふだんの食事の店の多くは、予約なしで入れます。

    ファストフードやファミレス、ラーメン店のような気軽な店は、たいてい予約を受けず、来た順に席へ案内します。入口に順番待ちの紙があれば、名前と人数を書いて待つと、呼ばれます。回転寿司には、アプリで順番を取っておける店もあります。

    予約を考えるのは、人気の店やコース料理の店です。予約は、旅の中で楽しみにしている1軒のために。

    →「レストランの予約|電話ができなくても、取り方は3つある」/「回転寿司|タブレットで頼むと、皿が席まで走ってくる」

    一人で入っても大丈夫?

    はい。一人で入る人がよくいる店は、いろいろあります。

    たとえば、ラーメン店や牛丼店、定食の店です。券売機の店なら、券を買って、渡して、待つだけ。定食も丼も1人前がそろって届くので、だれかと料理を分ける必要もありません。一人での気軽な食事をすすめているファミレスもあります。

    一人旅の日の食事にも、気がねなく使えます。

    →「日本の外食は、入口で分かる|見るのは3つだけ」/「定食屋・丼の店|おかずを選べば、お盆1つで届く」

    子ども連れで入れる?

    ファミレスは、子ども連れが入りやすい店です。子ども用のいすや、子ども向けのセットがある店もあります。子ども向けのサービスは、店によって違います。

    入口に「喫煙可能店」の標識がある店には、20歳未満の人は、たばこを吸わなくても入れません。標識は入口などに出ているので、喫煙可能店かどうかは、入る前に分かります。

    行く前に店のサイトを見比べておけば、子どもと一緒に、行く店を選ぶたのしみが増えます。

    →「ファミレス|飲み物は自分で注いで、何杯でも」/「日本の外食は、入口で分かる」

    店の中で、たばこは吸える? 煙が心配なときは?

    日本の飲食店は、原則として屋内禁煙です。

    たばこが吸える店は、入口などに決まった標識を出します。「喫煙可能店」は、店の中全体でたばこが吸える店という意味です。

    煙が苦手な人も、吸いたい人も、入る前に分かります。

    →「日本の外食は、入口で分かる」

    現金は要る? カードは使える?

    店によって違います。

    使えるカードや電子マネーは、入口やレジにマークで出ていることがあります。「現金のみ」(現金だけ)と字で書いてある店もあります。地方では、現金しか使えない店もまだ多くあります。券売機にも、現金だけの機械と、カードが使える機械があります。

    カードで払いたいときは、入口やレジの表示を見て、見当たらなければ、入るときにカードを見せて店の人に確かめます。現金も少し持って歩きます。

    →「日本の外食は、入口で分かる」/「券売機の店|先に券を買って、あとは待つだけ」

    靴を脱ぐ店がある? 床に座るのがつらいときは?

    靴を脱いで上がる店もあります。

    靴を入れる棚が用意されていることが多く、スリッパを出されることもあります。まわりの人にならえば迷いません。

    和食の店などで、床に座る席がつらいときは、椅子の席を用意してもらえるか、店の人に相談できます。当日は急に用意できないこともあるので、予約のときに確かめておきます。

    →「日本の外食は、入口で分かる」

    頼むとき

    券売機の店は、どう頼む? お札が入らない・押し間違えたら?

    座る前に、券売機で券を買います。

    1万円札や5千円札が入らない機械もあるので、千円札を何枚かと小銭を持っておくと、困りにくくなります。「おつり」のボタンを押さないと、おつりが出てこない機械もあります。

    使えるお札がないときや、押し間違えたと気づいたときは、食べる前に、券売機や券を指さして、店の人に聞いてみましょう。

    日本語をひと言も話さずに、注文と支払いが終わる店です。

    →「券売機の店」

    回転寿司は、どういうしくみ?

    大手チェーンの回転寿司では、席のタブレットで頼むと、皿がレーンに乗って、自分の席まで届きます。

    値段は、メニューで見てから頼めます。回っている皿を取って食べられる店もあります。

    頼んだお寿司が、目の前まで走ってくる。回転寿司ならではの、ちょっとしたたのしみです。

    →「回転寿司」

    メニューが日本語だけ。どう頼む? 外国語のメニューと値段の表示が違うのはなぜ?

    店先にサンプルがあれば、指さして注文できます。

    券売機やタブレットには、英語などに切り替えられるものがあります。写真と番号で選べるメニューの店もあります。読めないときは、翻訳アプリを使うか、メニューを指さして店の人に聞いてみましょう。

    外国語のメニューと日本語のメニューで、値段の表示が違って見えることがあります。外国語のメニューは、ドルなどほかの通貨で書いてあるだけかもしれません。外国の人に人気の料理をセットにして、外国語のメニューを作っている場合もあります。

    日本語のメニューにあるものも頼めるので、店の人に確かめてみましょう。

    →「日本の外食は、入口で分かる」/「ファミレス」

    タブレットやQRコードで頼む店は? 店の人は、どう呼ぶ?

    テーブルのタブレットや、QRコードを自分のスマートフォンで読んで頼む店が増えました。こうした画面は、多言語で写真つきのものが多くあります。まず、画面に言語のボタンがないか探してみましょう。

    店の人を呼ぶときは、「すみません」と声をかけるか、テーブルの呼び出しボタンを押します。

    画面で頼む店なら、話さずに注文できます。

    →「日本の外食は、入口で分かる」/「ファミレス」

    ファミレスの「ドリンクバー」って?

    料金を払うと、並んだ飲み物から好きなものを選んで、自分で何杯でも注げるしくみです。水も、同じコーナーへ自分で取りに行く店があります。

    飲み物がほしくなるたびに、店の人を呼ばなくていい。自分のペースで選べるのが、ドリンクバーのたのしみです。

    →「ファミレス」

    カフェは、先にレジ? 先に席?

    入ったら、見るのは2つです。

    レジの前に注文の列があれば、先にレジで頼んで、カウンターで受け取る店。店の人が席へ案内してくれれば、注文は席でします。

    どちらの型か分かれば、あとで迷うのは、何を飲むかだけです。

    →「カフェ・喫茶店|先にレジか、先に席か」

    飲み放題は、全員が頼むの?

    店の決まりによります。

    飲み放題は、決まった時間のあいだ、専用のメニューから好きなだけ飲める頼み方です。気になる飲み物を、あれこれ試せます。

    全員が頼むことを決まりにしている店もあります。焼肉店の焼肉きんぐでは、飲み放題はグループ全員が頼んだときだけ。同じ店では、ソフトドリンクの飲み放題と、お酒も入った飲み放題を、組み合わせて頼めます(一部の店では、内容が異なる場合があります)。

    頼む前に、時間と決まりをメニューで見ておけば、会計で驚かずにすみます。

    →「居酒屋|頼む前に、ひと皿やってくることがある」

    1人1品、頼まないとだめ? 料理を分けて食べてもいい?

    店の型で違います。

    居酒屋や気軽な店では、グループで行くと、料理をみんなで取り分けるのがふつうです。一人ずつ自分の分を頼む店もあります。定食や丼は、1人前がそろって届く料理です。みんなで選んで分ける食べ方をすすめ、取り分ける小皿を用意しているファミレスもあります。

    焼肉や鍋、コース料理は、メニューに「1人前」の値段が書いてあっても、2人前からしか頼めないことがあります。メニューの写真も、数人前の料理であることが多いようです。

    いろいろな料理を少しずつ頼んで分ければ、一度の食事で、たくさんの味を試せます。

    →「居酒屋」/「定食屋・丼の店」/「ファミレス」

    食べられない物(アレルギー・菜食・豚肉・お酒)を、どう伝える?

    日本語で書いたカードを、1枚見せます。

    日本では、レストランの料理には、アレルギーの原因になる物を表示する義務がありません。注文を受ける人と料理を作る人も、別の人であることが多くあります。日本語が話せなくても、カードが日本語で伝えてくれます。

    「ベジタリアン」と言うだけでは、伝わりきらないかもしれません。食べられない物の名前を1つずつ、だしやみりんのように見た目では分からない材料まで書いておきます。

    カードは、食べられるかどうかを店の人と確かめるための道具です。見せるだけで、安全が保証されるわけではありません。

    アレルギーのある人には、国や府が作った、絵で伝えるシートもあります。消費者庁は、食べられるかどうかの判断は、最終的に店ではなく自分または家族がしましょう、と書いています。外食では、原因になる食べ物が意図せず混ざることを完全に防ぐことは困難です。外食の利用は慎重に判断し、医師の指導に従うことが大切、ともあります。

    豚肉やお酒を口にしない人も、同じ形のカードを作っておく手があります。

    →「食べられない物を伝えるカード(アレルギー・菜食・ハラール)|言うより、1枚見せる」

    食べているとき

    頼んでいない小皿が出てきた。お金がかかる?

    かかることがあります。

    居酒屋で、注文する前に出てくる小皿は「お通し」です。会計のときに料金がかかることがあります。席料(テーブルチャージ)のようなものです。気になったら、受け取るときに店の人に聞いてみましょう。

    何が出てくるかは、座ってからのお楽しみです。

    →「居酒屋」

    水やお茶は、ただ?

    頼まずに出てくる水は、ふつうは無料です。

    頼んだお茶や水が有料の店もあります。有料なら、メニューに書いてあるはずです。

    回転寿司には、席で自分でお茶を入れて飲める店があります。ファミレスには、水をドリンクバーのコーナーへ自分で取りに行く店もあります。のどがかわいたら、すぐに自分で取りに行けます。

    →「日本の外食は、入口で分かる」/「回転寿司」/「ファミレス」

    知らずに失礼にならない? 箸が苦手でも?

    知っておきたいのは、箸の2つです。

    とくに避けたいと言われているのは、ご飯に箸を立てること、箸から箸へ食べ物を渡すことです。

    和食では、器を口のほうへ持ち上げて食べるよう勧められています。顔を器に近づけるのではなく、器を手に取って口へ。回転寿司では、一度取った皿はレーンに戻しません。

    箸が苦手なら、多くの店で、頼めばフォークやスプーンを出してもらえます。

    →「定食屋・丼の店」/「回転寿司」

    ラーメンは、すすっていい? スープは? 食べたら、すぐ出る?

    すすってかまいません。

    麺をすするのはまったく失礼ではなく、箸で麺を食べやすくなると感じる人も多い、と日本政府観光局は書いています。音を立てるためではなく、麺を口に吸い込むつもりで。

    スープは、全部飲んでも、器を口へ持ち上げてもかまいません。麺と具を食べて、スープを少し残しても、「食べ終わった」ことになります。

    ラーメン店は、食べ終わってから長くいる店ではありません。外に列があれば、なおさらです。話しながら食べるのは、かまいません。

    →「券売機の店」

    残したら失礼? 持ち帰れる?

    料理は、できるだけ食べきるのが作法とされています。瓶から注ぎ合う席の飲み物は、残してもかまいません。空のグラスは、注ぎ足す合図。もう要らなければ、グラスを満たしたまま置いておきます。

    食べ残しを持ち帰れるかは、店の判断です。認める店が増える一方で、衛生上の理由で認めない店もあります。持ち帰りたいときは、店の人に聞いてみます。

    量を選べる店なら、はじめから食べきれる量を選べます。丼の店の「小盛」や「ミニ」も、その1つです。

    →「定食屋・丼の店」

    払うとき

    払うのは先? あと? レジ? テーブル?

    店の型で決まります。

    券売機の店は、券を買った時点で支払いが済んでいます。カフェには、先にレジで頼む店があります。席へ案内される店は、食べ終わってから。伝票を持ってレジで払う店も、テーブルで払う店もあります。回転寿司やファミレスには、タブレットや画面から会計を始める店もあります。

    入口を見れば、どう注文して、いつ払う店なのかが、入る前に見えてきます。

    →「日本の外食は、入口で分かる」

    チップは要る?

    要りません。日本の飲食店には、チップを渡す習慣はありません。

    気持ちを伝えたいときは、チップの代わりに「ありがとうございました」と笑顔でひと言。

    →「日本の外食は、入口で分かる」

    別々に払える?

    店によって違います。

    グループで来たときは、会計をまとめてするようお願いしている店もあります。ファミレスには、それぞれが自分のスマートフォンから頼んでも、会計が1枚の伝票にまとまる店もあります。

    別々に払いたいときは、店の人に聞いてみます。

    →「居酒屋」/「ファミレス」

    会計に、知らない料金が載っている

    払う前に、店の人に聞きます。

    お通し代や席料、サービス料かもしれません。夜遅い時間に、深夜料金などの追加の料金がかかる店もあります。個室を使ったときは、とくに夕食どきに、別の料金がかかることもあります。

    お通しを知っていれば、レシートに「お通し」の行を見つけても、あわてずにすみます。

    →「居酒屋」/「ファミレス」

    食べたあとで、カードが使えないと言われた

    翻訳アプリの画面を見せて、店の人に相談できます。

    地方では、現金しか使えない店もまだ多くあります。次からは、入口やレジの表示を見て、見当たらなければ、入るときにカードを見せて確かめておきます。

    →「日本の外食は、入口で分かる」

    困ったとき

    予約を断られた。どうして?

    予約については、本当にいっぱいだったのかもしれない、と国民生活センターの旅行者向けの相談窓口は答えています。

    嫌な対応だと感じたときは、どこが嫌だったのかを店の責任者に伝えて、直してほしいと頼めます。

    →「予約」

    予約に遅れそう/行けなくなった

    わかった時点で、店に連絡します。

    電話がかけられないときは、店のSNSから連絡してみる手もあります。コースの予約では、店の決まりによっては、遅れると払ったお金が戻らないこともあります。

    行けなくなったら、できるだけ早く取り消します。予約サイトで取ったなら、サイトの取り消しの決まりを見ます。料理の準備が整った当日に取り消すと、払ったお金を返してもらうのは、難しいことが多いでしょう。

    たとえ直前でも、連絡があれば、店は空いた席にほかのお客さんを迎えられるかもしれません。

    →「予約」

    食べたあと、具合が悪くなった

    救急車が必要なときは、119に電話します。

    消防庁によると、緊急の病気やけがのときは、日本ではだれでも救急車を使えます。周りに日本語を話せる人がいれば、手伝いを頼みましょう。

    アレルギーの症状が起きたときは、医療機関に相談します。その場で料理の材料を店に確かめておきましょう。病院で、原因を確かめるのに必要になることがあります。

    日本政府観光局の「Japan Visitor Hotline」(050-3816-2787)は、24時間、英語・中国語・韓国語で、事故や病気などのときの相談に応じています。

    自分の健康状態は、メモにまとめておくと便利です。食事のカードの裏にそのメモを書いておけば、1枚が、もしものときにも自分の代わりに話してくれます。

    →「食べられない物を伝えるカード」

    ※店の使い方、支払いの方法、料金のしくみは、店によって違い、変わることがあります。実際に利用するときは、店の表示や店の人の案内を確かめてください。

    参考にした公式情報(15件)

    ・日本政府観光局(JNTO):Japanese Food Etiquette Guide(英語)

    ・日本政府観光局(JNTO):Ramen(英語)

    ・日本政府観光局(JNTO):Japanese Customs and Etiquette(英語)

    ・日本政府観光局(JNTO):Japan Visitor Hotline(英語)

    ・焼肉きんぐ:ドリンク・飲み放題メニュー

    ・国民生活センター 訪日観光客消費者ホットライン:日本人向けのメニューと外国人向けのメニューの価格表示が違うようだ。なぜか

    ・国民生活センター 訪日観光客消費者ホットライン:レストランで食べきれなかった料理の残りを持ち帰りたいと店員に伝えたが、断られた

    ・国民生活センター 訪日観光客消費者ホットライン:1人分を頼んだつもりが2人分の料金を請求された

    ・国民生活センター 訪日観光客消費者ホットライン:お茶や個室の利用が有料だったが、あらかじめ知らされていなかった

    ・国民生活センター 訪日観光客消費者ホットライン:予約した和食料理店で案内された席が座敷席だった。椅子がないと困る。どうすればよいか

    ・国民生活センター 訪日観光客消費者ホットライン:レストランの食事が原因でアレルギー反応が出た。どうしたらよいか

    ・消費者庁:パンフレット(食物アレルギー消費者向け 令和8年7月)

    ・消費者庁:Food Labelling | CAA(英語)

    ・大阪府:アレルギーコミュニケーションシートについて

    ・消防庁:訪日外国人のための救急車利用ガイド

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  • レストランの予約|電話ができなくても、取り方は3つある

    夕方、小さな店の台所。今夜の予約に合わせて、その日の材料がそろえられていきます。小さな店のなかには、予約に合わせて材料を仕入れ、仕込む店があります。

    日本では、ふだんの食事の店の多くは、予約なしで入れます。予約を考えるのは、旅の中で「この夜はここ」と決めた1軒です。日本語で電話ができなくても、予約を取る道はあります。

    見ておくのは、次の3つです。

    ・ファストフードやファミレス、ラーメン店は、予約なしで、来た順に座れることが多い。予約を考えるのは、人気の店やコース料理の店

    ・取り方は3つ。予約サイトで取る/泊まっている宿のフロントに相談する/店に電話する

    ・取ったら、時間に合わせて行く。行けなくなったら、わかった時点で店に知らせる

    1 予約が要る店、要らない店 ― ふだんの店は、来た順に座れる

    ファストフードのチェーン、ファミリーレストラン、ラーメン店のような気軽な店は、たいてい予約を受けず、来た順に席へ案内します。

    予約を受けない店の入口には、順番待ちの紙が置いてあることがあります。名前と人数を書いて、列に並ぶか、椅子があれば座って待ちます。席の用意ができたら、呼ばれます。

    入口で店の型を見分ける考え方は、「日本の外食は、入口で分かる」の記事にもまとめています。アプリで順番を取っておける店の話は、「回転寿司」の記事にあります。

    一方で、人気の観光地の中心部では、予約が要る店も多くあります。

    店を探す入口に、日本政府観光局の「Restaurant Search」のページがあります。店を探せるサイトが、使える言語と一緒に並んでいて、そこから店の予約の決まりも確かめられます。

    昼や軽い夕食は、歩いて見つけた店へ。予約は、旅の中で楽しみにしている1軒のために。

    2 取り方は3つ ― 予約サイト、宿のフロント、電話

    予約サイトで ― 外国語で予約できる店も多い

    インターネットで予約を受け付けている店は多く、その場合、外国語に対応しているところも多くなっています。

    日本語のサイトしかない小さな店や昔ながらの店でも、翻訳機能を使って、予約の方法を確かめられることもあります。

    宿のフロントに相談する ― 電話の代わりに

    ホテルなどに泊まっているなら、フロントで予約を手伝ってもらえることもあります。出かける前に、フロントで尋ねてみます。

    ホテルのコンシェルジュや旅行会社が手伝える場合もあります。予約の手順に慣れた人たちなので、聞きたいことを代わりに店へ尋ねてもらえることもあります。

    電話しかない店もある

    予約を電話でしか受けない店もあります。日本語で話すのが不安なとき、電話がかけられないときは、上の2つの道、とくに宿のフロントへの相談を思い出してください。

    日本語が話せなくても、予約への道は1本ではありません。

    3 「予約する」を押す前に ― 決まりを読んでおく

    コースで頼むか、席だけ取るか

    予約には、席だけを取るものと、料理のコースまで決めて取るものがあります。

    たとえばぐるなびでは、席だけの予約は前払いがなく、料理は店に着いてから頼みます。コースの予約は、ネットでコースを選んで、先に支払います。

    予約サイトによっては、予約するだけで手数料がかかるものもあります。確定の前に、画面で金額を見ておきます。

    いつまでなら、取り消せるか

    旅の予定は、途中で変わることもあります。「予約する」を押す前に、いつまでなら無料で取り消せるか、キャンセル料はどうなっているかを見ておきます。予約サイトなら、キャンセルの決まりはサイトに書いてあることが多いので、そこを読んでおきます。電話で予約するときも、決まりの説明があれば、それが当てはまります。

    ゆっくり食べたい夜、食べられない物がある人

    席を使える時間が決まっている店もあります。2時間ほどのことが多く、ゆっくり食べたい夜は、予約のときに確かめておけます。飲み放題と時間の話は、「居酒屋」の記事にあります。

    食べられない物がある人は、予約のときに伝えておけます。伝え方は、「食べられない物を伝えるカード」の記事にまとめています。

    決まりを読んでから押せば、当日は、料理を待つだけです。

    4 予約の時間 ― 料理は、その時間に合わせて用意される

    コース料理を出す店などでは、予約の時間に合わせて料理ができたてで出るように用意され、その回のお客さん全員が同時に食事を始める店もあります。

    そのため、コース料理の予約では、少しの遅れでも入店を断る店もあります。

    日本の街は思ったより広く、移動には思った以上に時間がかかります。予約と予約のあいだは、ゆとりを持たせておきます。

    それでも遅れそうなときは、わかった時点で店に連絡します。電話がかけられないときは、店のSNSから連絡してみる手もあります。コースの予約では、店の決まりによっては、遅れると払ったお金が戻らないこともあります。

    時間どおりに着けば、最初の一皿から、その時間のために用意された料理を味わえます。

    5 行けなくなったら ― わかった時点で、店に知らせる

    国民生活センターは、日本では、予約は店が席をずっとキープしておく約束だ、と旅行者に説明しています。コース料理などは、前日から仕込みを始めることもあります。

    行けなくなったら、できるだけ早く取り消します。予約に合わせて材料を用意する店、とくに小さな店や専門の店では、早く知らせれば、むだになる食べ物を減らせます。

    取り消しのしかたは、たとえばぐるなびでは、取り消しの期限までに、予約の確認ページから取り消します。期限を過ぎるとサイトからは取り消せず、店へ行くことになります。行けないときは、店に直接連絡します。

    たとえ直前でも、連絡があれば、店は空いた席にほかのお客さんを迎えられるかもしれません。

    料理の準備が整った当日に取り消すと、払ったお金を返してもらうのは、難しいことが多いでしょう。決まりを先に読んでおけば、当日になってあわてずにすみます。

    まずは、これだけ

    ふだんの店は、予約なしで来た順に。予約は、楽しみにしている1軒のために。

    取り方は3つ。予約サイト、宿のフロントに相談、店に電話。

    「予約する」を押す前に、いつまでなら取り消せるかと、前払いかどうかを見る。

    予約の時間に間に合うよう、移動にゆとりを持たせる。遅れそうなら、わかった時点で店に連絡する。

    行けなくなったら、できるだけ早く取り消す。

    参考にした公式情報(8件)

    ・国民生活センター 訪日観光客消費者ホットライン:予約していたレストランに行かなかったところ、キャンセル料を請求された

    ・国民生活センター 訪日観光客消費者ホットライン:人気のレストランを予約したいが、日本語ができないので電話予約ができない

    ・国民生活センター 訪日観光客消費者ホットライン:レストランの予約をキャンセルしたが、支払い済みの代金を返してもらえない

    ・国民生活センター 訪日観光客消費者ホットライン:飲食店コース料理を予約していたが、予約時間に少し遅れただけで、予約をキャンセルされた。

    ・日本政府観光局(JNTO):Get Ahead of the Crowd: Making Reservations for a Seamless Trip(英語)

    ・日本政府観光局(JNTO):Japanese Customs and Etiquette(英語)

    ・日本政府観光局(JNTO):Restaurant Search(英語)

    ・ぐるなび:About Table Reservations(英語)

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  • 食べられない物を伝えるカード(アレルギー・菜食・ハラール)|言うより、1枚見せる

    このサイトでは、旅の手がかりとして、消費者庁・日本政府観光局などの案内をもとにした情報を提供しています(2026年10月時点。医療の助言ではありません)。食物アレルギーのある人の外食について、消費者庁は「医師の指導に従うことが大切」としています。

    注文を取りに来た店の人に、小さなカードを1枚見せます。そこには日本語で、こう書いてあります。「わたしは、肉と魚を食べません。かつお節のだしも食べません」。

    アレルギーがある人も、肉や魚を食べない人も、豚肉やお酒を口にしない人も、この記事では、同じ形の1枚を提案します。食べられない物を、日本語で書いた1枚。

    見ておくのは、次の3つです。

    ・話すより、書いて見せる。店で注文を受ける人と、料理を作る人は、別の人であることが多いから

    ・カードには「ベジタリアン」「ハラール」の一言より、食べられない物の名前を1つずつ書く

    ・だしやみりんのように、見た目では分からない材料も書いておく

    カードは、食べられるかどうかを店の人と確かめるための道具です。見せるだけで、安全が保証されるわけではありません。

    アレルギーのある人には、国や府が作った、絵で伝えるシートもあります。この記事のカードと組み合わせて使えます。

    1 言うより、見せる ― 書いた字は、形を変えずに手渡せる

    日本では、お店で売っている包装された食品には、アレルギーの原因になる物の表示が法律で決まっています。一方、レストランの料理には、その表示の義務がありません。だから店では、自分から伝えることになります。

    伝え方について、消費者庁は、注文を受ける店の人と、料理を作る人は別であることが多い、と書いています。作る人にもきちんと伝わるように、口で言うのではなく、シートなどを使って確かめましょう、というのが消費者庁の案内です。

    日本政府観光局も、肉や魚を食べない人に向けて、食べられない物を日本語で書いた説明やカードを印刷しておくよう勧めています。

    見せるタイミングは、「居酒屋」の記事の「座ったらすぐ」と同じです。肉や魚を食べない人がコース料理の店を予約するなら、予約のときに伝えておきます。

    話した言葉は、聞いた人の記憶の中にしか残りません。書いた字は、そのままの形で手渡せます。日本語が話せなくても、カードが日本語で伝えてくれます。

    2 カードに書くこと ― 一言より、名前を1つずつ

    「ベジタリアン」の一言では、伝わりきらないかもしれない

    日本では「ベジタリアン」は外から入ってきた言葉で、意味がはっきりせず、広い意味で受け取られることが多い言葉です。「ベジタリアンの料理を」と頼むだけでは、伝わりきらないかもしれません。

    そこで、何が食べられないかを具体的に言う。肉も、魚介も、だしやスープを含む動物からとった物も、食べない、と。店の人が迷っているようなら、「肉」には鶏肉や豚肉も、そして魚も含まれる、と言い添える。

    店の人が渋っているように見えても、それは、ただ分かっていないだけかもしれません。カードに名前が並んでいれば、店の人が分かるための材料が、目の前にそろいます。

    「五葷」も、野菜の名前で書く

    台湾に多い、仏教の考えにもとづくベジタリアンの人には、においの強い野菜「五葷」を食べない人もいます。ただ、どの野菜を入れるかは、日本の公的な資料のあいだでも少しずつ違います(ねぎ、玉ねぎ、その両方)。だから「五葷」の一言より、避けたい野菜の名前をそのまま並べて書きます。

    ハラール ― 豚肉とお酒を口にしない人も、同じ形で

    豚肉やお酒を避けたい人にも、アレルギーや菜食のカードと同じ形で書いておくことを、この記事では提案します。

    カードには、豚肉そのものだけでなく、豚のエキスや、ラードなどの豚の油、調味料や添加物に含まれる豚由来の成分(ゼラチンなど)も書いておけます。どれも、飲食店が気をつけるよう案内されている材料です。ハラールの肉でなければ食べない人は、そのことも書きます。

    どこまで避けるかは、人によって違います。カードには、店の看板の言葉ではなく、自分の線を書きます。

    カードの文例

    自分の言葉を翻訳アプリで日本語にして、書き足したり消したりして使ってください。印刷して財布に入れても、スマートフォンの画面に出しても使えます。

    アレルギーがある人の例

    わたしは、えびとかにのアレルギーがあります。

    この料理に、えびやかにが入っていますか。

    調理器具やトングを分けて作れますか。

    肉や魚を食べない人の例

    わたしは、肉と魚を食べません。鶏肉と豚肉も食べません。

    かつお節や煮干しのだしも食べません。

    昆布やしいたけのだしなら、食べられます。

    豚肉とお酒を口にしない人の例

    わたしは、豚肉と、豚からとった物(ラード、ゼラチンなど)を食べません。

    お酒も口にしません。みりんや料理酒を使った料理も食べません。

    ハラールの肉(イスラームの決まりにしたがって処理した肉)でなければ、肉は食べません。

    最後に「ありがとうございます。」と1行あると、カードを渡す時間が、ちょっとしたあいさつになります。

    3 見えない材料 ― だしと、みりん

    だしは、日本の料理の味の土台

    日本の料理の味の土台にあるのが、昆布やかつお節からうまみを取り出す「だし」です。

    多くの人にとって、だしは日本の料理のおいしさのもとです。食べられない人にとっては、見た目では分かりにくい材料になります。肉や魚が見えない料理にも、かつお節などが隠れていることがよくあります。納豆に付いてくるたれも、だしであることが多いのです。

    それなら、だしを全部あきらめるのではなく、食べられるだしをカードに書いておく。動物からとった物を使わない料理なら、かつおや煮干しのだしは使えませんが、昆布やしいたけなどのきのこ、野菜のだしは使えます。食べられるだしが書いてあれば、日本の料理のうまみの土台を、自分も味わえる料理が見つかります。

    みりんと料理酒も、見えにくい

    もう1つ見えにくいのが、みりんと料理酒です。どちらも多くの日本料理に使われています。そばやうどんのつゆ(めんつゆ)も、みりんとしょうゆが土台です。一部のみそにも、「無添加」と書かれたものでなければ、アルコールが入っていることがあります。

    調味料に少し含まれるアルコールまで避けるべきかどうかは、意見が分かれます。だからこそ、カードに自分の線を書きます。「みりんや料理酒を使った料理も食べません」と書くのか、「お酒を飲みません」だけにするのか。線が書いてあれば、店の人も、どの料理なら合うかを一緒に考えられます。

    4 アレルギーのある人へ ― 公的なシートと、消費者庁のことば

    絵で伝えるシートが2つある

    食べ物の絵の下の四角を押して印をつけ、店の人に見せる。消費者庁がスマートフォン用に公開している「食物アレルギーコミュニケーションシート」は、そういう作りです。言語は、英語・中国語(簡体字)・韓国語・日本語。印をつけるには、先にスマートフォンにダウンロードしておく必要があります。出発前に保存しておけば、店の前で通信を気にせずに開けます。

    食べ物の絵を指し、店が答えを指して返す。大阪府の「食物アレルギーコミュニケーションシート」は、繁体字やインドネシア語を含む11の言語で、そうやりとりできる作りです。飲食店が外国人のお客さんとやりとりするために、大阪府が作ったものです。

    どちらのシートも、絵を指すだけで伝わるのが強みです。絵に無い物は、自分のカードに字で書き足して、2枚を一緒に見せられます。

    消費者庁が書いていること

    消費者庁は、食物アレルギーのある人とその家族に向けたパンフレットで、次のように書いています。

    原因になる食べ物は人によって違い、ほんの少しで症状が出る人もいれば、少しなら食べられる人もいます。だから「食べられる/食べられない」の判断は、最終的に店ではなく、自分または家族がしましょう。

    確かめるのは、責任者など、食物アレルギーに詳しい店の人に。店の人の「入っていない」は不確かなこともあるので注意が必要です。外食してよいとされている人でも、店でアレルギーであることを伝え、調理器具やトングなどの使い分けや洗浄ができるかを確かめましょう、とあります。

    外食では、原因になる食べ物が、意図せずに混ざること(コンタミネーション)を完全に防ぐことは困難です。外食の利用は慎重に判断し、医師の指導に従うことが大切です。入っているか分からないときや、店に確かめても心配が残るときは、利用しないことも大切です。

    同じパンフレットの見出しには、「誤食を防ぐのは、自分自身であるという意識をもって、外食・中食を楽しみましょう」とあります。カードは、店に任せるための紙ではなく、自分で決めるための材料を、店の人と一緒にそろえるための1枚です。

    5 お店で買う食べ物は ― 包装の表示がたよりになる

    コンビニやスーパーで売っている、包装された加工食品には、アレルギーの原因になる物の表示が義務づけられています。ただし、豚肉や牛肉、鶏肉、ゼラチンは、表示が勧められているだけの品目です(2026年4月時点)。パンやお菓子、甘い物に、ゼラチンやバターなどの動物の脂が入っていることもあります。

    表示は日本語なので、カードに書いた字の形と見比べて探します。迷ったら、カードと商品を一緒に、店の人に見せられます。消費者庁が念を押すとおり、「表示がない=含まれていない」ではありません。それを頭に置けば、移動の日のお昼は、コンビニの棚からも、表示を見て選べます。

    6 具合が悪くなったら ― 119と、カードの裏

    救急車が必要なときは、119に電話します。消防庁の外国人向け「救急車利用ガイド」によると、緊急の病気やけがのときは、日本ではだれでも救急車を使えます。周りに日本語を話せる人がいれば、手伝いを頼みます。

    アレルギーが出たときは、その場で料理の材料を店に確かめておきましょう。病院で、原因を確かめるのに必要になることがあるからです。アレルギーの症状が起きたときは医療機関に相談するよう、消費者庁のシートにも書かれています。

    日本政府観光局の「Japan Visitor Hotline」(050-3816-2787)は、24時間、英語・中国語・韓国語で、事故や病気などのときの相談に応じています。

    自分の健康状態をメモにまとめておくと便利です。食事のカードの裏に、そのメモを書いておけば、1枚が、食事の前にも、もしものときにも、自分の代わりに話してくれます。

    備えがそろったら、あとは食事の時間です。店によっては対応できないこともありますが、カードを見せて、店の人と確かめ合えた1皿は、旅のなかで自分で選んだ1皿になります。

    まずは、これだけ

    食べられない物の名前を1つずつ、だしやみりんまで、日本語でカードに書いて持っていく。

    アレルギーのある人は、消費者庁や大阪府のシートを出発前に保存しておき、食べるかどうかは最後に自分で決める。

    緊急の病気やけがで救急車が必要なときは、119。

    参考にした公式情報(16件)

    ・消費者庁:パンフレット(食物アレルギー消費者向け 令和8年7月)

    ・消費者庁:Food Labelling | CAA(英語)

    ・消費者庁:アレルギー表示について(PDF)

    ・大阪府:アレルギーコミュニケーションシートについて

    ・国民生活センター 訪日観光客消費者ホットライン:レストランの食事が原因でアレルギー反応が出た。どうしたらよいか

    ・日本政府観光局(JNTO):A Vegetarian and Vegan Guide to Japan(英語)

    ・日本政府観光局(JNTO):Muslim Travelers in Japan(英語)

    ・日本政府観光局(JNTO):Muslim Travelers | Travel Japan | JNTO(英語)

    ・日本政府観光局(JNTO):Japan Visitor Hotline(英語)

    ・観光庁:ベジタリアン・ヴィーガン/ムスリム 旅行者おもてなしガイド(PDF)

    ・観光庁:ムスリムおもてなしガイドブック(PDF)

    ・観光庁:飲食店等における外国人ベジタリアン・ヴィーガン対応ガイド(PDF)

    ・東京都 EAT TOKYO:宗教別・信念|外国人おもてなしポイント

    ・東京都 EAT TOKYO:調理の基礎知識(ヴィーガン・ハラール等)

    ・農林水産省:3.だし・うま味について|和食ワールドチャレンジ(アーカイブ)

    ・消防庁:訪日外国人のための救急車利用ガイド

    —

  • カフェ・喫茶店|先にレジか、先に席か

    駅前の朝。ガラス張りのカフェでは、レジの前に人が並び、カウンターの端でカップを受け取っています。通りの向こうの喫茶店では、席に着いた人のところへ、店の人が水とおしぼりを運んでいきます。

    日本のカフェや喫茶店には、先にレジで頼む店もあれば、席に座ってから頼む店もあります。どちらの店か分かれば、あとは流れにのるだけです。

    見ておくのは、次の3つです。

    ・先にレジで頼んで、カウンターで受け取る店がある(たとえばスターバックス)

    ・席に座ると、店の人が水とおしぼりを持ってきて、注文を聞いてくれる店がある(たとえばコメダ珈琲店)

    ・愛知や岐阜の喫茶店では、朝、飲み物にトーストなどが付く「モーニング」に出会える

    1 入ったら ― 案内を待つか、レジへ進むか

    店に入ったら、少しだけ立ち止まって、店の中を見てみてください。見るのは2つ。レジの前に注文の列があるか。店の人が席へ案内しているか。

    レジに注文の列ができていれば、先にレジで頼んで、カウンターで受け取る店です(たとえばスターバックス)。店の人が「いらっしゃいませ」と声をかけて席へ案内してくれれば、注文は席でします(たとえばコメダ珈琲店)。

    入口で店の型を見分ける考え方は、「日本の外食は、入口で分かる」の記事にもまとめています。

    どちらの型か分かれば、あとで迷うのは、何を飲むかだけです。

    2 先にレジで頼む店 ― 選ぶのは2つだけ

    たとえばスターバックスでは、レジで飲み物とサイズを選べば、注文はそれで完了です。サイズは「ショート」「トール」「グランデ」「ベンティ」の4種類。できあがったら、受け取りカウンターで受け取ります。

    受け取ったあとは、ミルクや砂糖を自分で足せます。頼むときは2つ選ぶだけ。細かい好みは、受け取ってから自分の手で整えられます。

    「店内か、持ち帰りか」を聞かれる

    レジでは、店の中で飲むか、持ち帰るかを聞かれることがあります。店内か持ち帰りかで税が変わるためで、値段が変わる店もあります(たとえばスターバックス)。どちらで飲むかを先に決めておけば、レジで聞かれても、ひと言で答えられます。

    3 席で頼む喫茶店 ― 座れば、店の人が来てくれる

    コメダ珈琲店の入口

    たとえばコメダ珈琲店では、店の人が席へ案内し、水とおしぼりを席まで持ってきてくれます。座っていれば、注文を聞きに来てくれて、頼んだものも席まで運ばれてきます。

    座ったら、あとは待つだけ。レジの前に立ったまま、メニューを急いで読む必要もありません。コメダ珈琲店がめざしているのは、だれもがくつろげる「街のリビングルーム」です。

    木の天井と窓ぎわの席がある喫茶店の店内

    日本の喫茶店(kissaten)には、西洋風の新しいカフェとは違う、昔ながらの趣のある店が多くあります。木のカウンターの奥で、マスターが一杯ずつ、ゆっくりお湯を注いでコーヒーをいれる店もあります。大阪の喫茶店では、果物と牛乳を合わせた「ミックスジュース」にも出会えます。

    席で待つ時間も、喫茶店のたのしみのうちです。

    4 愛知・岐阜のモーニング ― 朝の1杯に、トーストが付く

    愛知県や岐阜県の喫茶店には、「モーニング」という朝の楽しみがあります。朝の時間帯に飲み物を頼むと、トーストやゆで玉子、サラダなどが付いてくるサービスで、何が付くかは店それぞれです。日本中どこの喫茶店にもある、というわけではありません。

    コーヒーにトーストとゆで玉子が付いたモーニング

    飲み物の値段のままで付く店もあれば、少しだけ足す店もあります。「1日中モーニング」をうたう喫茶店もあるので、朝に間に合わなくても、出会えることがあります。始まりは、愛知県の一宮とも豊橋とも言われます。

    モーニングを頼んだときの伝票

    「喫茶代」の支出(2023〜2025年の平均)では、県庁所在市と政令指定都市の中で、名古屋市が1位、岐阜市が3位です。

    チェーンの喫茶店にも、モーニングのある店があります。たとえばコメダ珈琲店では、開店から午前11時まで、飲み物を頼むと、トースト(山食パン)かローブパンが付きます(販売は店によって異なります)。添えるものは、ゆで玉子・たまごペースト・おぐらあん(甘く煮た小豆)から選べます。

    コーヒーを頼んで待っていると、トーストとゆで玉子が席まで運ばれてくる。

    愛知や岐阜に行ったら、ぜひ朝は喫茶店へ。何が付くかは店それぞれで、サラダが付いたり、目玉焼きが付いたり。それが楽しみなんです。ほかの地域なら、名古屋生まれのコメダで。おぐらあんを選んで、バターと一緒にトーストに塗る、あんバタートーストはぜひ試してほしい。甘いあんことバターが、絶妙。日本ならではの美味しさです

    5 ひと休み ― Wi-Fiと電源は、店ごとに

    旅の途中で、地図を開きたい。次の行き先を調べたい。東京なら、だれでも使えるWi-Fiは、カフェや駅などで見つかることが多いです。使えるWi-Fiやコンセントは店ごとに違い、たとえばタリーズでは「tullys_Wi-Fi」のステッカーが貼ってある店で使えます。

    ステッカーを1枚見つければ、そこが次の予定を立てる場所になります。

    まずは、これだけ

    入ったら、レジに注文の列があるか、席へ案内されるかを見る。

    レジで頼む店では、飲み物とサイズを選び、受け取りカウンターで受け取る。

    「店内か、持ち帰りか」を聞かれたら、どちらで飲むかを答える。

    席へ案内された店では、座ったまま頼める。

    愛知や岐阜では、朝の喫茶店で「モーニング」を。

    参考にした公式情報(12件)

    ・日本政府観光局(JNTO):Take Your Cup Of Coffee With Something Quirky At A Kissaten(英語)

    ・なごやめし普及促進協議会

    ・総務省統計局:家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング(2023年(令和5年)〜2025年(令和7年)平均)

    ・財務省:Consumption Tax rate hike (October 1, 2019)(英語)

    ・東京観光財団 GO TOKYO:Wi-Fi Hotspot Guide(英語)

    ・スターバックス:スターバックスの注文方法

    ・スターバックス:ブリュード コーヒー

    ・コメダ珈琲店:“くつろぎ”の秘密

    ・コメダ珈琲店:モーニングサービス

    ・コメダ珈琲店:便利なサービス

    ・コメダホールディングス:グループ事業の概要

    ・タリーズコーヒー:TULLY’S Wi-Fi

    —

  • ファミレス|飲み物は自分で注いで、何杯でも

    明るい店内に、テーブル席が並んでいます。子ども連れの家族がいて、一人でコーヒーを飲む人もいます。テーブルには注文用のタブレット。店の奥には、飲み物がずらりと並んだコーナー。日本のファミレス(ファミリーレストラン)です。

    道ぞいにある、ファミレスの入口(ココス)。
    道ぞいにある、ファミレスの入口(ココス)。
    テーブル席とソファ席が並ぶ、ファミレスふうの店内。
    テーブル席とソファ席が並ぶ、ファミレスふうの店内。
    ドリンクバーのコーナー。ジュースや炭酸の機械、氷、コーヒーの機械、グラスとカップが1か所にそろう。たとえばココスでは、上に「COCO'S CAFE」の札が掛かっている。
    ドリンクバーのコーナー。ジュースや炭酸の機械、氷、コーヒーの機械、グラスとカップが1か所にそろう。たとえばココスでは、上に「COCO’S CAFE」の札が掛かっている。

    日本では「ファミレス」と呼ばれ、ガスト、サイゼリヤ、デニーズなど、日本各地で見かけるチェーンです。手ごろな値段で、料理が早く出てくることが多い店です。

    見ておくのは、次の3つです。

    ・飲み物は「ドリンクバー」。料金を払えば、自分で何杯でも注げる

    ・料理は、テーブルのタブレットや、自分のスマートフォンで頼む店が多い

    ・子ども連れへの工夫や、ゆっくり過ごせる仕掛けは、店ごとに違う。そこを見比べるのも、たのしみの1つ

    1 ドリンクバー ― 料金を払えば、何杯でも

    グラスは下の段のかごに並んでいる。好きな飲み物の機械の下にグラスを置いて、ボタンを押して注ぐ(ココス)。
    グラスは下の段のかごに並んでいる。好きな飲み物の機械の下にグラスを置いて、ボタンを押して注ぐ(ココス)。

    ファミレスの飲み物といえば、「ドリンクバー」です。料金を払うと、コーナーに並んだ飲み物から好きなものを選んで、自分で何杯でも注げます。ドリンクバーを置いていない店もあります(たとえば、デニーズの一部の店)。

    たとえばサイゼリヤでは、炭酸飲料や果汁飲料、ホットとアイスのコーヒー、ティーバッグの紅茶がそろっています(並ぶ飲み物は、店によって一部違います)。グラスやカップもコーナーにあります。

    コーナーのミルクやガムシロップは、ドリンクバーを頼んだ人のためのもの、という店もあります(たとえばサイゼリヤ)。

    ドリンクバーは、料理と一緒に頼むと、ドリンクバーだけを頼むより安くなる店があります(たとえば、サイゼリヤとデニーズ)。メニューのドリンクバーの欄で、見比べてみてください。

    飲み物がほしくなるたびに、店の人を呼ばなくていい。食事のあとにコーヒー、そのあとにもう1杯。自分のペースで選べるのが、ドリンクバーのたのしみです。

    水も、同じコーナーで

    「水」の札がついた蛇口。水も、ドリンクバーと同じコーナーで自分でくむ(ココス)。
    「水」の札がついた蛇口。水も、ドリンクバーと同じコーナーで自分でくむ(ココス)。

    ファミレスには、水も、ドリンクバーと同じコーナーへ自分で取りに行く店があります。たとえばサイゼリヤでは、水はセルフサービスで、紙のおしぼりもドリンクカウンターに置いてあります。デニーズでも、「お冷」(水のこと)とおしぼりは、ドリンクバーのコーナーにあります。

    席で待たなくても、のどがかわいたら、すぐに自分で取りに行けます。

    メニューのドリンクバーの欄。たとえばココスでは、料理やデザートと一緒に頼むと、ドリンクバーだけより安くなる。
    メニューのドリンクバーの欄。たとえばココスでは、料理やデザートと一緒に頼むと、ドリンクバーだけより安くなる。

    2 料理の注文 ― タブレットか、自分のスマートフォンで

    たとえばココスの注文タブレット。画面を英語に切り替えられる。店の人を呼ぶ「Call Staff」のボタンも、同じ画面にある。
    たとえばココスの注文タブレット。画面を英語に切り替えられる。店の人を呼ぶ「Call Staff」のボタンも、同じ画面にある。

    料理は、席で頼みます。ファミレスでは、テーブルのタブレットや、QRコードで頼む店が多くあります。たとえばガストなどのすかいらーくグループでは、主なブランドの全店に注文用の端末があり、好きなときに頼めます。

    サイゼリヤでは、テーブルのQRコードを自分のスマートフォンで読み取ると、注文の画面が開きます。一緒にいる人がそれぞれ自分のスマートフォンから頼んでも、会計は1枚の伝票にまとまります。

    デニーズでは、メニューの5桁の番号をタブレットに入れて注文できます。デニーズのメニューは、どの料理にも写真が付いていて、いくつかの言語のメニューも用意されています。

    写真で選んで、番号を打つ。それだけで、料理の名前を読めなくても、声に出さなくても頼めます。

    口で頼みたいときは、店の人を呼びます。たとえばサイゼリヤでは、テーブルのベルを鳴らします。

    番号を打って頼む画面。たとえばココスでは、メニューに載っている3けたの番号を打つ。
    番号を打って頼む画面。たとえばココスでは、メニューに載っている3けたの番号を打つ。
    ファミレスで頼める料理の一例。ハンバーグ、ご飯、サラダに、みそ汁がつく。
    ファミレスで頼める料理の一例。ハンバーグ、ご飯、サラダに、みそ汁がつく。

    3 子ども連れで ― 店ごとの工夫を見比べる

    ファミレスは、子どもを念頭に作られた店です。おもちゃやぬりえ、キャラクターのメニューといった、ちょっとしたおまけがある店も多くあります。

    たとえばガストには、子ども用のいすやおむつ交換台があり(一部の店を除く)、子ども向けのセットを頼むと、カプセルトイを回すコインがもらえます。

    子ども用のドリンクバーがある店もあります(たとえばデニーズ)。

    どんな工夫があるかは、会社ごとに違います。行く前に店のサイトを見比べておけば、子どもと一緒に、行く店を選ぶたのしみが増えます。

    食べられないものがあるとき

    タブレットのアレルギーの案内(英語の画面)。たとえばココスでは、アレルギーの情報をQRコードから見られる。どこまで対応できるかも、先に画面で確かめられる。
    タブレットのアレルギーの案内(英語の画面)。たとえばココスでは、アレルギーの情報をQRコードから見られる。どこまで対応できるかも、先に画面で確かめられる。

    日本では、レストランの料理には、アレルギーの原因になる物を表示する義務がありません。そのなかで、アレルギーの情報を自分から公開しているファミレスの会社もあります(たとえば、すかいらーくグループやデニーズ)。ただし、すかいらーくグループのアレルギー情報には、ドリンクバーの飲み物は入っていません。ドリンクの注ぎ口も、共有です。飲み物も含めて、利用する店で確かめてみてください。行く前に、その会社の情報を見ておくこともできます。

    食べられないものの伝え方は、「食べられない物を伝えるカード」の記事のテーマです。

    4 ゆっくり過ごす ― 一人でも、みんなでも

    ドリンクバーのコーヒーを席に持ってきて、ひと息。
    ドリンクバーのコーヒーを席に持ってきて、ひと息。

    旅の途中で、スマートフォンの充電が切れそう。少し座って、次の予定も確かめたい。デニーズなら全店にコンセントがあり、ガストなら全店で店の「Free Wi-Fi」が使えます。ドリンクバーがある店なら、飲み物を足しながら、ひと休みできます。

    私は、よくファミリーレストランで仕事をします。この日は、最初にオレンジジュース、2杯目はホットコーヒー。冷たいものから温かいものに替えるときなんかは、グラスをカップに交換してOKです

    サイゼリヤは、一人での気軽な食事も、「みんなで選んで、みんなで分ける」食べ方も、どちらもすすめています。料理を取り分ける小皿も用意されています。

    いろいろな料理を少しずつ頼んで分ければ、一度の食事で、たくさんの味を試せます。

    5 会計と、夜遅く

    会計の仕方は、店によって違います。レジのほかに、セルフレジや、席で払える店もあります(たとえば、すかいらーくグループ)。サイゼリヤでは、帰るときに、注文に使った画面の「会計する」を押して、「お支払いへ進む」に進みます。わからなければ、店の人に聞いてみましょう。

    デニーズは、朝早くから夜遅くまで開いています。夜遅い時間には、深夜料金がかかる店もあります(たとえば、サイゼリヤやすかいらーくグループ)。

    夜遅く入るときは、メニューに深夜料金の案内がないか見ておきましょう。

    まずは、これだけ

    飲み物は「ドリンクバー」。料金を払えば、自分で何杯でも。

    水も、ドリンクバーのコーナーへ自分で取りに行く店がある。

    料理はタブレットや自分のスマートフォンで。番号で頼める店なら、料理の名前が読めなくても頼める。

    子ども連れへの工夫は、店ごとの違いを見比べる。

    参考にした公式情報(15件)

    ・日本政府観光局(JNTO):Traveling With Children(英語)

    ・国民生活センター 訪日観光客消費者ホットライン:レストランの食事が原因でアレルギー反応が出た。どうしたらよいか

    ・堺市:食物アレルギーの情報提供

    ・サイゼリヤ:サイゼリヤの利用方法(設備編)

    ・サイゼリヤ:サイゼリヤの利用方法(食事編)

    ・サイゼリヤ:ひとりで食事を楽しむ

    ・サイゼリヤ:セットドリンクバー

    ・デニーズ:Denny’s Restaurant(英語)

    ・デニーズ:MENU(英語・中国語・日本語・PDF)

    ・デニーズ:コンセント全店に設置!!!

    ・ガスト:お子さま連れのランチやディナーも安心でハッピー!

    ・すかいらーくグループ:Free Wi-Fiつかえます

    ・すかいらーくグループ:よくあるご質問

    ・すかいらーくグループ:アレルギー情報サイト 留意事項

    ・すかいらーくホールディングス:DX(デジタルトランスフォーメーション)

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